金融のプロがこっそり教える! 「自分が買いたい」投資信託ランキング
Finasee / 2023年6月29日 17時0分
Finasee(フィナシー)
銀行や証券会社などの金融機関に勤務し、投資信託をはじめとする金融商品の販売関連業務に携わっている人を対象とする専門誌『Ma-Do(マ・ドゥ)』。同誌では、読者である金融のプロフェッショナルの方々に「もし自分がいま買うとしたらどの投資信託なのか?」を定期的に調査している。ここでは、その最新の結果を、選んだ理由の具体的なコメントとともに紹介したい(調査実施期間:4月下旬~5月上旬、N=99)。
「キャピタル世界株式ファンド」が3位から1位に上昇今回1位になったのは「キャピタル世界株式ファンド」で、前回の3位からランクを上昇させた。
①キャピタル世界株式ファンド
<キャピタル・インターナショナル>
②アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信
<アライアンス・バーンスタイン>
②eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
<三菱UFJ国際投信>
④eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
<三菱UFJ国際投信>
④米国株式配当貴族
<野村アセットマネジメント>
④ひふみプラス
<レオス・キャピタルワークス>
世界各国の株式等へ分散投資を行い、中長期的な成長を目指す同ファンドだが、とりわけIFAからの支持が高いのも特徴となっている。
「これまで自身の資産運用でも最も投資しており、顧客にも最もご紹介をしている銘柄」(関東地方のIFA)。「企業選定の哲学、高い成長性、再現性から、自身およびお客さまに自信を持ってお伝えすることができる投資信託」(東海地方のIFA)。「長期での運用実績とパフォーマンスがあるため、インデックスファンドとも比較しやすい」(証券会社・支店)。
2位には前回の1位だった「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」が入った。米国の成長株、中でも「持続的な成長企業」を投資対象とする同ファンドはここ数年、長らく人気を集めてきたが、足元の資金動向を見ると流出傾向が続く。それでも、より長期で見れば引き続き成長期待が高いと捉える金融のプロが少なくないようだ。
「投資対象の選定に共感できる。今までの投資成果、パフォーマンスが良いので、今後も期待できると思う」(九州・沖縄地方の地銀・支店)。「米国の成長株は中長期的にみて上昇すると考えており、かつ、割高な株式にはそれほど傾斜していない方針が良い」(証券会社・支店)。
積立による安定的な資金流入が続く「eMAXIS Slim」シリーズ同じく2位には、こちらも前回の1位だった「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」が同率で並んだ。同ファンドはつみたてNISAをはじめとする積立投資で利用されるケースが多く、安定的な資金流入が続いてきたが、今年4月にはついに「1兆円ファンド」の仲間入りを果たした。2024年から始まる新NISAを見据え、積立投資はさらに普及していくと考えられることから、同ファンドへの資金流入もさらに加速するのかもしれない。
「世界経済は成長し続けると信じていれば一喜一憂しなくて済む。自分でも何年も積立をしてきていて成長を実感している」(関東地方の地銀・本部)。「コストが安く、長期運用の新NISAにもぴったりな長期目線で世界株の成長期待がもてる」(中国地方の地銀・支店)。
4位にも同シリーズの「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が入ったが、同ファンドは今や日本で最も残高が大きい公募投信でもある。「全世界株式(オール・カントリー)」と同様に積立での活用が多いため、今後も安定的な資金流入が続いていくはずだ。
同率の4位となったのは「米国株式配当貴族」で、順位こそ入れ替わりがあるものの、ここまでの顔触れは前回のランキングと全く同じ。さらに同じく4位となった「ひふみプラス」が今回の唯一の「新顔」となったが、同ファンドもこのランキングでは常連と言っていい。国内株式を中心に投資するファンドという意味でも、今回は唯一の存在となった。
日経平均株価が3万3000円台に乗せ、日本の株式市場も徐々に活況を呈しつつある。今後は国内株式型ファンドが、より注目される傾向も出てくるのかもしれない。
Finasee編集部
金融事情・現場に精通するスタッフ陣が、目に見えない「金融」を見える化し、わかりやすく伝える記事を発信します。
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