62歳男性が本気の婚活で出会った「運命の女性」年の差婚をかなえた“最大の勝因”

Finasee（フィナシー）

＜前編のあらすじ＞

佐藤正さん（仮名）は現在62歳。会社経営をしていて年収は2500万円、ジムでの体づくりを欠かさない“イケオジ”です。そんな佐藤さんは50代から婚活を始めたもののうまくいかず、60代で入会した結婚相談所で理想の女性・清水春奈さん（仮名）に出会いました。

●前編：【「子どもが欲しい」年収2500万円・50代男性が婚活で大苦戦…直面した厳しい現実】

年齢の壁を越えて通じ合った2人の気持ち

2人がお見合いを経て数回のデートを重ねた後、清水さんが相談に来られました。

「佐藤さんとはとても気が合い、一緒にいると楽しいんです。結婚を考えているけれど、彼の方はどうでしょう……？」という内容でした。

こんなにも趣味も気も合い、考え方も似ている人には、今まで会ったことがないと言うのです。佐藤さんは年収も高く経済的な支えになりますが、それ以上に気持ちの上で納得できる部分も多かったようです。

早速佐藤さんに気持ちを確認すると、彼も全く同じ考えでした。「彼女は美人で謙虚で優しくてすてきな人。趣味も気も合うし、こんなに考え方の似ている人には今まで会ったことがない」と言います。

30代の清水さんが佐藤さんを選んだ「決定的な理由」

清水さんにとって佐藤さんは年齢が離れた相手です。しかも清水さんは清潔感があって美しい人です。これまで他の男性からもアプローチされたことは何度もあったでしょう。

それでも佐藤さんを選んだのは、彼女が“経財的に裕福な方”を希望していたからです。清水さんは個人事業主で仕事を頑張っていましたが、なかなか軌道に乗らず、経済的に困っていたのです。

そうした事情を聞くと「お金が目当てだったのでは？」と思われそうですが、実は清水さんは経済的な支援よりも「経営者からのアドバイスがほしい」と考えていました。会社を手伝ってもらい、自分のビジネスで生計を立てたいとさえ思っていたのです。

そんなときに現れた佐藤さんは、まさに理想の人だったというわけです。

佐藤さんが清水さんに感じた、他の人にはない魅力

また、佐藤さんが清水さんに惹かれたのは、露骨にお金を求めないところだったそうです。もともと清水さんは経済的にも不安を感じていましたが、それ以上に自分の事業を成功させたいという気持ちが強かったのです。佐藤さんとも経営の話をして、その思いが伝わったのでしょう。

それに佐藤さんが出会ったこれまでの女性は、「ブランド物が欲しい」「高級レストランに行きたい」「海外旅行をしたい」など、お金目当てが見え見えの人だったそうです。

佐藤さんはそれにもうんざりしていたので、お金を優先しない清水さんは、これまで出会った女性とは違うタイプの人だったわけです。清水さんとの出会いは佐藤さんにとって新鮮なことだったのです。

佐藤さんの最大の勝因はずばり「人柄」

佐藤さんが若く美しい女性と出会い結婚できたのは、佐藤さんの人柄が影響しています。男性の中には「年の差婚」を望むあまり、うまくいかないと相手の女性の悪口を言ったり、結婚相談所に文句を言ったりする人がいます。

でも佐藤さんは、婚活がうまくいかないときでも、いつも優しい笑顔で「仕方ないですね。頑張ります！」と言っていたのです。日頃から私たち結婚カウンセラーにも気遣いをしてくれる紳士的な人だからこそ、女性も惹かれるのではないかと思います。

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その後佐藤さんと清水さんは結婚され、幸せな家庭を作ることができています。清水さんはブランドに少しずつ興味を持ち出したようですが、自分のビジネスを考えて身の丈に合ったものを身につけているそうです。

佐藤さんは、「お金目当てではない清水さんを大切にしたい」と思っているとのこと。佐藤さんが結婚したのは結婚相談所に入会されてから3カ月。決して長い付き合いではありませんが、私にとっても非常に印象的な方となりました。今もお二人の幸せを願っています。

※プライバシー保護のため、内容を一部脚色しています。

佐竹 悦子/株式会社インフィニ青山予備校代表、婚活カウンセラー

素敵な方とのご縁をつなぐ結婚相談所インフィニ青山結婚予備校を運営し、成婚率№1・顧客満足度№1を獲得。24年以上、婚活最前線で3万人とカウンセリングを行い成婚に導く。著書に『佐竹悦子先生の「結婚力」養成講座』、メディア実績に『ノンストップ!』『The Japan Times』『週間ダイヤモンド』などがある。