「グローバル・ハイクオリティ」ファンド 好成績を支えるヒミツとは?
Finasee / 2023年9月22日 18時0分
![「グローバル・ハイクオリティ」ファンド 好成績を支えるヒミツとは?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/finasee/finasee_12527_0-small.jpg)
Finasee(フィナシー)
みずほグループの看板ファンド
「グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし) (愛称:未来の世界)」はみずほグループの主力商品です。みずほ銀行とみずほ証券の投信残高ランキングでは2年連続で首位となりました。2021年3月末までは圏外だったことから、最近になって人気化したようです。
【みずほグループにおける投信残高の順位】
2021年3月末 2022年3月末 2023年3月末 みずほ銀行 ─ 1位 1位 みずほ証券 ─ 1位 1位 みずほ信託銀行 ─ ─ ─※投信残高の公表は上位20銘柄まで
出所:みずほフィナンシャルグループ 〈みずほ〉のフィデューシャリー・デューティーに関する取り組み
【純資産総額と基準価額】
![](https://finasee.ismcdn.jp/mwimgs/4/a/800m/img_4a05a4949eeb4d840157102392dc324777682.jpg)
グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンドが選ばれる理由はなんでしょうか。魅力を紹介します。
投資対象の「質の高い企業」とは?グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンドは、世界中の株式へ投資するアクティブ型の投資信託です。実質的な運用者はモルガン・スタンレーで、同社が2007年から実践する「グローバル・オポチュニティ株式運用戦略」によって運用されます。
グローバル・オポチュニティ株式運用戦略のポイントは、「質の高い企業へ、割安な水準で投資する」という点です。競争優位性の評価やディスラプティブ・チェンジ(※)分析などから「質の高い企業」を選定し、さらに割安と判断されるタイミングで資金を投じます。
※ディスラプティブ・チェンジ:今後起こりうる社会、技術、業界等における革新的・破壊的な変化
【運用プロセス】
投資アイデアの創出 スクリーニング、情報ネットワークなどからアイデアを創出 クオリティ分析 競争優位性、成長性、ディスラプティブ・チェンジ分析、財務健全性、ESG評価からクオリティを評価 割安度の調査 今後5年間の推定フリー・キャッシュフローから割安度を評価 リスク管理、ポートフォリオ構築 ・クオリティが高く、かつ割安水準にある企業に投資
・組入比率は確信度および他の銘柄との相関に基づき決定
出所:モルガン・スタンレー グローバル・オポチュニティ株式運用戦略
ポートフォリオの状況は以下の通りです。アメリカ株式が過半を占めますが、インドや韓国、中国といった新興国へも比較的高い割合で投資しています。
【ポートフォリオの状況(2023年8月末時点)】
組入上位10カ国・地域 組入上位10銘柄 1位 アメリカ(58.3%) ウーバー・テクノロジーズ(米国、9.3%) 2位 インド(8.6%) サービスナウ(米国、7.7%) 3位 デンマーク(6.1%) DSV(デンマーク、6.1%) 4位 韓国(5.2%) HDFC銀行(インド、5.8%) 5位 中国(4.8%) メルカドリブレ(米国、5.6%) 6位 カナダ(4.4%) メタ・プラットフォーム(米国、4.8%) 7位 イタリア(4.2%) ショピファイ(カナダ、4.4%) 8位 フランス(3.4%) アドビ(米国、4.3%) 9位 シンガポール(1.6%) モンクレール(イタリア、4.2%) 10位 日本(1.4%) アマゾン・ドット・コム(米国、4.2%)好成績も魅力 全世界インデックスをしのぐ高リターン
グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンドはパフォーマンスも好調です。2016年9月末の運用開始からのリターンは200%を超えており、特に2023年は全世界株式指数を大きく上回る成績を残しました(2023年8月末時点)。
【2023年の年初来リターン(8月末まで)】
・MSCI全世界株式指数(円建て、グロス):27.13%
・グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし):46.7%
※グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし) にベンチマークはない
出所:アセットマネジメントOne、MSCIファクトシート
全世界株式型はインデックスファンドが人気です。しかし、より大きなリターンを目指したいならアクティブファンドも選択肢です。グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンドへの投資を検討してみてください。
ただし、過去の成績は将来の運用を保証するものではありません。元本保証ではないことはもちろん、リターンが市場平均を下回る可能性があること、またコストが比較的高いといったアクティブファンドならではの注意点には留意しておきましょう。
【グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)の概要】
運用会社 アセットマネジメントOne 設定日 2016年9月30日 信託期間 2046年9月6日まで 販売手数料(最大、税込み) 3.30% 信託報酬(税込み) 1.65% 信託財産留保額 0.3%
執筆/若山卓也(フィナシー/Ma-Do 投資信託研究会)
Finasee編集部
金融事情・現場に精通するスタッフ陣が、目に見えない「金融」を見える化し、わかりやすく伝える記事を発信します。
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