「もう生涯一人でかまわない」高年収男性が婚活に見切りをつけ、到達した“驚きの新境地”
Finasee / 2024年3月4日 11時0分
Finasee(フィナシー)
山田和人さんは、都内の大手企業で働く独身男性です。学生時代からずっと“非モテ”だった彼ですが、33歳の時に年収が1000万円を超えたことで婚活を決意しました。
すると、非モテ人生だったことがウソのようにモテたのですが……出会えたのは、アプリでも結婚相談所でも、彼の許容度を超えるほどのお金がかかる女性ばかりだったのです。
結婚したい一方で、結婚しても不幸になる未来しか考えられなくなり、思い悩む日々を続けていました。
●前編:結局、おごらされ、たかられる…非モテ・年収1000万円男性が婚活で感じた「絶望」
婚活をやめたことで、心は平穏、日々は充実結婚相談所での婚活を1年ほど続けた後、最終的に和人さんは婚活をやめ、生涯を一人で生きていく決断をしました。もちろん先々を考えると独り身の寂しさは気になりましたが、浪費家な女性ならいないほうがマシと考えたのです。冷静になれば、そもそも今までだってずっと彼女もいない一人暮らしの身であり、特に苦労も寂しさもなく、特に何も変わらないとも考えたといいます。
しかしそれでも、婚活は彼にとって良い転機となりました。その後の彼は休日を楽しむことを覚え、休日の度に飲食店を食べ歩くようになったといいます。また同じように考える独身男性の友人も増え、お酒や旅行などを楽しむようになったとのことです。少しくらいプライベートを楽しんでも、婚活で女性に使っていた金額を考えれば、支出は微々たる額とのことでした。
さらに結婚を諦めたからこそ、彼は貯金を元に資産運用も始めたといいます。婚活をやめたからには、もう先々、家や子供にお金がかかることもありません。婚活で貯金が減る恐怖を知ったからこそ、逆に増え続けるだけの資産残高に、彼は大喜びの毎日だといいます。
「最終的には老人ホームに入ります。あのままムリに誰かと結婚するよりは良かったと思える人生を送りたいですね。少なくとも、今は本当にそう感じています」
ぜひ、彼なりに豊かで幸せな人生を歩めるといいですね。
男性の「経済力」が魅力的に映るのは当然ともいえる最近、本当に増えてきた感のある男性でしたね。今や必ずしも、結婚したほうが幸せとは言えない時代です。仮に結婚しても、今は3組に1組が離婚する時代でもあります。和人さんについては、結婚しないままでも、豊かな人生を謳歌(おうか)されるよう陰ながら応援します。
……ただ、ちょっと残念な要素も見受けられます。女性が男性に経済力を求めるのは無理もない側面もあります。出産や育児で十分に働けない際は、どうしても男性頼りになりますから、その時にちゃんと助けてくれるのかを見定めている要素も含まれています。それに、平均年収程度の方からすれば、年収1000万円とは「使いきれないほどの稼ぎ」に見えることもあるでしょう。金銭感覚が狂うのも、ある程度は仕方ないことといえます。
恋愛と婚活の違いも重要です。恋愛なら愛情から入りますから、お互いに相手に会えるだけで十分といえます。ですが婚活では最初は条件から入るものですし、高年収に魅力を感じて会ったなら、お金を使ってもらって実感したいと思うのも自然なことです。容姿に魅力を感じ、会って顔を見るだけで相応に満足しやすい男性とは違う点への理解も大切といえます。
「お金は愛情を測るバロメーター」「デート代は男性が全額出して当然」などと考える女性は今や少数派ですが、それでも「最初くらいは出してほしい、自分だけは特別だと感じさせてほしい」と考える方は少なくありません。許容度は人それぞれですが、できれば2回はデートするよう心がけましょう。
男性は先々を見据えているもの。一緒に資産運用をやっていくのも吉本件は、女性側も残念でしたね。お気持ちは分かるところですが、いろいろと理解が乏しいと感じました。
まず、そもそも年収1000万円とは「簡単に使いきれる金額」です。税金関係を差し引き、賞与も考えると、毎月の手取り額は40万円前後になります。それに、知るぽると(金融広報中央委員会)の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、高年収な方ほど貯金額も多い傾向です。生活費を除いて実際に毎月使えるお金は10万円にも満たないこともよくあります。婚活では多くの異性に会いますから、一人に多くを使えないのも普通です。
また一般的に、結婚を意識した男性は、結婚後の住居購入や教育費などを考えています。そしてそれらに対して、「どれだけ貯金があっても足りない、安心できない」とも考えがちです。実際、2000万円では満足に住居も買えませんし、どんなに女性が力いっぱい「大丈夫!」と叫んでも、冷静に計算している男性には通じません。結婚してから変わるつもりでも、それは男性には分かりませんし、変わったところで「遅い」と考えることもよくあります。
最近こそ、賃上げや日本株の急騰が取りざたされていますが、日本は長く不況・不景気な時代でした(むしろ、物価高で多くの方の実感は不景気のままかもしれません)。男性はどんなに高年収でも、無計画にお金を使わせる女性は結婚相手として不適格と見なす傾向になっています。お金を使わせるのは、先々を考えていないから、ひいては結婚する気がないから……という理屈です。和人さんのように、仮に結婚しても「無計画にお金を使われて不幸になるだけ」と考える男性も少なくありません。
逆に男性と歩調を合わせて先々を見据え、デートは割り勘を基本として、日頃から仕事や貯金に励む女性こそが結婚相手としてふさわしいと考える傾向にあります。相手によっては、同じように資産運用を始めるのもおすすめです。今や結婚はゴールではありません。できれば女性も男性と同じく結婚のその先を見据え、男性への歩み寄りを意識するよう心がけましょう。
婚活FP山本(山本 昌義)/ファイナンシャルプランナー
商品先物会社、税理士事務所、生命保険会社を経て、2008年に「山本FPオフィス」を東京・赤坂にて開業し、独立。2020年にオフィスを滋賀県栗東市に移転。現在は日本初の「婚活FP®(商標番号:6652878号)」として、婚活パーティ開催や結婚相談所との提携を元に、主に婚活中の方や新婚夫婦などから相談を受けている。「マネー現代」にて不定期連載中、レインボータウンFMにて「子育てとお金」をテーマに不定期出演中、結婚相談所や行政での婚活セミナーも随時活動中。マイアドバイザー®、CFP®、一級FP技能士。
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