「日経225インデックスファンド」がメガバンクで軒並み1位を獲る理由
Finasee / 2023年11月16日 16時0分
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Finasee(フィナシー)
日経平均株価を対象にしたインデックスファンドが人気
三菱UFJ銀行や三井住友信託銀行では、日経平均株価を対象にしたインデックスファンドの人気が高かった。10月の日経平均株価は前月比998.77円安の3万858.85円と4カ月連続で下落し、心理的節目の3万1000円を下回った。ハイテク関連銘柄の売り圧力や中国の景気減速懸念が相場を圧迫したからである。特に月後半の軟調な動きが下落の要因となった。米国の物価指標の上振れや金融引き締めの懸念も高まり、米長期金利の上昇と共に東京市場では半導体関連株が下落した。また、国内の長期金利も2013年以来の水準まで上昇。とくに、日銀が政策運営上の長期金利の上限を「1%をメド」と修正したことも重荷となった。ただ、日経平均株価を対象にしたインデックスファンドは、株価が下落する局面で買いが増える傾向にある。三菱UFJ銀行や三井住友信託銀行でも、株価が下落した局面で買いを入れた顧客が多かったと考えられる。11月以降も、株価が下落する局県では、日経平均株価を対象にしたインデックスファンドに買いが入る可能性は高いだろう。
■eMAXIS 日経225インデックス
基準価額 3万8301円
信託報酬 0.44%(年率・税込)
純資産残高 504.84億円
<騰落率>
1カ月 -1.7%
3カ月 -3.4%
6カ月 14.4%
1年 24.9%
※9月末時点
みずほ銀行のランキング4位は、「フィデリティ・ロイヤル・コア・ファンド」だった。同ファンドは、フィデリティの徹底した企業調査をもとに基本資産配分と戦略的な配分調整を行うマルチ・アセット戦略を採用している。組入比率は「債券75%・株式25%」を基本とし、市場の上昇局面では株式の比率を高くし、下落局面では株式の比率を低くする。
また、商品価格の上昇局面ではコモディティ(金・銀・プラチナなど)を組み入れ、為替状況に応じて為替ヘッジの調整なども柔軟に行う。運用は30年以上の経験を有するフィデリティのマルチ・アセット運用チームが行い、リスクを抑えながらもインフレに負けないリターンを目指す。9月8日に設定され、みずほ銀行、みずほ信託銀行での継続募集となっている。
■フィデリティ・ロイヤル・コア・ファンド
基準価額 9850円
信託報酬 0.8525%(年率・税込)
純資産残高 46.9億円
※11月8日時点
三井住友信託銀行のランキング3位に「J-REIT・リサーチ・オープン(毎月決算型)」がランクイン三井住友信託銀行のランキング3位に、「J-REIT・リサーチ・オープン(毎月決算型)」がランクインしている。同ファンドは、国内の不動産投資信託証券(J-REIT)に投資するREIT型ファンドである。10月のREIT市場は下落した。10月前半は株式市場の上昇でリスクオンの流れがJ-REIT市場にも波及したが、植田日銀総裁のマイナス金利解除に関する発言や、複数銘柄の公募増資発表による需給悪化懸念から下落した。10月後半には日銀金融政策決定会合の現状維持決定で安心感が広がったものの、足元の国内金利上昇が影響し、軟調に推移した。ただ、9月末時点における予想配当利回りは4.13%と高く、11月以降も三井住友信託銀行ではインカムゲイン狙いの買いを入れる顧客が多いだろう。
■J-REIT・リサーチ・オープン(毎月決算型)
基準価額 5593円
信託報酬 1.1%(年率・税込)
純資産残高 4288.46億円
<騰落率>
1カ月 -1.23%
3カ月 0.39%
6カ月 5.78%
1年 -0.81%
※9月末時点
執筆/山下耕太郎(フィナシー/Ma-Do 投資信託研究会)
Finasee編集部
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