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GW中、ひたすら流れていた「日本って安い!」報道にうんざりした人はある意味正しい!? 円安報道の盲点は…

Finasee / 2024年5月11日 12時0分

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Finasee(フィナシー)

ゴールデンウイークが終わり、1週間近くになろうとしています。

今年は、連休谷間の3日間を有給休暇にすれば、最長10連休になりました。街を歩けば海外からの旅行客が大勢いましたし、昨年は新型コロナウイルスの水際対策終了がゴールデンウイーク直前だったことから、海外旅行を断念した日本人も少なくなく、その反動で海外旅行に出掛ける人が結構多いと見込まれていました。

そしてゴールデンウイーク期間中のニュースでは、連日のように「日本って安い!(食事が)おいしい!」という外国人観光客の映像が繰り返し流される一方、連休最終日には、海外旅行から帰国した人たちへのインタビューで、「海外は物価が高かった」というコメントが、これでもかとばかりに流れてきました。

いずれも2021年1月から進んだドル高円安の影響です。

この20年ほど、ドル高が進んだとしても1ドル=125円が上限で、それを超えて大きくドル高円安が進むことはありませんでした。

ところが、2021年1月に1ドル=102円59銭というドル安円高水準から徐々にドル高円安が進み出し、2022年10月21日には1ドル=151円94銭をつけました。その後、ドル高の調整が入ったものの、2023年1月下旬からドル高円安が加速し、2024年4月29日にはおよそ34年ぶりの水準である1ドル=160円台まで円が売られたのです。

昔、日本人が海外に旅行した時、「物価が安いなー」と実感できたのは、ひとえに「強い円」があったからです。

マクドナルドのビッグマックの値段は、米国だと1個=5.58ドルです。仮に1ドル=80円だとしたら、日本円に換算して446円ですが、1ドル=160円で計算すると892円です。まさに倍!

これがホテル代、現地の交通費、飲食費、お土産代にも適用されるのですから、日本人が海外旅行に出掛けて「高い」と感じるのも、逆に海外からの観光客にとって日本が「安い」と感じるのも当然です。

マクドナルドのビッグマックで考える、為替“ホントのトコロ”

このように日本人が海外でお金を使う時、あるいは外国人が日本でお金を使う時には、その時々の為替レートがダイレクトに響くのですが、普段の生活に関していえば、その影響はもう少し穏やかです。

日本は海外から食料、資源・エネルギーの多くを輸入しているため、「円安が進むとインフレ懸念が高まる」と言われますが、もし生活するうえで必要なモノやサービスの値段が、為替レートの値動きからダイレクトな影響を受けたら、非常に生活しにくくなるでしょう。

たとえば前出のビッグマックの値段は、5月9日時点で1個480円ですが、これがいきなり800円に値上がりしたら、皆さんはどう思うでしょうか。

しかも、事はビッグマックだけでなく、さまざまなモノの値段にも影響してきます。数日のうちにモノやサービスの値段が倍になったとしたら、日常生活はパニック状態になります。

そのため、私たちの日常生活に必要なモノやサービスの値段は、いかに日本が食料や資源・エネルギーの多くを海外からの輸入に頼っているとはいえ、為替レートの値動きに対してダイレクトに反応しないように、さまざまな工夫が施されています。

ところが、ニュースは何につけても「大変だ!大変だ!」と騒ぎたいからなのか、この円安で、今日にでも物価が急騰するかのような印象を受ける報道が、繰り返し行われています。

確かに、大きく値上がりしたものはあります。

一方、思ったほど値上がりしていないものもあります。

まず全体像を捉えてみましょう。

鈴木 雅光/金融ジャーナリスト

有限会社JOYnt代表。1989年、岡三証券に入社後、公社債新聞社の記者に転じ、投資信託業界を中心に取材。1992年に金融データシステムに入社。投資信託のデータベースを駆使し、マネー雑誌などで執筆活動を展開。2004年に独立。出版プロデュースを中心に、映像コンテンツや音声コンテンツの制作に関わる。

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