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「マジか!」海外旅行で“コスパ最強ホテル”を予約したつもりが…旅好き女性が経験した「エグすぎる展開」

Finasee / 2024年6月13日 12時0分

「マジか!」海外旅行で“コスパ最強ホテル”を予約したつもりが…旅好き女性が経験した「エグすぎる展開」

Finasee(フィナシー)

加藤遥さん(仮名)の趣味は海外旅行。コロナ禍の4年間は自粛してきましたが、「今年こそは」と準備を進め、ゴールデンウィークにグアムに出掛けました。グアム旅行はそれなりに楽しかったものの、ホテルでひどい目に遭ったと言います。

雰囲気のいいホテルを予約していたのに、現地に着いた途端、オーバーブッキングだから系列のホテルに泊まってほしいと言われやむなく指示に従ったら、そこがとんでもないホテルだったのです。

部屋にいたくないので朝から晩まで外出した結果、1ドル=160円のスーパー円安下で想定外の出費を重ねることになりました。さらに、帰国後クレジットカードの請求明細書を見たら、予約時の宿泊料が引き落とされて愕然としたそうです。

「よく分からないOTA(オンライン・トラベル・エージェント)を使ったのが間違いだった」と嘆く加藤さんに、ホテルやOTAとのトラブルについて詳しく聞きました。

〈加藤遥さんプロフィール〉

東京都在住
30歳
女性
アパレル会社事務
シングルでひとり暮らし
金融資産60万円(大半がNISA〈少額投資非課税口座〉)

***
 

コロナ前は毎年のように海外に出掛けていた私。この4年間は自粛してきましたが、コロナも明けたし、今年のゴールデンウィークは絶対に海外で過ごそうと早くから準備を進めていました。

久しぶりの渡航先にはグアムを選びました。以前から一緒に海外旅行に出掛けていた同僚との2人旅です。航空会社のキャンペーンでリーズナブルな航空券が買えたので、海外のOTA(オンライン・トラベル・エージェント)でホテルを3泊押さえました。

そのサイトを利用するのは初めてだったので少し不安はありました。とはいえ、日本のサイトとは掲載件数が違いますし、同クラスのホテルの客室で比較しても宿泊料はかなりリーズナブル。「こっちの方が全然お得じゃん!」と思いました。

ホテルに着いて早速問題発生

予約したホテルは人気のビーチを見渡す高台に立っていて全室オーシャンビュー、トロピカルモダンな客室や、窓を広くとったロビーも雰囲気があっていい感じです。サイトに掲載されている画像をLINEで送ったら、同僚も「さすが遥、グッジョブ!」と返してきました。

ゴールデンウィークにかけて円安が進んでいたのは気になりましたが、「爆買いしたり豪遊したりするわけじゃないからノープロブレム」とばかり、意気揚々と出発したのです。

海外のOTAがいろいろ問題になっていた時期でもあり、飛行機の中では「まさか予約されてないなんてことないよね?」「ホテル自体が存在しないとか?」と冗談を言い合ったりしました。しかし、送迎のバスを降りると、ホテルはちゃんとありました。そこまでは確かに「ノープロブレム」だったのです。

フロントに行くと、スタッフの女性が恐縮しきった顔でこう切り出しました。

「ソリー。こちらの手違いでオーバーブッキングになっていました。系列のホテルに部屋を用意したので、そちらに泊まってもらえませんか?」

「マジか!」思わず、同僚と顔を見合わせました。しかし、いまさら他のホテルを予約するわけにもいかず、系列のホテルとやらに移ることになりました。

系列のホテルは海から離れた街中にあり、先ほどのホテルに比べてかなり安普請な印象でした。窓からは隣の建物しか見えず、客室の広さも最初に予約していたところの3分の2くらい。テーブルの上には申し訳程度にフルーツの盛り合わせが用意してありましたが、あまりのギャップに2人とも手を伸ばす気にもなれませんでした。

予約したホテルなら、食事も何回かはテイクアウトにして客室で食べても構わないと考えていました。広々としたプライベートバルコニーで海風に吹かれながら朝食というのも気持ち良さそうだったからです。けれど、実際に泊まったホテルの部屋はベッドや家具が年代物で使い心地がいまひとつだったり、シャワーの出が悪かったりとさんざん。何より、湿ったようなにおいが窓を開けてもなかなか消えないのが嫌で、滞在中は朝早くから夜までずっと外出していました。

結果としてクルージングやバナナボートなどマリンアクティビティに精を出し、アウトレットでブランド品を買いあさることになりました。食事も、朝からパンケーキを食べたり、未練がましく予約したホテルに出向いてメインダイニングでディナーをとったりと、結構散財してしまいました。

まぁ、旅行自体は楽しかったから良かったのですが、為替相場が旅行中に1ドル=160円を突破したこともあり、クレジットカードの引き落としが気になっていました。

そして先日、カードの請求明細書を見て愕然としました。旅行費用の引き落としだけで40万円近くに上っていたからです。レジャーや買い物、食事代は仕方ないとしても、ホテル代がほぼ予約時の金額のまま引き落とされていたのが解せません。

すぐにカスタマーサービスに電話をかけました。

●ホテルの宿泊代金に納得できずカスタマーサービスに電話する遥さん。それに対するあり得ない対応とは……? 後編【グアム旅行で予約したホテルがまさかの“大ハズレ”…想定外の支出を強いられた女性が得た「1つの教訓」】で詳説します。

※個人が特定されないよう事例を一部変更、再構成しています。

森田 聡子/金融ライター/編集者

日経ホーム出版社、日経BP社にて『日経おとなのOFF』編集長、『日経マネー』副編集長、『日経ビジネス』副編集長などを歴任。2019年に独立後は雑誌やウェブサイトなどで、幅広い年代層のマネー初心者に、投資・税金・保険などの話をやさしく、分かりやすく伝えることをモットーに活動している。

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