「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」がインデックスファンド初の純資産総額4兆円突破で首位を獲得!
Finasee / 2024年4月25日 16時0分
Finasee(フィナシー)
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」がインデックスファンドで初の4兆円突破
三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、2018年7月の設定以来、2024年3月末時点で純資産総額が4兆1201億円に達し、4兆円の大台を初めて突破した。2000年以降のインデックスファンドの月末ベースでは、4兆円を超えるのは初めてのことである。
前月からの残高増加額は3226億円で、ETFを除く投信全体で最大であった。同じインデックス型シリーズである「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」も前月から3042億円増え、残高2兆9290億円に達し、残高2位となっている。
両ファンドとも、2024年1月に始まった新NISA(少額投資非課税制度)を利用した資金流入が拡大しており、残高の増加ペースが加速している。インデックスファンドの人気の高まりとNISAの活用により、これらのファンドは著しい成長を遂げているのだ。
さらに、4月9日には「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の純資産残高が3兆円の大台を突破しており、4月も外国株式ファンドへの高水準の資金流入が続くと予想される。
■eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
基準価額 2万8559円
信託報酬 0.09372%(年率・税込)
純資産残高 4兆1201.61億円
<騰落率>
1カ月 4.3%
3カ月 17.6%
6カ月 24.5%
1年 49.0%
※3月末時点
投資信託の残高が過去最高を更新2024年3月末の公募株式投信(ETFを除く)の純資産残高は、前月比4兆5846億円増加し、121兆4779億円と5ヵ月連続で過去最高を更新した。内外の株式市場の好調が寄与し、資金流出入は約1兆1660億円の流入超となった(前月は約1兆2100億円の流入超)。
資金流入では、「外国株式型」が約8580億円と最も多く、次いで「エマージング株式型」が約1490億円、「国内株式型」が約1220億円であった。新NISA制度開始の影響で「外国株式型」への流入額は高位で安定している。一方、資金流出は「不動産投信型」が約290億円、「その他」が約56億円、「エマージング債券型」が約45億円の順であった。
また、3月の新規設定は24本と前月の18本から増加し、設定額も約850億円と前月の約160億円から大幅に増加した。設定額が最も多かったのは、インド小型株式を主要投資対象とする「インド小型厳選株式ファンド」(アムンディ)で約220億円、次いで日経500種平均株価採用銘柄のうち予想配当利回り上位70銘柄程度に投資する「日本好配当リバランスオープンⅡ」(SBI岡三)で約160億円であった。
「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」からの資金流出が続くピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)からの資金流出が続いている。その主な理由は、以下の通りである。
1. 金融庁が2017年に指摘した毎月分配型投信の運用効率の悪さや顧客理解の不足などの問題点が同ファンドに影響を与えていること。また、毎月決算型なので新NISAの対象ファンドとなっていない。
2. かつて日本一の純資産総額を誇った同ファンドの純資産残高は、2007年のピーク時の2兆8000億円から現在は9000億円程度まで減少しており、ファンド規模の大幅な縮小が進んでいる。
3. 大量の解約による資金流出はファンドの基準価額を変動させるリスクがあり、ファンド運用に悪影響を及ぼす可能性がある。
これらの問題に対処するためには、運用成績の改善、毎月分配型ファンドの問題点の解消、市場環境の変化への適応が必要である。
■ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)
基準価額 2556円
信託報酬 1.81%(年率・税込)
純資産残高 9091億円
<騰落率>
1カ月 4.45%
3カ月 5.86%
6カ月 8.33%
1年 8.03%
※3月末時点
山下 耕太郎/金融ライター/証券外務員1種
一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。ツイッター@yanta2011
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