一緒に暮らしていくのが耐えられない! 突然“音”が気になり夫がウザい存在に…
Finasee / 2023年9月27日 11時0分
![一緒に暮らしていくのが耐えられない! 突然“音”が気になり夫がウザい存在に…](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/finasee/finasee_12476_0-small.jpg)
Finasee(フィナシー)
人生には転機があります。季節が変わるように、あることをきっかけに、その後の人生が大きく変わってしまうことがあるのです。時には、弁護士に依頼するような大ごとが転機になることもあれば、隣人の一言をきっかけに人生が変わることもあります。そして私たちは、転機にあたって必ずしも正しい判断ができるとは限りません。それでも転機がやってくるのが人生です。せめて、転機を迎えた人々の経験を共有し、自身が迎える「そのとき」に備えましょう。
2人の息子を社会人として送り出した夫婦に訪れた闇55歳の頃の吉田智枝さん(仮名)は、どこにでもいるような主婦として比較的平穏な日常を暮らしていました。むしろ、ママ友と会う時などは、自分が恵まれた結婚生活を送っていると自己満足を覚えるようなこともありました。2人の息子は社会人になり独立し、子ども中心で回っていた子育ての時期が終わって、夫婦2人だけの生活を迎えていました。夫の孝雄さん(当時は58歳、仮名)は、東証プライム市場上場の機械メーカーの営業部長です。若い時から仕事を生きがいにしているような古いタイプのサラリーマンでしたが、子育てや家事の分担についても智枝さんが頼めば、嫌な顔もせずに手伝ってくれたので、智枝さんは、世の一般的な夫よりも良い夫に恵まれたと思っていたそうです。
ところが、智枝さんは、数年前から夫の生活の中のちょっとしたしぐさや音が、気になるようになっていました。例えば、夫がびっくりするほど大きな音でくしゃみをすること。また、突然、品のない大声で話しかけられること、機嫌の良い時の鼻歌なども、智枝さんの趣味ではありませんでした。夫が使った後の洗面所の汚し方も、智枝さんは掃除をするたびに小さなイライラが積もり、そのイライラはたまっていくような気がしていました。
夫に対して智枝さんが感じる嫌悪感の原因は、生理的な拒否反応というより、もしかしたら、智枝さん自身に対する配慮のようなものがない事への不満だったのかもしれません。子どもたちと一緒に暮らしていた時には気にならなかったことも、ちょっとした事で気に障るようになり、智枝さんは「夫は赤の他人である」と感じるような機会が増えてきました。
そのことについて、智枝さんは「夫婦としてのいたわりの心を表す会話がなくなって来ているから」と、どこかひとごとのように思いつつ、夫と話し合いの機会をつくろうとするなど自分から努力をするという気持ちにはなれませんでした。
なんと夫には他にも女性が…! こんな時どうする?そんな時に、夫の裏切りが判明しました。夫には女性がいたのです。
それは、夫が福岡への1泊出張と言って出社した日のことでした。たまたま、智枝さんが学生時代からの友人と銀座のレストランでランチをしていた時、奥のテーブル席に座っている男性の背中を見ると、着ているスーツも髪型も、どう見ても夫としか思えませんでした。
智枝さんはあわてて食事を終え、夫には気づかれないようにレストランを出ました。翌日の夜、何ごともなかったかのように、夫は福岡の出張から帰ってきました。夫は、出張が多いこともあり、ほとんど出張先でのお土産は買ってきません。ただ一言、「福岡は暑かったよ」と、言っただけでした。
夫は、出張と言いながら女性の家にいつも泊まっていたのか? 智枝さんは、そんな想像をしながら夫の顔をまじまじと見たものでした。一方で、智枝さんは自分の中に、妙に冷静な自分がいることに改めて気がつきました。夫のたてる“ものおと”が理由もなく不快に感じられ始めたのは、夫の振る舞いの何かに他の女性の存在を感じたからだったのかもしれないと、智枝さんはその時、感じていました。
智枝さんにとって、レストランでの出来事は、見て見ぬふりをして忘れてしまう事も選択肢の一つでした。今まで一緒に生活し、子どもも育ててきた2人の関係です。世間体や子どもたちの事を考えると、何事もなかったかのように、今後も生活をしていく事が一番波風の立たない道だといえます。しかし、智枝さんは、違う決断をしました。今後、何十年も夫と暮らし、夫の面倒を見ることはあり得ない! と離婚を決意したのです。
智枝さんが離婚に向けて起こした行動とは? 後編「“おひとりさま”ライフも充実… 50代女性を円満離婚に導いた“最強のチーム編成”」にて、詳細を解説します。
※プライバシー保護のため、内容を一部脚色しています
Finasee編集部
金融事情・現場に精通するスタッフ陣が、目に見えない「金融」を見える化し、わかりやすく伝える記事を発信します。
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