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「オルカン」組み入れ銘柄としても注目のメタ・プラットフォームズ スレッズはX(Twitter)を超えるのか

Finasee / 2024年6月14日 12時0分

「オルカン」組み入れ銘柄としても注目のメタ・プラットフォームズ スレッズはX(Twitter)を超えるのか

Finasee(フィナシー)

新しいSNS「Threads(スレッズ)」は、2023年7月の立ち上げからわずか5日間で1億人のユーザー登録を突破するなど、好調なスタートを切りました。起業家イーロン・マスクによって買収されたX(旧Twitter)を超える存在になるか注目されています。

この記事では、Threadsを立ち上げたメタ社の現状と、イーロン・マスク氏のXとの違いについて解説します。

2021年10月に社名を「フェイスブック」から「メタ・プラットフォームズ」に変更

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を提供する企業として、フェイスブックは2004年にマーク・ザッカーバーグ氏によって設立され、その後世界最大級のSNSに成長しました。

2012年に上場後は、大型M&Aを実行し、写真共有SNSの「Instagram」やチャットアプリ「ワッツアップ」を買収。また、事業の軸足をSNSからメタバース(仮想空間)分野に移行することを決定し、2021年10月には、社名を「フェイスブック」から「メタ・プラットフォームズ」に変更しました。

この変更に伴い、事業構成も再編成され、SNSサービスをまとめた「Family of Apps(FoA)」、仮想現実(VR)と拡張現実(AR)事業を中心とする「Reality Labs(RL)」の2つに分かれたのです。

短編動画「リール」が好調

米国のメタ・プラットフォームズ(Meta Platforms)は、2024年第1四半期(1~3月)の総売上高は前年同期比27%増の364億ドル(約5兆6700億円)だったと発表しました。このうち広告売上高は356億ドルで、こちらも前年同期比27%増となっています。

同社が導入した短編動画サービス「リール」は、広告主に注目されており、同社の収益源の一つになっています。

また、同社は、InstagramやFacebookなどのプラットホームを通じて、多種多様な広告商品を提供しており、数多くの企業が広告を出稿することで、収益を上げています。そのため、同社は今後も、広告主や企業のニーズに応えるために、新しい広告商品の開発を続けていくことが予想されます。

また、AIの普及によるブームや昨年の大幅な人員削減によるコスト削減策が功を奏し、業績が低迷していた時期を脱出し、再び上向きに推移しています。また、デジタル広告収入も回復しているのです。

マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、同社のアプリ全体で力強いエンゲージメントが引き続き見られると指摘しました。独自の大規模言語モデル「LLaMA(ラマ)2」や、短文投稿型の交流サイト「Threads(スレッズ)」、Instagramの動画作成機能「リール」、新しい人工知能(AI)製品、そして2023年10月に発売された仮想現実(VR)用のゴーグル型端末の新モデル「クエスト3」など、よりエキサイティングなロードマップを描いているのです。

アート、イベント、そしてゲームを中心に、エンターテインメントの世界では、常に新たな技術や発想が求められています。現在では、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)といった技術が急速に進化しており、さらには、現実世界と仮想空間を融合させた複合現実(MR)も開発が進んでいます。このように、エンターテインメントが進化していく中で、われわれは没入感のある、より臨場感のある体験を求めているのです。2030年までに、複合現実(MR)の市場規模はおよそ1兆円に達するとの試算もあるため、今後、メタ社の「クエスト3」もますます注目されることでしょう。

Threads(スレッズ)は5日間で利用者1億人に

Threadsとは、メタが立ち上げた新しいSNSです。このSNSは、ユーザー登録数がリリース翌日の2023年7月6日に3000万人に達し、、一躍世間の注目を集めました。

Threadsは、他のSNSとは異なり、ユーザーが自分の投稿を「スレッド」と呼ばれる一連の投稿にまとめることができます。この機能により、ユーザーは自分の興味や関心に基づいたトピックに関する情報をまとめることができ、他のユーザーがそのトピックについての情報を見つけやすくなるのです。

Threadsは、イーロン・マスク氏によって買収されたTwitter(ツイッター)の新しい競合相手として注目されています。Twitterは短文投稿SNSとして非常に人気がありますが、マスク氏による買収後、度重なる仕様変更により利用者に多くの混乱が生じ、さらには匿名のユーザーが多いため、問題が山積しています。特に、2023年7月には、閲覧制限がかけられたことにより、多くのユーザーが不満を表明しました。

Threadsは、X(旧Twitter)に対する不満を解消するためのプラットホームとして、ユーザー数が爆発的に増加しました。リリースからわずか7時間後には、1000万人以上のユーザーが登録し、1日後には3000万人を突破しました。3日後には、1億人に近づくという異例の好発進を見せており、新しいSNSとしての地位を確立しています。

そしてThreadsの登録ユーザー数は2023年7月10日までに1億人を突破しました。これは、わずか5日間で達成された数字で、対話型AI(人工知能)「ChatGPT(チャットGPT)」の約2カ月よりもはるかに短い期間でした。この数字は、オンラインサービスとして史上最も速く利用者を増やしたということです。

ただし、ThreadsはInstagramの基盤を活用しており、世界で10億人を超えるユーザーがいるため、Instagramのユーザーであれば、簡単にアカウントを作成できます。Instagramと同じアカウント名で作成した場合は、フォロワーも引き継がれるため、他のSNSと比較してアカウント開設が非常にスムーズだったのです。

Threadsは幸先の良いスタートを切りましたが、Xを超えるかどうかはまだわかりません。メタ社の2024年第1四半期の決算報告でマーク・ザッカーバーグ氏は「月間アクティブユーザー数は1億5000万人を超え、2月の1億3000万人から増加した」とThreadsの好調さをアピールしました。一方、Xの月間アクティブユーザー数は4億を突破しています。今後のThreadsの対応に注目です。

執筆/山下耕太郎(フィナシー/Ma-Do 投資信託研究会)

Finasee編集部

「インベストメント・チェーンの高度化を促し、Financial Well-Beingの実現に貢献」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAやiDeCo、企業型DCといった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。

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