1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

もう年収は上がらない…年下妻をつなぎとめるため“浪費させまくった”中高年男性の「悲惨な結末」

Finasee / 2023年12月4日 11時0分

もう年収は上がらない…年下妻をつなぎとめるため“浪費させまくった”中高年男性の「悲惨な結末」

Finasee(フィナシー)

水原健司さん(仮名、以下同)は、都内の大手企業で営業関連の部長として働く45歳で年収1500万円の独身男性です。学生時代の非モテ経験がトラウマとなって仕事一筋だった彼ですが、20歳年下の麻宮絵里子さんに一目ぼれし、とにかくお金を使うことで彼女との結婚を果たしました。

当初は幸せいっぱいだったものの、あまりにお金のかかる毎日でいつしか不安を覚え、55歳になった今、彼女と先々の生活について話し合おうとします。

●前編:非モテ・45歳男性が年収1500万円を武器に「年の差婚」を実現も…5年後に気づいた“重大な問題”

お金の切れ目が縁の切れ目…結婚を後悔する日々

「いくらなんでもそんなのムリ!」

彼女とはロクに話し合えませんでした……。ムリもありません。彼なりに先々を計算した結果、このままでは退職金や再雇用などを考えても70歳頃には老後破産しかねなかったのです。しかし対応策として限界まで節約するとなれば、毎月40~50万円近くの生活費などを削減することになります。一度上がった生活水準は簡単には下げられないものですから、彼女の反応は当然です。

しかし一方で計算上、限界まで節約してもなお、彼女の長い先々も考えればお金が足りません。少しずつ節約を増やす時間的な余裕もなく、かといって今からの年収アップは望めず、専業主婦になって久しい彼女もとっくに働く意欲を失っています。以後、節約しようとする彼と現状維持を貫く彼女の間で口論が増え、一気に2人の間に大きな溝ができてしまいました。

結局その後、2人は半年ももたずに離婚したといいます。子供がいなかったのが不幸中の幸いですが、離婚後は広い分譲マンションに1人で住むことになり、強い孤独を感じているそうです。しかし離婚後は全力で節約し、貯金を資産運用に回すことで、先々への経済的な安心感は強まったといいます。彼女の先々を考える必要がなくなったのでなおさらでしょうね。

「今となっては結婚を後悔しています。私の何がダメだったんでしょうね。しかしそれでも一度は結婚したことで、結婚や女性に諦めがつきました。残りの人生は独身を謳歌(おうか)するつもりです」

ぜひ、水原さんなりに残りの人生を謳歌してくださいませ。

恋愛と結婚は違う!お金を出さないといけない相手は結婚不適格

離婚は残念ではありますが……年の差婚で比較的よく聞く結末ですね。お金を武器に結婚できたはいいものの、その後もお金を使い続けた結果、お金が足りなくなり、最後は破局……。どんなに高年収な方でも、お金は限りあるものですから、それではこのような結末になるのも当然です。特に会社員なら「定年」が付き物ですから、なおさらといえます。

前回(コロナ禍のアプリ婚活で…アラフォー女性が気づいた“あらがえない事実”)もお伝えした通り、婚活において男性は女性から年収で測られるのが基本です。しかし望まれるままにお金を出すようでは、いずれ出せなくなりますし、いずれより多く出せる男性に負けてしまいます。そういう意味で、お金を出さないと関係を続けられない女性は結婚相手として不適格であり、お金しか魅力を感じてもらえない男性もまた結婚に不適格です。

年の差婚の場合は、年の差があるほどに1人残される時間が長くなりますから、特に年下側の老後資金づくりが困難になります。今回の男性も、もし離婚していなければ、まだ35歳と若い妻の“この先”のために多額のお金が必要でした。おそらくは、とても準備しきれなかったでしょう。

自身が高年収であるほどに女性側も経済力を期待しますし、そこに年の差も重なればなおさら、その期待は高まるものです。しかしそういう男性ほど先々をしっかり考え、限りあるお金を計画的に使っていく必要があります。そのうえで、それを理解して受け入れてくれる相手を探すよう心がけましょう。

結果的に女性自身も損!? 男性にあまりお金を出させないほうが賢明

今回の話は、女性側を見ても残念です。結末を考えれば、彼女は子なしとはいえ35歳で無職の女性になります。10年専業主婦だったことを踏まえれば、この先、就職も婚活もかなり厳しいはずです。なまじ贅沢ざんまいの日々を過ごしてきたわけですから、なおさらかと思われます。

いくら高年収とはいえ、お金には限りがありますし、年の差があるほどに早く相手は定年を迎えてしまうのが現実です。それに年の差があるほどに、旦那さんが没後、独り身の期間が長くなります。その後どうするのかも考えて動くべきでしたね。

結果論ですが、理屈だけなら彼女は旦那さんにもっと節約させるべきだったと思われます。子供もいないのですから共働きして、自身への過剰な浪費を止めさせ、その分を貯金や資産運用などに回せていれば、夫婦そろって経済的にも生涯、問題なかったはずです。どんなに高年収の男性と結婚できても、自身がそれを食いつぶすようではダメでしょう。

一般的な男性は、ホレた女性にはお金を使いたがるうえ、ホレている女性の言うことは実によく聞きます。だからこそ、女性側が自分への浪費を止めろ、と言えば、それで済むはずです。そして最近の男性は、自身にお金を使わせない女性こそ結婚相手としてふさわしいと考えます。自身が結婚を考えているなら、なるべく相手にはお金を使わせないよう心がけましょう。

※プライバシー保護のため、内容を一部脚色しています。

婚活FP山本(山本 昌義)/ファイナンシャルプランナー

商品先物会社、税理士事務所、生命保険会社を経て、2008年に「山本FPオフィス」を東京・赤坂にて開業し、独立。2020年にオフィスを滋賀県栗東市に移転。現在は日本初の「婚活FP®(商標番号:6652878号)」として、婚活パーティ開催や結婚相談所との提携を元に、主に婚活中の方や新婚夫婦などから相談を受けている。「マネー現代」にて不定期連載中、レインボータウンFMにて「子育てとお金」をテーマに不定期出演中、結婚相談所や行政での婚活セミナーも随時活動中。マイアドバイザー®、CFP®、一級FP技能士。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください