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新NISAスタート! 大手証券でインド株ファンドが“相変わらず”1位な理由

Finasee / 2024年1月19日 16時0分

新NISAスタート! 大手証券でインド株ファンドが“相変わらず”1位な理由

Finasee(フィナシー)

 インド株への資金流入が続く

大手証券では、12月もインド株の人気が高かった。

大和証券  1位 ダイワ・ダイナミック・インド株ファンド
みずほ証券 1位 新光ピュア・インド株式ファンド

インドは世界一の人口を誇り、内需が強力なため、新たな投資先として注目を集めている。近年は大手IT企業の進出や大規模なインフラ投資が行われ、成長が続いている。

インド株が注目される理由の1つは、中国からの生産拠点が移転してくることに期待が寄せられているからである。中国との対立が深まる中、中国のサプライチェーンに依存するリスクを感じる国が増えており、実際にアップルや主要な半導体メーカーなどがインドへの進出を表明している。

また、長期的にインドの成長が確実視されており、投資の機会として注目されている。インドを代表する株式指数であるSENSEX指数とNifty50指数は、歴史的な最高値圏を維持していて、他の主要株価指数と比較しても、中長期的に見て非常に良好なパフォーマンスを示している。これは、インド経済の力強い成長に対する期待が株価上昇の背景にあるといえるだろう。

インドの人口は14億人を超え、2023年には国連の推計によると中国を抜いて世界一の人口を有する国になる見込みである。この豊富な労働力と巨大な消費市場が、経済成長の原動力となっている。さらに、モディ政権は国内製造業の振興やインフラ整備の推進に力を入れており、積極的な規制緩和や優遇策により海外からの投資や外資企業の誘致にも注力している。これにより、グローバル企業は中国に一極集中するのではなく、他の国や地域にも進出する「チャイナ・プラスワン」の動きが活発化することが予想されている。

証券株が5年ぶりの高値

2024年1月の株式市場では、野村證券や大和証券などの証券株が上昇している。新しい少額投資非課税制度(NISA)の導入により、個人投資家の数が増え、各社の業績に期待が高まっているからだ。

また、個人投資家はバリュー(割安)株や高配当株に関心を持っている。大和証券と野村證券のPBRは1倍を割れていて、配当利回りが3%を超えているので、バリュー株として魅力が高いのだ。

大手証券はネット証券に比べて年齢層が高いものの、年間360万円なら利用するという顧客も多く、新しいNISAを国民の権利と位置づけ数十年かけて浸透させるという動きも見られる。また、みずほ証券では楽天証券やPayPay証券と提携しており、対面・オンライン単独では対応できない多様なニーズへの適用力を掲げている。

野村證券のランキング5位は「野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」

野村證券のランキング5位は「野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」だった。同ファンドは、世界各国の半導体関連企業の株式を主要投資対象とし、「MSCI All Country World Semiconductors & Semiconductor Equipment(税引後配当込み・円換算ベース)」をベンチマークとするアクティブファンドである。

昨年は高いパフォーマンスだった半導体関連株だが、同ファンドの組入上位銘柄1位はエヌビディアの26.6%である(2023年11月末時点)。2024年になっても半導体関連株は好調で、エヌビディアの株式は1月8日に522.53ドルと過去最高値で終了した。エヌビディアの株価は2023年に3倍以上値上がりしたが、2024年も引き続き高いパフォーマンスをだせるかどうかに注目している。

■野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)
基準価額 10万254円
信託報酬 1.65%(年率・税込)
純資産残高 1117億円

<騰落率>
1カ月 15.3%
3カ月   4.3%
6カ月 15.2%
1年  67.3%

※11月末時点

山下 耕太郎/金融ライター/証券外務員1種

一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。ツイッター@yanta2011

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