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「キャピタル・インベストメント・カンパニー・オブ・ アメリカ ICA」の魅力

Finasee / 2023年4月28日 19時0分

「キャピタル・インベストメント・カンパニー・オブ・ アメリカ ICA」の魅力

Finasee(フィナシー)

「キャピタル」最古の戦略で運用される海外株式ファンド

「キャピタル・インベストメント・カンパニー・オブ・ アメリカ ICA」(以下:キャピタルICA)は2022年に資金が流入し、純資産総額は1500億円台にまで到達しました。

【キャピタル・インベストメント・カンパニー・オブ・ アメリカ ICA】

出所:投資信託協会「投信総合検索ライブラリー」より著者作成

キャピタルICAは、キャピタルグループが1934年から手掛ける「ICA運用」と同一の手法で運用されるファンドで、主にアメリカ株式に投資します。アメリカ株式で運用される投資信託は人気がありますが、その中でなぜキャピタルICAは選ばれているのでしょうか。

85年超の運用実績と4万1600倍ものリターンが投資家に訴求

キャピタルICAは、過去の運用実績が評価され資金を集めていると考えられます。

キャピタルグループは1931年に創業し、最初のファンドとして1934年に「The Investment Company of America (ICA) 」の運用を開始しました。実に85年以上の歴史を持つファンドで、既述の通りキャピタルICAはこのICA運用と同一の運用手法を取ります。

ICA運用は運用開始以来、社会構造や経済の変化をとらえ、その時代に合わせて妙味のある銘柄に投資してきました。銘柄の選別は奏功し、1933年末から2022年10月の運用実績は約4万1600倍にもなります。これは毎年約12.7%ものリターンを稼いだ計算です。

【ICA運用の投資銘柄の変遷】

  時代背景 投資事例 1930年代 世界大恐慌
ニューディール政策による景気回復 グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー
クライスラー 1960年代 財政収支の縮小とサービス産業の台頭
ベトナム戦争 R.J.レイノルズ・タバコ
ノースウェスト航空 1990年代     日欧企業の台頭、貿易摩擦
湾岸戦争 タイム・ワーナー
AT&T 2020年代以降 新型コロナウイルス感染症拡大   
デジタル利用の加速 アボットラボラトリーズ
マイクロソフト

出所:キャピタル・インターナショナル 販売用資料(2023年1月)

【1933年12月末~2022年10月末の運用実績(米ドルベース)】

出所:キャピタル・インターナショナル 販売用資料(2023年1月)より著者作成

ICA運用の実績は、多くの投資家にとって魅力的でしょう。これと同じ運用が行われることに期待した資金がキャピタルICAに向かったと考えられます。

再現性の高い運用体制も魅力

これまでと同様の運用が継続されることに期待しやすい点も、キャピタルICAが資金を集めた理由の1つでしょう。

ICA運用はこれまで驚異的なリターンを稼ぎましたが、運用年数の長さから、ファンドマネージャーの引退を心配する人もいるかもしれません。

しかしICA運用は、複数のポートフォリオ・マネージャーが1つのファンドを運用する「キャピタル・システム」が採用されており、現在9名の運用チームがキャピタルICAのマザーファンドを運用しています(2022年末時点)。単独のマネジャーにみられるような世代交代リスクは、チームで運用されるキャピタルICAでは過度に心配する必要はありません。

またICA運用は、長期的には銘柄を入れ替えながら運用してきましたが、頻繁に売買している様子もみられません。ICA運用は長期投資を主軸としており、保有期間が8年以上の銘柄が過半を占めています(2022年9月末時点)。過度に銘柄が入れ替わらないことから、運用の安定に期待しやすいでしょう。

【ICA運用における投資銘柄の保有期間(2022年9月末時点)】

出所:キャピタル・インターナショナル 販売用資料(2023年1月)より著者作成高成長+高配当のアメリカ企業に投資したい人におすすめ

キャピタルICAは、企業の成長性や高水準の配当収入に着目し、主にアメリカ株式に投資する投資信託です。配当においては現在の水準だけでなく、財務体質や収益基盤、また過去に実施した株主還元策などから、配当の継続性や成長性が見込める企業に投資します。

これらの銘柄に投資することで、株価の上昇と安定した配当の双方から収益を獲得し、中長期的な資産の成長を目指すのがICA運用の特徴です。直近のポートフォリオには、アメリカ株式型で組み入れられることが多いハイテク銘柄だけでなく、たばこメーカーといった高配当銘柄も上位に入りました(2023年3月末時点)。

【組入上位10銘柄(2023年3月末時点)】

銘柄   比率   マイクロソフト 7.1% ブロードコム 4.3% ゼネラル・エレクトリック 4.0% アルファベット 3.1% メタ・プラットフォームズ 2.5% ブリティッシュ・アメリカン・タバコ 2.2% アマゾン・ドット・コム 2.2% アボットラボラトリーズ 2.0% コムキャスト 2.0% フィリップ モリス インターナショナル   2.0%


このような選別プロセスから、キャピタルICAは株価の上昇だけでなく、配当による収益も期待できるでしょう。どちらも捨てがたいと感じる人は、キャピタルICAへの投資を検討してください。

なお、キャピタルICAは主にアメリカの株式に投資するため、株価や為替の変動リスクなどがあります。元本保証ではないため、投資の際はリスクを十分理解し、余裕資金で行うよう検討してください。

【キャピタル・インベストメント・カンパニー・オブ・ アメリカ ICAの概要】

銘柄 キャピタル・インベストメント・カンパニー・オブ・アメリカICA 運用会社 キャピタル・インターナショナル ファンドのタイプ 海外株式型 設定日 2018年1月31日 信託期間 無期限 決算日 10月20日 受渡期間 5営業日 販売手数料(最大、税込み) 3.3% 信託報酬(全体、税込み)       1.133% 信託報酬(販売会社、税込み) 0.55% 信託財産留保額 なし 主な販売会社 みずほ証券
SBI証券(IFA限定)
楽天証券(IFA限定)

 

執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。

Finasee編集部

金融事情・現場に精通するスタッフ陣が、目に見えない「金融」を見える化し、わかりやすく伝える記事を発信します。

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