“将来の義実家”で年収700万円ハイスペ男性が提示された、驚きの「結婚の条件」の中身とは
Finasee / 2024年5月1日 11時0分
Finasee(フィナシー)
年収700万円の32歳男性、婚活を始めるもいい出会いがない…
杉山孝雄さん(仮名、以下同)は、都内の大手企業で営業として働く、32歳で年収700万円の独身男性です。彼は大手企業の営業というだけあって、今まで相応にモテてきたものの、結婚は考えたことがなく、基本的には仕事に励んできたといいます。
しかしこの頃、少し変化が起きました。彼の周囲で結婚ラッシュが起きたのです。そして周囲の幸せそうな姿を見るたびに、少しずつ彼にも結婚願望が湧いてきたといいます。ちょうどこの頃には仕事が落ち着いてきたこともあり、彼は真剣に結婚を考えて婚活を始めることにしました。
彼は手始めにマッチングアプリを試したところ、やはり多くの女性から声がかかったといいます。そしてプロフィールやメッセージで好感触だと感じた女性何人かに会ってみたのですが……一向によいと思える女性がいませんでした。専業主婦希望だったり、「男の人が稼ぐのが当然」という態度を平然ととったりする“(彼の価値観からすれば)高飛車”な女性ばかりだったのです。
冷静に振り返ると、今までは結婚を考えていなかったからこそ、そういう性格の部分が気にならなかったのかもしれない、といいます。
しかし結婚となると話は別です。彼としては自立していて、結婚後も共働きしてくれる穏やかな女性を求めていたのですが……一向にそのような女性は現れませんでした。
“ストライク”な相手に出会え、その後の交際は順調そのもの婚活を始めて半年後、ついに孝雄さんにも待望の出会いが訪れました。お相手は1歳年下で31歳、中堅企業で営業職をしている伊藤詩織さんです。聞けば彼女も、今までは勉強や仕事に集中していて恋愛どころでなく、最近になってようやく少し余裕が持てたので婚活を始めたとのことでした。
というのも、彼女の実家は零細の自営業だったのです。羽振りがよかった頃もあったものの、今では本当にほそぼそとした経営状態とのことでした。しかしそれでも大学まで行かせてもらったこともあり、今は実家で暮らしながら、「生活費」として月8万円ほど入れつつ、家事も大半を担当しているといいます。
今まで出会った“高飛車”な女性たちがヒドかったこともあったのでしょう。彼の目には、今まで苦労してがんばってきた彼女が輝いて見えたといいます。またデートを重ねても基本的に割り勘、気遣いもしっかりしており、手作りのお弁当も絶品で、「最高の女性」だと感じたそうです。
その後、出会いからすぐに交際が始まり、交際が1年になる頃には、すっかり彼は彼女と結婚するつもりでいました。軽く結婚話をしてみても、彼女もまんざらでない様子だったといいます。そこで彼は先々を見据えて、一度、彼女の実家にあいさつに行くことにしたのです。
彼女の実家からありえない提案が…。そして当然のように了承する彼女詩織さんの実家は、孝雄さんの想像以上にヒドい状態でした。経営は零細どころか休眠に近い状態だったのです。そして義父は、今は借金返済もあって大変だけれど、いつかは再建してみせるといいます。羽振りがよかった頃の栄光が忘れられない様子なのは一目瞭然。突然にそのような話を聞かされた彼は、心底驚いたそうです。無理もありません。そして……衝撃の言葉を耳にします。
「だからそれまで、キミも少し協力してくれないかい?」
なんと義父は、結婚を許す条件として、結婚後も彼女に今まで通りお金を入れさせるとともに、彼にも同額の月8万円を入れるよう求めてきたのです。自分たちの収入は借金返済で大半が消え、彼女の入れるお金でどうにか生活しているため、それがなくなっては生活が立ち行かなくなるといいます。
彼の驚きは続きました。まだ結婚自体に若干の迷いがあったであろう彼女が、アッサリこの提案を飲んだのです。それどころか、早く自分と結婚して両親を助けてほしいとさえ言い出しました。彼の中では「詩織さん=良識派、常識的」だったので、別人になってしまったのかと困惑したといいます。
「突然で驚いた……。ちょっと考えさせて」
彼女自身は「子供が親の面倒を見るのは当然」と考えを変える気がなく、まるで自分との結婚も親を助けるためにも見える……。でも、ようやく出会えた彼女のことは本気で好きで結婚もしたい。そのためには義両親のありえない要望を飲まなければならない……。その日から彼は悩み続けたといいます。最終的に彼が出した結論はどのようなものなのか? 後編【「あの家に巻き込まれなくてよかった」“ヤバい義実家”を見限った30代男性に訪れた“まさかの展開”】でご確認ください。
婚活FP山本(山本 昌義)/ファイナンシャルプランナー
商品先物会社、税理士事務所、生命保険会社を経て、2008年に「山本FPオフィス」を東京・赤坂にて開業し、独立。2020年にオフィスを滋賀県栗東市に移転。現在は日本初の「婚活FP®(商標番号:6652878号)」として、婚活パーティ開催や結婚相談所との提携を元に、主に婚活中の方や新婚夫婦などから相談を受けている。「マネー現代」にて不定期連載中、レインボータウンFMにて「子育てとお金」をテーマに不定期出演中、結婚相談所や行政での婚活セミナーも随時活動中。マイアドバイザー®、CFP®、一級FP技能士。
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