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いま注目のインド株ファンドが上位に台頭 大手証券最新ランキング

Finasee / 2023年6月16日 16時0分

いま注目のインド株ファンドが上位に台頭 大手証券最新ランキング

Finasee(フィナシー)

 日経平均株価を対象にしたインデックスファンドが人気

野村證券やSMBC日興証券では、日経平均株価を対象にしたインデックスファンドの人気が高かった。

野村證券
1位 野村インデックスファンド・日経225
2位 eMAXIS 日経225インデックス

SMBC日興証券
2位 日経225ノーロードオープン

33年ぶりの高値に沸く東京株式市場の陰で、投資信託でも日本株への投資が高まっている。

日経平均株価が2020年11月以来の高値を記録した5月には、日本株を選別して運用するインデックスファンドへの資金流入が目立った。米国株や株価指数に連動するインデックスファンドに人気が傾いていたが、日本株旋風をきっかけに投信市場でも変化が起きつつある。6月に入っても日本株の上昇は続き、6日には3万2000円台の大台を突破した。

ただ、日本株の主な買い手は外国人投資家である。東京証券取引所が5月25日に発表した5月第3週(5月15日~19日)の投資部門別売買動向によると、外国人投資家の現物株式の購入額は7476億円だった。これで、日経平均株価が33年ぶりの高値をつけた5月19日まで、8週連続で現物株が買い越されたことになる。海外投資家は、業績や資本効率の改善を手掛かりに、買い意欲が広がっているのである。

一方、個人投資家や機関投資家などの国内投資家は売りが続いていて、海外投資家と国内投資家の投資姿勢の違いは顕著である。大手証券では人気が高かったが、日経平均株価を対象にしたインデックスファンドは、株価が上昇する局面で売りが増える傾向にある。純資産残高が最大の「日経225ノーロードオープン」は、5月は約389億円の資金流出となった。これは、国内公募株式投資信託(ETF除く)の中で最大である。

また、5月の資金流出額上位には日経平均株価を対象にしたインデックスファンドが目立つ。短期的な値動きで売買するのではなく、長期での保有を前提に運用を続けるべきだろう。

■野村インデックスファンド・日経225
基準価額 3万4339円
信託報酬 0.44%(年率・税込)
純資産残高 608.6億円

<騰落率>
1カ月 2.9%
3カ月 6.5%
6カ月 5.6%
1年     9.4%

※4月末時点

■eMAXIS 日経225インデックス
基準価額 3万4338円
信託報酬 0.44%(年率・税込)
純資産残高 416.33億円

<騰落率>
1カ月 2.9%
3カ月 6.5%
6カ月 5.6%
1年    9.4%

※4月末時点

■日経225ノーロードオープン
基準価額 2万2552円
信託報酬 0.55%(年率・税込)
純資産残高 2005.93億円

<騰落率>
1カ月  7.05%
3カ月  13.5%
6カ月  11.44%
1年     14.98%

※5月末時点

SMBC日興証券の1位は「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」

世界株式ファンドの人気も継続している。SMBC日興証券のランキング1位は「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」だった。同ファンドは、「インベスコ世界先進国株式マザーファンド」を通じて、日本を含む世界各国(新興国を除く)の株式のうち、独自のバリューアプローチに基づき、世界的に割安と判断される株式に投資する。原則として、為替ヘッジは行わない。4月末時点における1年騰落率は+17.01%と高く、6月以降もSMBC日興証券のランキング上位に入るかどうかに注目している。

■インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)
基準価額 8494円
信託報酬  1.903%(年率・税込)
純資産残高 4470.41億円

<騰落率>
1カ月 1.14%
3カ月 5.11%
6カ月 12.19%
1年     17.01%

※4月末時点

インド株ファンドが上位にランクイン

みずほ証券とSMBC日興証券では、インド株を対象にしたファンドが上位にランクインしている。

みずほ証券
2位 新光ピュア・インド株式ファンド

SMBC日興証券
4位 高成長インド・中型株式ファンド

インドの経済成長への期待は高まっている。IMF(国際通貨基金)のデータによると、2022年のGDP(国内総生産)上位5カ国は、アメリカ、中国、日本、ドイツ、インドの順だった。

しかし、インドの成長は目覚ましく、2027年には日本やドイツを抜いて3位になると予想されている。国連のデータでは、インドが人口で中国を抜いて世界一になったということで、経済成長への期待もますます高まっている。インドの経済成長を取り込むには、インド株への投資が有効なものの、これまではコストが高い商品が多く、手を出しにくい状況だった。

ただ、3月に新規設定された「iFreeNEXT インド株式インデックス」は、信託報酬が年0.781%で購入手数料が無料。インドの代表的な株価指数である「ニフティ50」への連動を目指すインデックス(指数連動型)ファンドである。大手証券では販売会社はないが、SBI証券や楽天証券、マネックス証券などネット証券を中心に販売されている。インド株を対象にしたファンドへの資金流入が続くかどうかに注目している。

■新光ピュア・インド株式ファンド
基準価額 1万3986円
信託報酬 2.06%(年率・税込)
純資産残高 405.68億円

<騰落率>
1カ月   4.6%
3カ月   4.0%
6カ月 -8.4%
1年      5.3%

※4月末時点

■高成長インド・中型株式ファンド
基準価額 9903円
信託報酬 2.0505%(年率・税込)
純資産残高 1096.96億円

<騰落率>
1カ月  3.6%
3カ月  3.8%
6カ月 -9.0%
1年    -2.2%

※4月末時点

文/山下 耕太郎

Finasee編集部

金融事情・現場に精通するスタッフ陣が、目に見えない「金融」を見える化し、わかりやすく伝える記事を発信します。

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