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ネット証券で首位の“eMAXIS Slimオルカン”を追いかける「iFreeNEXT FANG+インデックス」の正体は?

Finasee / 2024年3月11日 16時0分

ネット証券で首位の“eMAXIS Slimオルカン”を追いかける「iFreeNEXT FANG+インデックス」の正体は?

Finasee(フィナシー)

SBIアセットマネジメントの運用資産総額が5兆5000億円を突破
 

SBIアセットマネジメントの運用資産総額は、2024年2月末に今期末(2024年3月末)の目標数値である5兆5千億円を1カ月前倒しで上回り、5兆6千億円を突破した。

また、SBIアセットマネジメントと米国のCarret Asset Managementなど、SBIグループ傘下の資産運用会社が運用する公募インデックスファンドには、純資産残高が1.4兆円を超える「SBI・V・S&P500インデックスファンド」や、設定後5ヵ月余りで純資産残高400億円を突破した「SBI・iシェアーズ・インド株式インデックスファンド」などがある。さらに、SBI・iシェアーズシリーズやSBI・Vシリーズなどで分配重視型の年4回決算型ファンドの設定を進めた。その結果、公募のインデックスファンド全体の純資産残高はすでに2.2兆円(2023年3月末対比で79%増)を超えている。

SBI証券では「eMAXISシリーズ」の人気も高いものの、「SBI・V・S&P500 インデックス・ファンド」などSBIグループのインデックスファンドの人気も高く、3月以降も資金流入が続く可能性は高いだろう。

SBI証券のランキング4位は「iFreeNEXT FANG+インデックス」

SBI証券のランキング4位に、「iFreeNEXT FANG+インデックス」がランクインしている。「iFreeNEXT FANG+インデックス」は、次世代テクノロジーを基盤とし、グローバルな現代社会における人々の生活に大きな影響力を持ち、高い知名度を有する米国上場企業の株式で構成されるNYSE FANG+指数の動きに連動する投資成果を目指す投資信託である。

エヌビディアやメタ・プラットフォームズ、ネットフリックスなどが組入上位銘柄となっている。1月末時点における1年騰落率は+101.4%と好調だったが、2月末の基準価額も5万1039円と、1月末の4万6520円から大きく上昇している。好調なパフォーマンスをキープしているので、3月以降もSBI証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■iFreeNEXT FANG+インデックス
基準価額 4万6520円
信託報酬 0.7755%(年率・税込)
純資産残高 801億円

<騰落率>
1カ月 9.8%
3カ月 26.0%
6カ月 20.9%
1年    101.4%

※1月末時点

2月も「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の人気が継続
 

2月も「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の人気は高く、SBI証券で1位、楽天証券で2位にランクインしている。同ファンドのベンチマークは、世界主要国の上場株を対象とした世界株指数「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)(配当込み、円換算ベース)」である。

米MSCIは、「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)」から中国株66銘柄を除外し、指数全体の中国株組み入れ比率を下げる一方で、インドの比率を上げると2月29日に発表した。これにより、中国からインドへの機関投資家の資金シフトが加速する可能性がある。

ACWIは47の国・地域別指数から成り、先進国や新興国の上場株を広く組み入れており、そのうち4割強が昨年来高値の水準にある。ACWIは世界全体の株価動向を反映するものとして、投資家の注目度が高い。

また、ACWIに連動する投資信託には日本の個人投資家からの資金も流入している。特に、新しい少額投資非課税制度(NISA)が始まった1月以降、三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は同制度を利用した投信販売ランキングで上位を維持している。この動きは、個人投資家のグローバルな投資傾向を示しているといえるだろう。

ただ、1月末時点における組み入れ上位国では米国が62.7%と圧倒的で、インドの比率は1.7%に過ぎない。幅広い国・地域に分散投資しているが、米国株の動向に大きく影響を受けるという点には注意が必要である。

■eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
基準価額 2万2062円
信託報酬 0.05775%(年率・税込)
純資産残高 2兆2768.6億円

<騰落率>
1カ月 5.6%
3カ月 15.1%
6カ月 10.3%
1年    32.1%

※1月末時点

山下 耕太郎/金融ライター/証券外務員1種

一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。ツイッター@yanta2011

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