ネット証券で1位の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が13年ぶりの“3兆円ファンド”へ
Finasee / 2024年1月15日 16時0分
Finasee(フィナシー)
SBI証券のランキング5位に「SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)」がランクイン
SBI証券のランキング5位に、「SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)」がランクインしている。同ファンドはSBIアセットマネジメントが新たに設定したファンドで、国内上場企業の株式に配当利回りを重視して投資し、高いインカムゲインと中長期的な値上がり益を目指すアクティブファンドである。12月12日の設定時に61.5億円だった純資産総額は、12月26日には107億円まで増加しており、投資家から高い支持を得ているのがわかる。銘柄選定には、予想配当利回りが市場平均よりも高い銘柄を中心に、企業の収益性や安全性、株価水準などを考慮している。
12月26日時点における組入上位銘柄の配当利回りは、以下の通りである。
1.商船三井 8.19%
2.神戸製鉄所 4.03%
3.カヤバ 4.72%
4.シチズン時計 4.63%
5.AREホールディングス 4.67%
信託報酬は年0.099%(年率・税込)と、一般の投資家が購入できる国内株式に投資するファンドの中でも最低水準となっている。今後、四半期ごとにポートフォリオの見直しを行い、銘柄選定や構成比の変更を機動的に行う。また、投資成果は年4回の決算時に分配金を支払うことで、投資家に還元していく予定となっている。なお、初回の分配は2024年4月10日の予定である。
新NISAで外国株投信の購入がさらに加速か新しい少額投資非課税制度(新NISA)が2024年1月に始まった。日本経済新聞の調べでは、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券のネット証券大手5社の毎月定額で、投資信託を購入する積み立て設定の予約額が2000億円以上になることがわかった。この予約の上位には、海外資産で運用される投信が並んでいる。
SBI証券と楽天証券のランキングをみても、「eMAXIS Slim 米国株S&P500」や「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」など、米国株や世界株に投資するファンドの人気が高い。
新NISAではこれまでよりも年間投資枠が増えているので、米国株や世界株に投資するファンドは、より純資産残高を増やしていく可能性が高いだろう。
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が13年ぶりの3兆円ファンドに
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は国内公募投資信託(ETF除く)の中で最大の規模を誇り、純資産総額が初めて3兆円を突破した。月末ベースでみると、ファンドの残高が3兆円を超えるのは、2010年の「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」以来、約13年ぶりとなる。ただ、12月20日には純資産残高が3兆230億円に達したものの、月末には3兆円をやや割り込んでいる。
また、2024年の米国株は軟調な展開で始まった。S&P500種株価指数は昨年11月(+8.9%)、12月(+4.42%)と大きく上昇したが、年初からの下落は不安材料となっている。さらに、長期金利(10年物米国債利回り)の低下が株価上昇の要因となってきたが、その下降トレンドが一服感を示し、大手ハイテク株の動向も不透明である。
ただ、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)はネット証券を通じて積立投資している投資家も多く、高水準の資金流入が続く可能性は高いだろう。
■eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
基準価額 2万3926円
信託報酬 0.09372%(年率・税込)
純資産残高 2兆8778.15億円
<騰落率>
1カ月 7.6%
3カ月 1.7%
6カ月 14.6%
1年 23.5%
※11月末時点
山下 耕太郎/金融ライター/証券外務員1種
一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。ツイッター@yanta2011
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