大人気SBI証券のクレカ積立…11月から付与率や条件に“大改変”が。何がどう変わる!?
Finasee / 2024年5月15日 17時0分
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Finasee(フィナシー)
新NISAがスタートして早4カ月――。これを機に証券会社で口座開設した人も増えている模様です。特にSBI証券は2024年2月に総合口座の開設数が1200万口座を突破するなど、国内No.1ネット証券会社として、圧倒的な存在感を放っています。
そんなSBI証券ではクレジットカード決済で投資信託に積立投資できる「クレカ積立」も人気。三井住友カードを対象としたクレカ積立ではVポイントが貯まるうえ、2024年3月に毎月の上限金額が引き上げられたばかりということもあって、さらに注目されています。
クレカ積立上限額が月5万円→10万円にアップも…手放しで喜べないワケ2024年3月8日、金融商品取引業等に関する内閣府令が改正されたことにより、クレカ積立の実質的な投資上限額が、これまでの1カ月あたり5万円から10万円へと引き上げられました。
新NISAのつみたて投資枠での年間投資枠は年間120万円、この改正は「新NISAで毎月10万円分クレカ積立ができるようになる=ポイントをもっとお得に貯められるようになる!」とみられていました。では、実際のところはどうなのでしょうか。
結論から言うと、SBI証券のクレカ積立の上限額アップによる「恩恵(ポイント獲得数アップ)」は10月までの期間限定となってしまいました。
■2024年10月(9月買付分)までのクレカ積立のポイント付与率
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上表のとおり、2024年10月(9月10日買付分)までは現行の「使用する三井住友カードのランクに応じたポイント付与率」はそのままに、クレカ積立の上限額が上がったことで「最大ポイント付与数」がアップしているため、ポイント獲得数を伸ばすことができます。
SBI証券では11月からはクレカ積立だけではポイントが貯まらない!?よって、SBI証券でも10月まではクレカ積立上限額アップの恩恵は十分に享受できるといっていいでしょう。では、11月以降のポイント付与率・付与条件はどうなってしまうのでしょうか?
■2024年11月買付分以降の「三井住友カード つみたて投資」のサービス内容
![](https://finasee.ismcdn.jp/mwimgs/4/8/800m/img_48b9f0ef64eb3fcf92fafc9111da61c248221.png)
上表を見ると、
・プラチナカード(三井住友カードプラチナプリファードなど)利用時の最大ポイント付与率が5%→3%に引き下げられた
・カードランクに加えて「年間利用額」が新たなポイント付与条件に追加。年間利用額に応じてポイント付与率が変更されるようになった
以上の2つが主な変更点であることが分かります。最大付与率の引き下げも良い変更ではありませんが、多くの人が頭を悩ませるのは後者の「年間利用額」の部分でしょう。
例えば三井住友カード(NL)を使う場合、現行の制度ならクレカ積立をしているだけでポイントが貯まっていましたが、11月からはクレカ積立以外で毎年10万円以上三井住友カード(NL)を利用しないと、クレカ積立では1ポイントももらえないことになります。
「投資をするだけでポイントが貯まる」ことが魅力だったクレカ積立で、投資以外の買い物などが必要になる今回のSBI証券の付与条件改定は一部の人からは「改悪」との声もあがっているようです。
クレカ積立の付与条件変更でSBI証券はどうなる?クレカ積立は「お得に投資したい」人にとっては、気になる要素でしょう。ただ、特にNISAは1人につき1口座という原則もあり、「クレカ積立」だけで証券会社を選ぶのは少々早計といわざるを得ません。
NISAでどのような商品に投資したいのか、その商品はラインナップされているかを前提に証券会社選びを行うことが大切です。またクレカ積立をする場合も、対象のクレジットカードは自分のライフスタイルに合ったものなのかを慎重に吟味する必要があるでしょう。
今回は11月からの改変について取り上げましたが、この先もポイント付与率や条件は変更になる可能性があります。そうした情報にもアンテナを立てながら、「自分にとって最適な投資スタイル」を確立することが、楽しくムリなく「長期積立投資」を続けるコツといえるでしょう。
Finasee編集部
「インベストメント・チェーンの高度化を促し、Financial Well-Beingの実現に貢献」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAやiDeCo、企業型DCといった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。
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