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日本人の平均寿命は世界一だからこそ知っておきたい、老後への不安が消える「7つの要素」

Finasee / 2023年11月27日 11時0分

日本人の平均寿命は世界一だからこそ知っておきたい、老後への不安が消える「7つの要素」

Finasee(フィナシー)

これからのライフイベントをどう乗り越えるか、そして老後までにいくら貯めたら安心か――。こうした不安を乗り越えるためには、これから始まる新NISAなどの制度を活用しながら、自分だけのライフプランを見極める必要があります。

話題の書籍『ライフプランから考えるお金の増やし方』では、目指すライフプランに合う「堅実なお金の増やし方」や具体的な対策について、ファイナンシャルプランナーの大竹のり子氏が解説。今回は本書序章「お金に困らない人生を実現しよう」、第1章「あなたの人生に必要なお金はいくら?」の一部を特別に公開します。(全3回)

※本稿は、大竹のり子著『ライフプランから考えるお金の増やし方』(ナツメ出版)の一部を再編集したものです。

人生を自由にデザインしよう

昨今、「人生100年時代」という言葉をよく見かけるようになりました。

学校を卒業したら就職して、年頃になったら結婚して、マイホームを購入し、子どもを育て、定年退職したら悠々自適の年金生活という、多くの人に共通するライフコースが存在したのはもはや昔の話。今は、働き方も、家族のあり方も、人生に対する価値観も多様化しています。

厚生労働省「第23回生命表(完全生命表)」をもとに作成

加えて日本は世界に誇る長寿大国。厚生労働省(2021年)のデータによれば、日本人の平均寿命は男性が81.47歳、女性が87.57歳。男女ともに世界一の水準となっています。私たちに残された人生は、あと50年以上あるかもしれません。

ちなみに、健康上の問題で日常が制限されずに生活できる期間を指す「健康寿命」。厚生労働省(2019年)のデータによると男性は72.68歳、女性は75.38歳で、平均寿命との差が男性は約9年、女性は約12年あります。

この差をどう埋めるかが個人にとっても社会にとっても課題といえます。

「人生100 年時代」の自分の人生を、どんなふうにデザインするかはあなた次第。せっかくなら漫然と日々を過ごすだけではなく自分らしい人生を実現しませんか。

学校でも「資産形成」「投資」を学ぶ

2019 年の「金融リテラシー調査」によると、金融知識の正答率などは日本が海外の主要国に比べ低いことがわかります。

金融広報中央委員会「金融リテラシー調査 2019年調査結果」をもとに作成

2022年4月から高校で「金融教育」、つまり「お金」について勉強することが必修化されました。なかでも注目したいポイントが2つあります。

1つは、今回、金融教育が必修化されたのが家庭科の授業であるということ。つまり、“経済社会のしくみ”としてではなく、“これからの社会で生活していくための知識”として金融を学ぶ、ということです。

そしてもう1つが、ズバリ、積極的な資産形成についての内容が盛り込まれている、ということ。大人でも投資について「リスクがあって怖い」「ギャンブルと同じ」と思っている人は少なくありません。

そんななかにあって、全国一律で高校生が資産形成について学ぶようになる――これは時代が大きく変わりつつあることを示唆しているように思います。

これからの世代の誰もが学ぶお金や投資の知識。私たちオトナ世代も負けてはいられません。自分の将来のために自ら学んでいきましょう。

お金は「自分を映す鏡」

金に困らない人生の実現には、お金と上手に付き合うことが不可欠。

あなた自身が「価値がある」と感じられるものにちゃんとお金を使えることが、日常生活や人生の満足度向上につながります。

お金は、あなたを映す鏡です。どんなものに、どんな頻度で、いくら使っているかを見れば、あなたの日常生活がそのまま浮かび上がってきます。大雑把な使い方をしているか、細かい使い方をしているかで、性格や人間性も丸見えです。

1週間分、1ヵ月分のレシートをとっておいてまとめて見直すと、自分のお金の使い方や日々の過ごし方を客観的に見ることができます。

もし現状、「意外と外食費がかさんでいるなぁ」「コツコツ節約をしていたのに衝動買いをして帳消しになってしまった」など、自分が意図しない使い方をしているのであれば、それはお金と上手に付き合えている状態とはいえません。

体の歪みを矯正しても最初はすぐ元に戻ってしまうように、お金の使い方を矯正するのも簡単ではありません。なぜなら今のお金の使い方は長年の「お金の習慣」の結果だから。

自分のお金の使い方と一つひとつ向き合うことが、こうしたお金の「生活習慣病」の克服につながります。自分が本当に価値を感じられるものに意識的にお金を使い、そうでないものは出費を抑える。このメリハリが大事なのです。

“お金の教養”を身につけよう

日々の生活や人生と切っても切れない「お金」。そのお金を人生の味方につけていくためには、“お金の教養”を高めることが必要です。

“お金の教養”とは、お金に困ることなく、自分らしい人生を送るために必要な「教養」のこと。その範囲は節約や投資のテクニックだけではありません。

考え方に始まり、貯め方、使い方、稼ぎ方、増やし方、維持管理、社会還元という7つの要素をバランスよく高めていくことが、将来への不安の解消はもちろん、本当の意味での豊かさにつながります。

「節約してお金を貯めるのは得意だけど投資は怖い……」「稼ぐのは得意だけどついつい浪費してしまう」など得手、不得手はあって当然ですが、できる限りバランスよくこれらの「教養」を高めていきましょう。

お金の教養、7つの要素

●第2回(住宅ローンは最大の借金、“教育費”は底なし沼? 「人生の3大支出」が明暗を分けるワケ)では、人生の大きなライフイベントと、それらを具体的にイメージする必要性について解説します。

『ライフプランから考えるお金の増やし方』

大竹のり子 著
発行所 ナツメ出版
定価 1,540円(税込)

大竹のり子/ファイナンシャルプランナー

株式会社エフピーウーマン代表取締役。金融専門書籍・雑誌の編集者を経て、2001年にファイナンシャルプランナーとして独立。2005年4月に「女性のためのお金の総合クリニック」株式会社エフピーウーマンを設立。『お金の教養スクール』の運営や講演、雑誌、テレビ・ラジオ出演などを通じて、正しいお金の知識を学ぶことの大切さを伝えている。

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