引きこもりの妹が現れ…年収800万円の男性の結婚が阻まれた「実家の衝撃的な光景」
Finasee / 2024年1月4日 17時0分
Finasee(フィナシー)
厳しく育てられた年収800万円男性、32歳で婚活を開始
佐藤拓真さん(仮名、以下同)は、都内の大手企業で営業として働く32歳、年収800万円の独身男性です。実家は首都圏内のとある県にありますが、大学入学を機に上京し、そのまま今の会社に入社しました。仕事は大変でしたが、実にやりがいがあり、毎日が充実していたといいます。
一方、彼は頻繁に妹のことを気にかけていました。妹は明美さんという30歳の女性で、大学卒業後に就職したものの、ミスについて先輩から指摘されただけで音を上げ、わずか1カ月で退職していたのです。以後ずっと実家で引きこもっており、正月などに帰省してもほとんど顔を合わせていませんでした。
彼の両親は、「女性は結婚して養ってもらえばいい」という古風な(むしろ、いまや時代錯誤とさえいえるでしょう)考えだったのです。その結果、彼女は幼少期から甘やかされて育ち、我慢や努力をしたことがなかったそうです。逆に彼は長男として厳しく育てられ、今があるとのことです。それでも彼は両親からの愛情も確かに受けて育ち、また妹との仲も良く、けして不満に思うことはなかったといいます。
妹のことは気がかりだったものの、この頃にはようやく仕事も落ち着いてきた一方で、周囲で結婚する人が増えてきました。そのような環境に、自然と彼も影響を受けたのでしょう。こうして段々と結婚願望が高まり、彼は婚活を始めました。
ほどなくして結婚を意識する女性に出会い…婚活を始めて早速、拓真さんは一人の女性と出会いました。お相手は同じく都内の大手企業に勤める年収600万円の女性、高木結衣さん(28歳)です。彼女はきりりと端正な顔立ちの正統派美人。そして何より仕事に意欲的な女性でした。実家では「男性は女性を養うもの」と教わってきた彼でしたが、彼としては一方的に養うより支え合う関係を望んでおり、彼女は理想的な女性だったといいます。
交際は順調に進み、出会って1年が経った頃に、彼は先々を見据えて彼女を実家に連れて行きました。古風な両親が彼女を受け入れてくれるか少し心配だったそうなのですが、思いのほか両親も彼女を気に入ってくれたといいます。彼女のほうも特に不満はないように見え、終始、和やかで楽しい空気が流れていました。
……ところが、そこに彼の妹である明美さんが登場して空気は一変。
「へぇ~これがお兄ちゃんの結婚相手かぁ。よろしくね♪」
初対面なのになれなれしく登場した妹は、なんとパジャマ姿だったのです。それどころか妹は、しばらく見ない間に100キロはあろうかという誰の目にも不健康に見えるほど太っており、肌は荒れ、髪もボサボサでした。昔の可愛らしかった面影はどこにもなく、また仮にも来客を相手にあり得ない対応で、彼は愕然(がくぜん)としたのでした。
その思いは彼女も同じだった様子です。そもそも彼は、妹がいることは伝えていたものの、引きこもっていることは伝えていなかったといいます。そして彼自身、妹の現状を詳しく知らず、甘く考えていたそうです。後日、彼はアッサリと彼女にフラれてしまいました……。
「あなたのご実家とは価値観が合わなさそう」と言われたそうです。
ようやく気付いた実家の「ヤバさ」。それでも縁を切れずに悩む兄基本的に穏やかな拓真さんですが、さすがに今回は黙っていられず、改めて実家に文句を言いに戻りました。ところが両親は、こんなことがあっても「嫁に出すまでの辛抱だから」などと言う始末です。この時、彼は初めて両親のダメさ加減に気付いたといいます。そしてもちろん、妹のことも。
その後、彼は頻繁に実家に連絡&帰省をしました。今にして思えば、会話ができただけでもマシですが、それでも妹は何も変わらなかったそうです。妹に変わってもらおうといろいろ提案したものの、就職や婚活はもちろん、アルバイトやダイエットさえ妹は拒否したそうです。
幸いにも両親には妹の危機的状況を分かってもらえたものの、そのように育てた負い目から、どうしても両親は妹に対して何も言えなかったとのことでした。今さら言っても変わらないという諦めもあった様子です。そしてそれは正直なところ、彼も同じ思いだったと振り返ります。
どこまでいっても、彼には実家や妹との縁を切るという発想はありませんでした。そしてだからこそ、前回の経験から、妹に変わってもらわないと自分が結婚できないというジレンマに陥ってしまったといいます。
1年後、そんな彼に意外な展開が待ち受けていました。後編【“引きこもりの妹”で何度も婚活がダメになっても…「実家と妹を見限れない」30代男性が迎えた「劇的な結末」】で、ご確認ください。
※プライバシー保護のため、内容を一部脚色しています。
婚活FP山本(山本 昌義)/ファイナンシャルプランナー
商品先物会社、税理士事務所、生命保険会社を経て、2008年に「山本FPオフィス」を東京・赤坂にて開業し、独立。2020年にオフィスを滋賀県栗東市に移転。現在は日本初の「婚活FP®(商標番号:6652878号)」として、婚活パーティ開催や結婚相談所との提携を元に、主に婚活中の方や新婚夫婦などから相談を受けている。「マネー現代」にて不定期連載中、レインボータウンFMにて「子育てとお金」をテーマに不定期出演中、結婚相談所や行政での婚活セミナーも随時活動中。マイアドバイザー®、CFP®、一級FP技能士。
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