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「1000万円を払ってでも…」80歳で“現役”の男を虜にした世界最高峰

Finasee / 2023年5月23日 7時0分

「1000万円を払ってでも…」80歳で“現役”の男を虜にした世界最高峰

Finasee(フィナシー)

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2013年5月23日、三浦雄一郎さんが80歳でエベレスト登頂に成功しました。これはエベレスト登頂の世界最高齢記録となっています。富士山を2つ積み上げても届かない最高峰に80歳で到達したことは、まさに前人未到の偉業といえるでしょう。

【標高上位5山と富士山の比較】

出所:外務省HPより著者作成入山料だけで140万円…エベレストは費用も最高峰

エベレストを踏破するためには相当の身体能力が求められますが、それだけではなく高額な費用をクリアする必要があります。

ネパール側からエベレストに登るためには、ネパール政府へ入山料として1万1000ドル(約148万円)を支払わなければいけません。2015年に2万5000ドル(約335万円)から引き下げられているものの、やはり高額です。

これはあくまでエベレストへ入るための費用で、渡航費や滞在費、さらに登山ガイドに支払う料金も含めると、1人あたり1000万円ほどの費用がかかるといわれています。三浦さんはスポンサーなどから資金を集めたとみられていますが、個人がエベレストへ挑戦するには高いハードルといえるでしょう。

日本にある「宝の山」

日本にエベレストのような8000メートル級の山はありませんが、実は世界有数の金山があることをご存じでしょうか。鹿児島県にある「菱刈(ひしかり)鉱山」のことで、1981年に金の鉱脈が発見されました。それも鉱石1トン中に約20グラム、高品位部では約40グラムもの金が含まれる、世界の金鉱山でトップクラスの金品位を誇る大鉱脈でした。

鉱石に含まれる金の割合が高いということは、より低コストで純金を作り出すことができるということです。菱刈鉱山では2012年10月にも新たな金鉱床が発見され、2022年までにおよそ260トンの金を産出しました。有名な佐渡金山の産出量がおよそ400年で約83トンですから、菱刈鉱山がいかに優れた鉱床を持つかがうかがえます。

菱刈鉱山は住友金属鉱山が所有しています。同社では1979年に佐々連鉱山(愛媛県)が閉山し、国内の資源事業がついえるかと思われていました。しかし菱刈鉱山の鉱床が発見され、現在までその歴史をつなぐことができています。しかも、金価格はこれまで大きく上昇しており、菱刈鉱山は同社の重要な収益源の1つに育っています。

【NY金先物価格(月足)】

Investing.comより著者作成

菱刈鉱山では2021年末時点で約157トンの金の埋蔵が確認されています。これまでは年におよそ6トンの金を産出してきましたが、住友金属鉱山は年4.4トンへ引き下げる方針を示しました。単純に考えればおよそ35年間は金の採掘を続けられる計算です。金価格がこれまでのように上昇を続ければ、住友金属鉱山の業績もさらに高みへ向かうかもしれません。

【住友金属鉱山の業績】

※2023年3月期(予想)は第3四半期時点における同社の予想

出所:住友金属鉱山 決算短信

【住友金属鉱山の株価】

Investing.comより著者作成経済を支えるのは高齢者? 健康寿命の延伸で期待される消費

冒頭紹介した三浦さんのエベレスト登頂は80歳が3度目で、75歳と70歳のときも達成しています。ちなみに、女性のエベレスト登頂最高齢記録(73歳)も日本人が保有しています。

日本の高齢者の活躍は枚挙にいとまがありません。2020年には当時90歳の女性が最高齢ゲーム系ユーチューバーとしてギネスワールドレコーズに登録されたほか、商社に勤務する当時90歳の女性も同じくギネスから世界最高齢総務部員として認定されました。また三浦さんも、惜しくも途中断念とはなりましたが、2019年に標高6900メートル級のアコンガクア(アンデス山脈)の登頂に挑戦しています。

高齢者が活躍する背景には健康寿命の延びがあるでしょう。「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことで、2019年では男性で72.68歳、女性で75.38歳となりました。両性ともに延伸しており、年齢が進んでも元気なシニア層が増えている様子がうかがえます。

【平均寿命と健康寿命の推移】

厚生労働省「e-ヘルスネット」より著者作成

健康寿命の延びは経済にもよい影響がありそうです。貯蓄は年齢が進むほど増える傾向にあり、反対に負債は減る傾向にあります。家計に余裕がみられることから、高齢者が活動的になれば大きな資金が消費に向かうことに期待できるでしょう。

【年齢別の貯蓄および負債の額(2人以上世帯)】

総務省「家計調査(2021年)」より著者作成

執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)

証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。

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