大手銀・メガバンクで「圧倒的」首位の “日経225インデックスファンド”人気はいつまで続くのか
Finasee / 2024年3月21日 16時0分
Finasee(フィナシー)
日経平均株価に連動するインデックスファンドが人気
2024年2月の日経平均株価は2カ月連続で上昇し、終値は前月末比で2879円48銭(7.93%)高の3万9166円19銭だった。
日経平均株価は22日に3万9098円68銭を記録し、これまでの最高値であった1989年12月29日の3万8915円87銭を上回った。27日には、この月の高値となる3万9239円52銭まで上昇し、安値(1日の3万6011円46銭)との差である月間値幅は3228円06銭となった。
2月はほぼ一本調子で上昇し、月間の上昇幅は2879円48銭で、2020年11月(3456円49銭)以来の大きさとなり、足元の上昇基調が鮮明になった。年初からは5700円余り上昇している。
東京市場では、半導体関連株のほか、今年から始まった新たな少額投資非課税制度(NISA)を追い風に、配当に着目した投資マネーの流入が目立っている。こうした中、大手銀行の2月のランキングでは、以下のように日経平均株価に連動するインデックスファンドの人気が高い。
■三菱UFJ銀行
1位 eMAXIS 日経225インデックス
5位 eMAXIS Slim国内株式(日経平均)
■三井住友銀行
1位 三井住友・225オープン
■りそな銀行
1位 日経225ノーロードオープン
■三井住友信託銀行
2位 My SMT日経225インデックス(ノーロード)
3月に入って日経平均株価は大台の4万円を突破しており、引き続き大手銀行のランキング上位に、日経平均株価に連動するインデックスファンドが入る可能性は高いだろう。
みずほ銀行のランキング2位は「ピクテ・プレミアム・アセット・アロケーション・ファンド」みずほ銀行のランキング2位に「ピクテ・プレミアム・アセット・アロケーション・ファンド」がランクインしている。同ファンドは、主に世界の株式、債券、リート(不動産投資信託)、金をはじめとするコモディティに幅広く分散投資するアクティブファンドである。市場環境に応じて資産配分を機動的に変更し、年1回決算をおこなう。
2023年9月8日に運用を 開始し、2024年1月11日に純資産総額が100億円を超えた。同ファンドは市場環境の変化に応じて機動的に資産配分を変更することにより、相対的にリスクを抑えながら長期的なリターンを目指すファンドである。そして、「3世代に資産をつなぐ分散投資」を実践するとしている。長期的に安定的なリターンが期待できるファンドとして、3月以降もみずほ銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。
■ピクテ・プレミアム・アセット・アロケーション・ファンド
基準価額 1万492円
信託報酬 0.7315%(年率・税込)
純資産残高 117億円
<騰落率>
1カ月 1.58%
3カ月 6.39%
設定来 4.92%
※1月末時点
三井住友銀行のランキング3位は「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」三井住友銀行のランキング3位は、「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」だった。同ファンドは、日本を含む世界各国の株式の中から、「成長」+「配当」+「割安」に着目して投資するアクティブファンドである。1999年1月に設定され、20年超の運用実績を誇る。
「世界のベスト」シリーズは2023年12月まで84カ月(7年)連続で純資金流入を記録した。とくに「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」の純資産残高は単体で1兆円を超えており、2月は約507億円の資金流入があった。3月以降も、高水準の資金流入が続くかどうかに注目している。
■インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)
基準価額 9254円
信託報酬 1.903%(年率・税込)
純資産残高 1兆1366.75億円
<騰落率>
1カ月 3.29%
3カ月 16.12%
6カ月 10.39%
1年 33.00%
※1月末時点
山下 耕太郎/金融ライター/証券外務員1種
一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。ツイッター@yanta2011
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