人気は健在! 好調レオスの「ひふみプラス」が支持される理由
Finasee / 2023年8月11日 18時0分
Finasee(フィナシー)
独立系の運用会社レオス・キャピタルワークスは、2023年5月に運用残高が1.2兆円を突破しました。中でも「ひふみプラス」は最大の資金を集める旗艦ファンドで、純資産総額は5000億円を超えています。
【レオス・キャピタルワークスの公募投信一覧】
純資産総額(2023年7月27日) 分類 ひふみ投信 1561億円 内外株式型 ひふみプラス 5228億円 内外株式型 ひふみワールド 464億円 海外株式型 ひふみワールド+ 2142億円 海外株式型 ひふみらいと 29億円 内外バランス型 まるごとひふみ15 76億円 内外バランス型 まるごとひふみ50 277億円 内外バランス型 まるごとひふみ100 374億円 内外株式型 ひふみ年金 659億円 内外株式型 ひふみワールド年金 7億円 海外株式型
出所:レオス・キャピタルワークス
【ひふみプラスの純資産総額と基準価額】
出所:投資信託協会 投信総合検索ライブラリーより著者作成ひふみプラスが資金を集める理由はなんでしょうか。魅力を探ってみましょう。
高い運用実績と買いやすさが魅力ひふみプラスの魅力は運用実績にあるでしょう。投資家はアクティブファンドに平均より高いリターンを求めますが、その点でひふみプラスは優秀です。2012年5月に設定されて以来のリターンは400%を超えており、同じ期間のTOPIX(配当込み)を大きく上回りました。近年は見劣りすることも少なくありませんが、長期で高い実績を残したことが評価されているものと考えられます。
【設定来リターン(2012年5月28日~2023年6月末)】
・ひふみプラス:415.52%
・TOPIX(配当込み):305.82%
出所:ひふみプラス 月次レポート
門戸の広さも資金が集まる理由でしょう。ひふみプラスは、レオス・キャピタルワークスが直販していた「ひふみ投信」を、別の金融機関でも購入できるよう設定されたものです。取り扱いを始める金融機関が相次ぎ、今では全国の銀行や証券会社、またネット系の金融機関で買うことができます。幅広い金融機関で購入できるため投資家がアクセスしやすく、残高を押し上げたとみられます。
柔軟な運用が強み ポートフォリオの変遷をチェックひふみプラスはマーケット環境に応じて組み入れを機動的に変動させてきました。国内株式が主な投資対象ですが、海外株式にも資金を投じるほか、ときには現金比率を引き上げリスクの低減を図ることもあります。
実際のポートフォリオの推移を見てみましょう。ひふみプラスは組入上位の顔ぶれが大きく変わっていることがわかります。また海外株や現金の比率も大胆に変動させており、柔軟な運用が行われている様子がうかがえます。足元では現金や海外株式の比率を引き下げ、国内株式の比率を高めているようです。
【組入上位5銘柄と海外株・現金比率の変遷】
2021年6月末 2022年6月末 2023年6月末 1位 米マイクロソフト 東京海上HD 東京エレクトロン 2位 SHIFT オリエンタルランド 楽天銀行 3位 HOYA 味の素 東京海上HD 4位 エイチ・アイ・エス IHI ソニーグループ 5位 ミライトHD ソニーグループ 三菱UFJフィナンシャル・グループ 海外株 12.71% 3.08% 5.97% 現金等 2.04% 11.79% 3.95%
出所:ひふみプラス 月次レポート
運用が固定化されず自動的に調整される点はアクティブファンドの魅力の1つでしょう。ファンドマネジャーの手腕が問われますが、高い実績を残してきたひふみプラスには期待できるのではないでしょうか。
もちろんポートフォリオを変動させた結果、かえってパフォーマンスが悪化する可能性は残ります。投資の際はアクティブ運用が必ず成功するわけではない点に留意し、慎重に判断するようにしてください。
【ひふみプラスの概要】
運用会社 レオス・キャピタルワークス 設定日 2012年5月28日 信託期間 無期限 販売手数料(最大、税込み) 3.3% 信託報酬(税込み) 500億円以下の部分:1.078%500億円超~1000億円以下の部分:0.968%
1000億円超の部分:0.858% 信託財産留保額 なし
執筆/若山卓也(フィナシー/Ma-Do 投資信託研究会)
Finasee編集部
金融事情・現場に精通するスタッフ陣が、目に見えない「金融」を見える化し、わかりやすく伝える記事を発信します。
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