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誰もがうらやむ「玉の輿婚」の悲劇…! 新婚早々に生じた“ある違和感”

Finasee / 2023年8月31日 11時0分

誰もがうらやむ「玉の輿婚」の悲劇…! 新婚早々に生じた“ある違和感”

Finasee(フィナシー)

梶田由亜さん(仮名)は昨年の6月、3歳年上の夫と都心のホテルでコロナ禍では珍しい豪華な結婚式を挙げました。夫は一流企業のエンジニアで名家の御曹司、ドラマや映画に引っ張りだこのモデル出身の人気俳優に似た塩顔のイケメンです。

式に招待した友人たち誰もがうらやむ「玉の輿婚」で、由亜さん自身もちょっぴり自慢でした。しかし、結婚式の翌月には完璧だったはずの夫や夫の家族から、どんどんぼろが出てきて戸惑ったと言います。

経済的にも余裕のある暮らしを送れると思っていたのに、今は自身の銀行預金が半分に。自分たちを支配しようとする夫の実家に反発を感じ、実家に言いなりの夫にも怒りを覚えるという由亜さんですが、1年たっても離婚には踏み切れないようです。その理由とは?

夫とのなれそめから現在に至る気持ちの変化を、由亜さん自身に振り返ってもらいました。

〈梶田由亜さんプロフィール〉

東京都在住
27歳
女性
会社員
会社員の夫と2人家族
金融資産43万円

***
 

今どき珍しいと思われるかもしれませんが、夫とは見合い結婚です。父の友人で私も幼い頃からよく知っている経営者の方から紹介されました。

その経営者の方は、高価な玩具を買ってくれたり、進学や就職のお祝いを送ってくれたり、本当にいろいろお世話になった方なので、「由亜ちゃんにその気があれば一度会ってみてくれないかな」と言われてむげに断れなかったのです。相手は、都内の名家の御曹司で大手メーカーのエンジニアだと教えられました。

とんとん拍子で進んだ結婚

正直それまで、お見合いにのこのこやって来るような男性にはちょっぴり偏見がありました。「彼女いない歴」が年齢と同じとか、オタクで女性に興味がないとか、そういうクセのある人ばかりだと思い込んでいたのです。

しかし、当日お見合いの席に現れた彼はスラッとした塩顔のイケメンで、夏だったため薄い色のスーツを着ていたこともあり、まるで白馬に乗った王子様のように見えました。ルッキズムと批判されそうですが、外見重視派の私には断る理由がなかったのです。

幸い向こうも私のことを気に入ってくれたようで、とんとん拍子で話が進みました。お見合いをしたその月に彼の実家に招待され、義父、義母、既に嫁いでいた義妹と一緒に食事をしました。

裕福で優しそうに見えた義家族

地元の信用金庫の役員だった義父は厳格な人で少し話しかけづらい雰囲気がありましたが、優しそうな面差しがよく似た義母と義妹はとてもフレンドリーで、「この人たちとならうまくやっていけるかも」と思いました。今になってみればとんでもない思い違いだったのですが……。

彼の家はかつての地主で、歴代の村長なども務めた家柄でした。戦後の農地改革などで今は自宅の不動産程度しか残っていませんが、格を重んじる家風は継承されているようです。結婚式だけでなく結納もしっかり執り行い、相場の何倍もの結納金をいただいたので、私の両親は目を丸くしていました。

式当日に母が「あなたみたいなのを玉の輿って言うのよね」と言って、うれしそうに送り出してくれたことをよく覚えています。

新婚早々に生じた小さな疑念

王子様に対する小さな疑念が生じたのは、結婚した翌月のことでした。

新居の賃貸マンションの初期費用や家電、家具などの購入費用は義父が全部出してくれました。それもあって、家賃や光熱費は彼が払ってくれることを期待していたのですが、いきなり、「支払い頼むよ!」と言われました。それだけではなく、日々の食費も全部私持ちです。

エンジニアの彼には技能手当もついていて、アシスタント職の私よりはるかに多くの給料をもらっているはずなのになぜ? そんな言葉が口から出そうになりましたが、新婚早々ことを荒立てるのも良くないだろうと考え、心の中だけに抑えてきました。

義実家で募ったさらなる違和感

彼の実家を訪ねた際も違和感を覚える出来事がありました。

義母の好物だからと老舗洋菓子店のクッキーの詰め合わせを用意するよう彼から頼まれ、それも私がお金を出して、手土産として実家に持参しました。ちょうどお昼時で義母が近所の寿司店から出前を取ってくれたのですが、寿司桶の中身を見て「は?」と目を疑いました。

義父や義母、彼の寿司は上か特上なのに、私の分はかっぱ巻きの入った並だったからです。一瞬、義母が自分の分と間違えたのかと思いましたが、皆の前で指摘するのははばかられ、そのままいただきました。

それだけではありません。食事の後に私が台所で洗い物をしている時、廊下で彼が義母に分厚い封筒を渡しているのが見えました。封筒の端からは1万円札らしきものがのぞいていて、あの厚さからすれば、少なくとも50万円以上は入っていそうです。

これはもう、彼に聞いてみるしかないと思いました。そしてその夜、彼が打ち明けてくれた話は私にとって衝撃以外の何物でもなかったのです。

●そして発覚した義実家の理不尽なルール。後編【まるで前時代の遺物…義実家の謎の掟に困惑も、離婚できない妻の事情】で詳細を解説します。

※個人が特定されないよう事例を一部変更、再構成しています。

Finasee編集部

金融事情・現場に精通するスタッフ陣が、目に見えない「金融」を見える化し、わかりやすく伝える記事を発信します。

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