1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

ゆうちょ銀行 人気ファンドランキングトップ10(2023年7月)を読み解く!

Finasee / 2023年8月18日 16時0分

ゆうちょ銀行 人気ファンドランキングトップ10(2023年7月)を読み解く!

Finasee(フィナシー)

2023年7月、ゆうちょ銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

 つみたてNISA対象ファンドが人気

ゆうちょ銀行では、「つみたて先進国株式」や「つみたて日本株式(TOPIX)」など、つみたてNISAの対象ファンドの人気が高かった。

つみたてNISAは、制度開始から5年目にして3兆円を突破した。この制度は、多くの人々にとって、将来のために貯蓄を始める機会を提供しているが、内閣府の「資産所得倍増プラン」では、総口座数が3400万に達することを目指しているため、まだ遠い目標となっているのである。

この目標を達成するためには、より多くの人々がつみたてNISAを知り、利用する必要がある。課題の一つは、口座開設数の増加ペースが鈍化していることである。この課題を改善するためには、既存制度のメリットや特徴をより多くの人に知ってもらう必要がある。さらに、投資に関する情報や教育コンテンツを提供することも重要である。将来のための資産形成を考えている人たちにつみたてNISAのメリットを広める必要がある。そうすることで、より多くの人が制度を利用するようになるだろう。

■つみたて先進国株式
基準価額 2万2734円
信託報酬 0.220%(年率・税込)
純資産残高 1470.88億円

<騰落率>
1カ月 1.5%
3カ月 14.6%
6カ月 21.2%
1年    20.1%

※7月末時点

■つみたて日本株式(TOPIX)
基準価額 1万6394円
信託報酬 0.1980%(年率・税込)
純資産残高 213.19億円

<騰落率>
1カ月  1.5%
3カ月 13.0%
6カ月 19.1%
1年    22.7%

※7月末時点

ゆうちょ銀行ではバランスファンドも人気

ゆうちょ銀行では、「野村世界6資産分散投信」や「JP4資産バランスファンド」といったバランスファンドの人気も高かった。「バランスファンド」とは、投資信託の一種であり、国内外の株式、債券、リート(不動産)などの複数の資産に分散投資することでリスク分散を図り、安定的な運用を目指すものである。

一つのファンドで複数の資産に投資することで、投資対象や地域の分散効果が期待できるので、バランスファンドは、個人投資家から機関投資家まで幅広い投資家層に人気がある。また、投資対象が分散されているため、株価の下落や金利の上昇などの一時的な不況に対して強いという特徴があるのだ。

バランスファンドは自動でリバランスされるため、投資家は手軽に資産運用ができる。リバランスとは、当初の資産配分からずれた場合に、配分を再調整して元の割合に戻すことである。資産配分が変化すると、リスクが大きくなり運用成果が期待通りにならない場合があるが、リバランスはそうしたリスクを回避するために重要だ。

バランスファンドには、運用会社が自動的にリバランスを行うファンドもあるので、投資家は市場を分析してリバランスを行う手間を大幅に削減できる。したがって、自動リバランス機能を備えたバランスファンドは、投資家にとって非常に魅力的な選択肢となるのである。

ランキング5位の「野村世界6資産分散投信(成長コース)」は、「国内債券NOMURA-BPI総合マザーファンド」「国内株式マザーファンド」「外国債券マザーファンド」「外国株式MSCI-KOKUSAIマザーファンド」「J-REITインデックスマザーファンド」「海外REITインデックスマザーファンド」を通じて、国内外の債券や株式、REITにバランスよく投資することができる。また、より高いリターンを目指すために、株式の割合を高め、原則として為替リスクをヘッジしない方針である。

7月末時点の1年騰落率は+13.6%となっており、8月以降もゆうちょ銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■野村世界6資産分散投信(成長コース)
基準価額 1万8529円
信託報酬 0.836%(年率・税込)
純資産残高 684.7億円

<騰落率>
1カ月  0.7%
3カ月 10.2%
6カ月 15.0%
1年     13.6%
※7月末時点

「ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)Bコース(為替ヘッジなし)」が3位にランクイン

「ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)Bコース(為替ヘッジなし)」が3位にランクインしている。同ファンドは、米国のREITに投資し、配当利回りを重視した運用を行うアクティブファンドである。

米国リート市場は、月初に長期金利の上昇が上昇を抑制する要因となったが、月半ばにかけてインフレ指標の鈍化や長期金利の低下などを好感し、上昇した。米国の堅調な景気動向が支援材料となったことで、市場は一段と活況を呈したのである。

しかし、月後半になると、日銀のYCC(イールドカーブ・コントロール)修正などを受けた日本の長期金利上昇による円高が重荷となった。

■ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)Bコース(為替ヘッジなし)
基準価額 2305円
信託報酬 1.672%(年率・税込)
純資産残高 7636億円

<騰落率>
1カ月 -0.3%
3カ月 10.4%
6カ月 8.3%
1年    -1.7%

※7月末時点

執筆/山下耕太郎(フィナシー/Ma-Do 投資信託研究会)

Finasee編集部

金融事情・現場に精通するスタッフ陣が、目に見えない「金融」を見える化し、わかりやすく伝える記事を発信します。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください