「新NISAは“オルカン”。成長投資枠なら一括投資がおすすめ」とFP横田健一さんが断言するワケ
Finasee / 2024年6月11日 19時0分
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Finasee(フィナシー)
新NISAの「つみたて投資枠」でおすすめの投資信託は?
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(三菱UFJアセットマネジメント)
幅広い世界の株式、約2800銘柄に時価総額(企業の大きさ)の割合で分散して投資できる低コストのインデックスファンドです。米国MSCI社が算出しているMSCI ACWI(オール・カントリー・ワールド・インデックス)と呼ばれる、先進国23カ国、新興国24カ国の株式を対象としたインデックス(指数)に連動する投資成果をめざして運用されるものです。
本ファンド1本のみを保有しておけば、特定の国の経済に依存するリスクを抑えつつ、世界経済全体の恩恵を受け続けることが可能になります。
インデックスファンドの場合、純資産総額が大きいほど規模の経済が働くため、運用上は優位になりますが、本ファンドはMSCI ACWIに連動する国内投資信託の中では純資産総額がダントツの1位です。
また、信託報酬はすでに0.05775%(税込)と最低水準ですが(2024年5月時点)、eMAXIS Slimシリーズは「業界最低水準の運用コストを、将来にわたってめざし続ける」方針を掲げ、これまでも信託報酬を引き下げ続けてきた実績があり、将来的にも安心して保有を継続できます。
世代を問わず、これから資産形成を始める人から、資産取り崩しをしていくリタイア世代まで幅広い人におすすめです。
新NISAの「成長投資枠」でおすすめの投資信託は?eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(三菱UFJアセットマネジメント)
つみたて投資枠と同じです。成長投資枠ではつみたて投資枠よりも幅広い商品を選択できますが、おすすめの投資信託はつみたて投資枠対象と同じeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)です。
2024年からのNISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠という2つの枠が用意されています。ただし、長期的な資産形成に取り組む人にとっては世界の幅広い株式に時価総額ベースで投資できる低コストのインデックスファンドが最適だと考えるため、つみたて投資枠、成長投資枠のいずれでも購入できる本ファンドをおすすめします。
投資方法としては、大きなリターンを求めるなら、余力のある範囲でできるだけ早くすべての投資資金を投じることで、投資期間を長く取ることができる一括投資がよいでしょう。
しかし、投資に慣れていない人にとってはそのハードルは高いでしょう。その場合、手元にまとまった資金がある場合でも、投資初心者は3年~5年程度で時間分散して積立投資(分割投資)していくのがおすすめです。
そもそもまとまった資金がなく、毎月の収入から投資していく場合は、毎月一定額を投資していく定時定額の積立投資がよいでしょう。
新NISAを始めたい人、始めたけれど不安な人へメッセージを…初めての投資は誰もが不安に感じると思います。まずは月額1000円でNISAでの積立投資を始めてみるとよいでしょう。
まずは1年続けてみる。金額を増やしたり、投資対象を選び直したりするのは、それからでも遅くはありません。まずは少額から第一歩を踏み出してみていただければと思います。
ファイナンシャルプランナー 横田 健一氏
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ウェルスペント代表取締役。CFP認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士。大手証券会社にてデリバティブ商品の開発やトレーディング、フィンテックの企画・調査などを経験後、2018年1月に独立。「フツーの人にフツーの資産形成を!」というコンセプトで情報サイト「資産形成ハンドブック」を運営。家計相談やライフプラン・シミュレーションの提供を行い、個人の資産形成をサポートしている。東京大学理学部物理学科卒業。同大学院修士課程修了。マンチェスター・ビジネススクール経営学修士(MBA)。著書「新しいNISA かんたん最強のお金づくり」(河出書房新社)。
Finasee編集部
「インベストメント・チェーンの高度化を促し、Financial Well-Beingの実現に貢献」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAやiDeCo、企業型DCといった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。
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