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「せめて年相応に見られたい…」50代女性の小さな願いが招いた“お金の一大事”

Finasee / 2023年10月18日 11時0分

「せめて年相応に見られたい…」50代女性の小さな願いが招いた“お金の一大事”

Finasee(フィナシー)

ファイナンシャルプランナーの筆者のもとに、おひとりさまの女性(53歳)が家計相談に来られました。コツコツと貯めた500万円の預金が、気づけば150万円まで激減しているとのこと。本人いわく、その原因は最近始めた「美を求める活動(以下、美活)」でした。ただ、美活は単なるきっかけで、どうやら他にも理由があるようです。

【池田道子さん(53歳・仮名)プロフィール】
・独身、営業職
・年収:600万円(毎月の手取り33万円・ボーナス60万円)
・貯蓄:150万円(現預金)

***
 

相談者の道子さん。仕事が順調で、充実した毎日を過ごしているつもりでした。

けれども職場で上司や同僚から、「疲れてない? ちゃんと寝てる?」と心配されるように。さらには取引先からも、「最近、働きすぎじゃないですか? ちょっとは休みとった方がいいですよ」と言われる始末。

理由が分からず大学の同級生に相談したところ、「確かに目の下のクマが目立つ。最近急に老けた感じ。みんな遠回しに伝えているんだね」と衝撃的なメッセージが。

道子さん自身、忙しいなかでも毎日6時間の睡眠を死守。化粧水・乳液など基礎的なお手入れは徹底していたので、必要以上に美容に力を入れなくても大丈夫だと自負していました。

「友達だからって、言い過ぎ!」

しかし、そんな思いを打ち消す出来事がこのあとすぐに起こります。

肌年齢は高齢者⁉ まさかの診断結果に呆然

お総菜を買うため寄り道したデパートの化粧品売り場で、無料だからと受けた肌診断。結果は、なんと「肌年齢65歳」でした。

美容部員によると、水分も油分も足りておらず、肌がカサカサになっているとのこと。そういえば、マスク着用が当たり前になって、お手入れも手抜き状態になっていました。

「だから疲れて見られたんだ……」

実年齢よりひとまわりも老けて見える現状を、やっと理解できたそうです。

「年相応になりたい」という思いが招いたお金の危機

これまで毎日のスキンケアに使う基礎化粧品を、ずっと変えずにきていた道子さん。

「美魔女になることを目指していない。でも、せめて年相応には見られたい」

そんな思いが化粧品売り場の美容部員にも伝わったのか、今すぐスキンケア&メイクを実際にお試しすることを勧められました。「お試しならいいか」と思いつつ、長年使ってきた基礎化粧品を急に変えることは不安です。さすがにすぐには勇気が出ず、試供品を3回分もらって帰りました。

たった3回分。それでも効果は如実に表れました。30代のころから使っている化粧品と違い、朝起きたときの肌の状態が格段に違ったのです。「年齢に応じて、化粧品も変えなくてはいけない」と美容部員が言っていたことが腑に落ちました。そこで、あらためてデパートの化粧品売り場に出掛け、勧められた基礎化粧品一式を購入したそうです。

この出来事がきっかけで、「美活」にどハマりした道子さん。評判のエステサロンに行ったり、話題のコスメを試したりなど、コツコツ貯めた貯蓄が激減するほどの出費が続きます。

お肌のお手入れに無頓着だったことが招いたお金の危機。「このままじゃマズイ」。そう気づいた今が、家計を見直す大きなチャンスです。

●貯金が激減するほどのお金の使い道とは? 後編【50代おひとりさま女性の貯金が激減! 家計を赤字にした決定的要因は…】で詳説します。

辻本 由香/つじもとFP事務所代表・一般社団法人WINK理事

ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)、相続手続カウンセラー、50代からのくらし(医・職・住)と資産を守るファイナンシャルプランナー。おひとりさま・おふたりさま×特有の課題・お金の問題の事例などが得意分野。企業の会計や大手金融機関での営業を経て、2015年に、保険や金融商品を販売しないFP事務所を開業。個別相談の他、企業・病院・大学などでの講演も行っている。

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