トレンドは「アクティブファンド」 注目の投資信託ランキング
Finasee / 2023年6月2日 16時0分
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Finasee(フィナシー)
4月の国内株式資金流入額1位は「日本好配当リバランスオープン」(87.90億円)
国内株式型ファンドの4月資金流入額1位は、「日本好配当リバランスオープン」だった。同ファンドは、日経500種平均株価採用銘柄を予想配当利回りの高い順にランキングし、上位70銘柄程度を投資対象とするアクティブファンドである。
5月8日時点における組入銘柄の予想平均配当利回りは4.59%と高い。2023年3月末、東京証券取引所(東証)は「資本コストと株価を意識した経営の実現に向けた取組」と題する文書を公表した。この文書の中で、東証はPBRが1倍を下回る企業に対して、現状分析と理由の開示を要請。これは、東証が上場企業のPBRを1倍以上とすることを推奨していると考えられる。同ファンドは、PBRが0.50倍から0.75倍の銘柄が多く、日経500種平均株価ではPBRが1倍を超える銘柄が半数以上を占めている。つまり、同ファンドは、PBRが低く、日経500種平均株価と比較して割安な銘柄に投資していることがわかる。同ファンドは、PBRの低い銘柄に投資することで、割安な割に高い成長性が期待できる可能性があり、市場平均を上回るリターンの獲得を目指している。
4月末時点における1年騰落率も23.05%と好調なので、5月以降も高水準の資金流入が続く可能性は高いだろう。
■日本好配当リバランスオープン
基準価額 1万1222円
信託報酬 0.913%(年率・税込)
純資産残高 374.6億円
<騰落率>
1カ月 3.46%
3カ月 8.21%
6カ月 14.83%
1年 23.05%
※4月末時点
4月の外国株式資金流入額1位は「インベスコ世界厳選株式オープン(為替ヘッジなし・毎月決算型)」(547.15億円)![](https://finasee.ismcdn.jp/mwimgs/5/d/800m/img_5dc87ed03f17dba7323988c4c04accaf647329.jpg)
4月の外国株式型ファンドの資金流入額1位は、「インベスコ世界厳選株式オープン(為替ヘッジなし・毎月決算型)」だった。同ファンドは株式投資の王道である「成長+配当+割安」を追求して世界のベストを厳選して投資するアクティブファンドである。そして、毎月決算型で20年超の実績を持つ唯一の世界株式ファンドである。4月は547.15億円の資金流入があったが、5月も高水準の資金流入がつづいており、5月26日時点の純資産残高は5000億円を超えている。
2023年4月まで76カ月連続の純資金流入となっており、しばらく高水準の資金流入が続く可能性は高いだろう。
■インベスコ世界厳選株式オープン(為替ヘッジなし・毎月決算型)
基準価額 8494円
信託報酬 1.903%(年率・税込)
純資産残高 4470.41億円
<騰落率>
1カ月 1.14%
3カ月 5.11%
6カ月 12.19%
1年 17.01%
※4月末時点
4月のエマージング株式資金流入額1位は「高成長インド・中型株式ファンド」(76.57億円)![](https://finasee.ismcdn.jp/mwimgs/8/5/800m/img_85848f39fec6d27d3e8d98ad670d2964585797.jpg)
4月のエマージング株式型ファンドの資金流入額1位は、「高成長インド・中型株式ファンド」だった。同ファンドは、インドの中型株式を主要投資対象とするアクティブファンドである。そして、実質的な運用はインドの代表的な総合金融グループである「コタック・マヒンドラ・グループ」が行う。4月のインド株式市場は上昇した。これは、欧米の金融危機懸念の後退、RBI(インド準備銀行)の政策金利据え置き、堅調な企業業績などの要因によるものである。規模別では中型株が大型株を上回り、セクター別では不動産、金融などの上昇率が大きくなった。5月以降も、高水準の資金流入が続くかどうかに注目している。
■高成長インド・中型株式ファンド
基準価額 9903円
信託報酬 2.0505%(年率・税込)
純資産残高 1096.96億円
<騰落率>
1カ月 3.6%
3カ月 3.8%
6カ月 -9.0%
1年 -2.2%
※4月末時点
文/山下 耕太郎
Finasee編集部
金融事情・現場に精通するスタッフ陣が、目に見えない「金融」を見える化し、わかりやすく伝える記事を発信します。
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