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「このままだと年金が減ります」60代専業主婦が驚愕…年金事務所で判明した「信じられない展開」

Finasee / 2024年5月20日 11時0分

「このままだと年金が減ります」60代専業主婦が驚愕…年金事務所で判明した「信じられない展開」

Finasee(フィナシー)

会社に勤めたのは結婚前の時期のみで、結婚後は専業主婦をしていた女性。夫婦共働きが多くなっているなかでも、こうした女性もまだまだいるのが実際のところです。長く専業主婦をしていても基礎年金は受け取れることになりますが、今回は、夫の転職が原因で、その基礎年金の額が減ってしまう専業主婦の事例について取り上げます。

専業主婦歴が長い美咲さんの年金事情

62歳になった美咲さん(仮名)は、同い年の夫・和弥さん(仮名)と暮らしています。美咲さんは短大を卒業してから数年間会社で働き、和弥さんと結婚後は現在に至るまで専業主婦でした。

そのため、年金への加入歴としては、

・20歳から短大卒業までの数カ月間は年金に未加入
・会社へ入社してから退職するまでは厚生年金へ加入
・退職後から60歳になるまでは国民年金の第3号被保険者

という状況でした。60歳以降は国民年金への加入義務もないことから第3号被保険者にもならず、年金には加入していません。

この世代の方の年金の支給開始年齢は男性と女性で異なり、和弥さんは65歳から年金が受け取れるようになるのに対し、女性の美咲さんは会社に勤めた期間も数年あったことから62歳から厚生年金も受給できることになりました。

「働いたのは数年だから厚生年金は少ないけど……扶養に入っていたから65歳から基礎年金は受け取れるのよね。それから振替加算というのも加算されるそうだし、それなりに年金は受け取れそう」と思っていました。

若い頃転職の多かった夫

結婚して35年になる美咲さんと和弥さん。和弥さんは長く会社員を続けていましたが、若い頃はよく転職をしていました。美咲さんは、和弥さんからの転職の話を聞く度に「また転職?」と不安になりながらも、新天地での夫を応援することの繰り返しでした。

そんな和弥さんも、何度目かの転職で自分にぴったりな会社に出会い、その会社で60歳の定年を迎えることになりました。62歳の現在も再雇用契約をして同じ会社で働き続けており、このまま65歳まで勤務する予定です。

年金事務所で判明した「信じられない展開」に驚愕

和弥さんより一足先に年金の受給が始まる美咲さんは、62歳になって年金事務所に年金の手続きに行きました。

「どのくらい受け取れるんだろう」と少し期待しながら、窓口で年金額を確認した美咲さん。しかし、年金事務所の窓口の人から突然「美咲さん自身の年金記録の訂正が必要です。そして、訂正した結果、このままだと65歳からの老齢基礎年金が減ります」と言われます。

「記録の訂正? 年金が減る? ……一体どういうこと?」

美咲さんは、何のことなのかさっぱり理解ができません。長く扶養に入っていたため、老齢厚生年金は少なく、老齢基礎年金が頼りだったところ、その金額が減ると告げられ大変ショックを受けました。

●短大卒業後、60歳になるまでずっと年金に加入してきた美咲さん。どうして突然年金が減らされてしまうのでしょうか? 後編【「未納はないはずなのに…」会社員の夫を持つ専業主婦が“年金減額”を宣告された「まさかすぎる原因」】で詳説します。

五十嵐 義典/ファイナンシャルプランナー

よこはまライフプランニング代表取締役、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者、特定社会保険労務士、日本年金学会会員、服部年金企画講師。専門分野は公的年金で、これまで5500件を超える年金相談業務を経験。また、年金事務担当者・社労士・FP向けの教育研修や、ウェブメディア・専門誌での記事執筆を行い、新聞、雑誌への取材協力も多数ある。横浜市を中心に首都圏で活動中。※2024年7月までは井内義典(いのうち よしのり)名義で活動。

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