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不注意な義母が長男に「熱湯ミルク」を…女性が義家族との同居で感じた“耐え難い苦痛”

Finasee / 2023年12月1日 11時0分

不注意な義母が長男に「熱湯ミルク」を…女性が義家族との同居で感じた“耐え難い苦痛”

Finasee(フィナシー)

結婚を機に義祖父母と義両親と同居

中国地方在住の七瀬信子さん(50代・既婚)は20歳で看護師になった。同じ年、友だちの集まりで1年前に知り合った5歳上の金融系企業に勤める男性と結婚。

結婚後は別居するはずだったが、当時60代後半の義祖父母から猛反対に遭い、結局義実家で義祖父母と40代後半の義両親と完全同居になってしまった。

「自分たちは孫夫婦にも大切にされていると世間にアピールしたかったのだと思います。猛反対に遭い、諦めるしかありませんでした……」

そんな中、七瀬さんは21歳で長男、22歳で長女、24歳で次男を出産。看護師の仕事を続けることを希望していた七瀬さんは、出産後2カ月ほどで仕事に復帰。いずれも夫は出産に立ち会い、子育てにも協力的だった。

義実家での問題

義実家では義祖母が家事全般を取り仕切っていたため、七瀬さんは看護師の仕事に専念することができた。

ところが、子ども好きの義祖父母は、七瀬さんが休みの日でも子どもたちを奪っていく。そのため七瀬さんは、「自分の子どもは自分で育てます!」と言って何度も義祖父母から奪い返さねばならず、保育園に入れることも許されなかった。

さらに義母がくせ者だった。義母は子どもが好きではなく、夫と義弟、義妹はほとんど義祖父母に育てられたのだという。

「義母は浮いた存在でした。掃除も料理もできず、天ぷらを揚げていて忘れ、火事になりそうになったことが数回あります。私は119番と思って慌てましたが、義祖母は落ち着いて座布団を天ぷら鍋にかぶせて消火していました」

長男が生まれた頃、義母に「ミルクを飲ませてみたい」と言われて任せたところ、“熱湯ミルク”を飲まされて、長男は口の中に大やけどを負った。

長男が1歳を過ぎると、義母は七瀬さんの目を盗んで勝手に熱湯を飲ませ、またしても大やけどを負わされた。義母は「間違ってやっちまった」と笑いながら言い、さすがに頭にきた七瀬さんは、「お義母さんが寝たきりになったら熱湯飲ませてやるから!」と言って、大泣きする長男の処置にあたった。

「義母はわざとではなくて、確認不足。いわゆる大人の発達障害です。だとしても、ヘラヘラ笑いながら謝りもしないことに怒りしかありませんでした……」

義母は農作業をするのが好きで、毎晩暗くなるまで義祖父を手伝っていた。義父はバスの運転手をしていた。

ついに堪忍袋の緒が切れる

義祖父は同居を拒んだ七瀬さんが気に入らないらしく、夫がいないところで嫌みを言った。

長男が小学生になるタイミングで七瀬さん夫婦は家を建てて出て行こうとしたが、またもや義家族全員から猛反発を食らう。

「義祖父母の娘で義父の妹である義叔母は、自分でマンションを買って一人暮らし。義妹は長男に嫁いだのに義両親とは別居で、義父がマンションの代金をほとんど出していました。それなのに、私たちだけ反対されることに納得がいきませんでした」

義家族たちは長男だけ特別扱い。「お前はこの家の跡取りなんだから、家事なんてしなくて良い」と教えていた。

「私は長男だからやらなくて良いなんて思わないので、長男にも手伝いをさせたら、義祖父に怒られました。『私の子なので余計なことを言わないでください!』と反抗しましたが、義祖父は嫁が一家の長たる自分に逆らうなんて許せないみたいでした」

やがて、子どもたちが自分の部屋を欲しがり始めた。空いている部屋を使おうとしたところ、「義弟と義妹の部屋だからダメだ!」と言われる。

ついに七瀬さんの堪忍袋の緒が切れた。離婚届を部屋に置き、子どもたちを連れて同じ町内にある自分の実家に帰る。子どもたちを50代の両親に預けてアパートを探し、その日のうちに契約。七瀬さん27歳、長男6歳、長女5歳、次男3歳のときだった。

その夜、仕事から帰宅した夫は離婚届を発見すると、すぐに七瀬さんの実家に来て頭を下げ、七瀬さんと子どもたちとの生活を選んだ。

ところが、家族5人での平穏な生活は長くは続かなかった。

●家族5人の家を出て実家へ戻ることに。その理由とは? 後編【「いい加減にして!」義家族のダブル介護に夫のモラ化…50代女性が達した我慢の限界】で詳説します。

旦木 瑞穂/ジャーナリスト・グラフィックデザイナー

愛知県出身。アートディレクターなどを経て2015年に独立。グラフィックデザイン、イラスト制作のほか、終活・介護など、家庭問題に関する記事執筆を行う。主な執筆媒体は、プレジデントオンライン『誰も知らない、シングル介護・ダブルケアの世界』『家庭のタブー』、現代ビジネスオンライン『子どもは親の所有物じゃない』、東洋経済オンライン『子育てと介護 ダブルケアの現実』、毎日新聞出版『サンデー毎日「完璧な終活」』、日経ARIA「今から始める『親』のこと」など。著書に『毒母は連鎖する〜子どもを「所有物扱い」する母親たち〜』(光文社)がある。

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