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話題の新札は7月発行開始も…年収が高い人ほど「キャッシュレス決済」を使っている本当の理由

Finasee / 2024年7月2日 12時0分

話題の新札は7月発行開始も…年収が高い人ほど「キャッシュレス決済」を使っている本当の理由

Finasee(フィナシー)

どれくらい知ってる? 明治時代のあの偉人が新紙幣に登場!

調査は全国の20歳以上の男女のうち、普段買い物をする1000人を対象に実施。同調査によれば、7月に新紙幣発行が始まることを知っている人は全体の77.9%にのぼりました。しかし新紙幣の人物を知る人はそのうちの半分以下にとどまり、意外と知らない人が多いようです。

新紙幣の人物を簡単に紹介すると、一万円札は経済界の偉人である「渋沢栄一」。埼玉県出身で、日本初の銀行である「第一国立銀行(現在のみずほ銀行)」を設立。生涯になんと約500社もの企業の設立や経営に関わったそうです。

五千円札は医学会の偉人である「北里柴三郎」。熊本県出身で、全身をけいれんさせる恐ろしい病気である「破傷風(はしょうふう)」の予防と治療方法を世界で最初に開発しました。千円札は教育界の偉人である「津田梅子」。東京都出身で、わずか6歳で米国に留学。女子教育の先駆者として、のちに「女子英学塾(現在の津田塾大学)」設立しました。

調査では3人の知名度も質問。もともと関連書籍が多く、2021年にはNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」の主人公に取り上げられたこともあってか、渋沢栄一を知っている人の割合が最も高いという結果でした。新紙幣への採用をきっかけに今後3人の知名度がさらに上がるものと期待されます。

図表1 2024年7月3日に新紙幣が発行開始されることを知っているか

出典:ネオマーケティング 「新紙幣とキャッシュレスに関する調査」

 

「キャッシュレス派」が主流に? 意外な年代で普及も

キャッシュレス化が進展しているといわれますが、実際のところ現金とキャッシュレス決済、いずれの支払い方法が主流なのでしょうか? 同調査によれば、買い物などで「キャッシュレス決済をすることが多い」と回答した人は51.8%と実に半数を超えました。

さらに「キャッシュレス決済しかしない」という人も6%に達し、これを男女別・年代別でみると、20~50代では男性の方が女性より高い割合でした。20代の男性にいたっては10%を超えています。なお男性は「現金でしか支払わない」の割合でも高く、女性に比べてやや極端な傾向があるのかもしれません。

ところでキャッシュレス派が一番多いのはどの層だと思いますか。実は「60代以上の女性」なんです。キャッシュレス派(「キャッシュレス決済しかしない」「キャッシュレス決済をすることが多い」の合算)の割合は全年代で最高の72%。逆に「60代以上の男性」は現金派(「現金でしか支払わない」「現金で支払うことが多い」の合算)の割合が32%と、こちらも全年代で最高でした。

図表2 買い物などの支払い方法 ~現金かキャッシュレスか~

出典:ネオマーケティング 「新紙幣とキャッシュレスに関する調査」

 

支払い手段に違いはある? 高年収 VS 低年収

次は具体的にどんな支払い手段が使われているのかをみてみましょう。調査では普段利用する支払い手段を回答者に選んでもらい、その結果を世帯年収別で集計。1位は現金、2位はクレジットカードでした。主流でなくなったとしても、有力な支払い手段の1つとして現金の存在感は依然大きいようです。

しかし年収別では、年収が高い層ほど現金利用の割合が下がり、他の支払い手段も使う人が増えるという結果に。特に「電子マネー」「スマートフォン決済」「携帯キャリア決済」「オンライン決済サービス」ではその差が顕著でした。

高年収ほど消費にあてられるお金も大きいと考えられ、同調査でも指摘するように、旅行や出張における万が一のための支払い手段の複数確保、あるいはオンライン決済が主流である海外のネットサービスの利用などが背景にあるのかもしれません。

図表3 普段利用する支払い手段

出典:ネオマーケティング 「新紙幣とキャッシュレスに関する調査」これからの支払い手段には「お得感」も必要?

キャッシュレス化もまだ過渡期。今後についてはどうでしょうか。調査では各支払い手段の利用頻度に対する今後の意向を回答者に聞いており、今後減らしたい決済手段のトップは現金で28.6%。逆に今後増やしたい支払い手段の1位は「QRコード決済」、2位は「ポイントカードやポイントアプリを利用した決済」でいずれも2割を超えました。

2つの支払い手段は単に便利というだけではなく、ポイント還元や、キャッシュバックなどのキャンペーンが多く、そうしたメリットを利用者が魅力に感じている可能性も。前問で支払い手段として現在の順位は3位、5位でしたが、今後も利用増が続けば、近い将来、ワンツーフィニッシュを達成する日がやってくるかもしれませんね。

図表4 各支払い手段に対する、今後の利用頻度

出典:ネオマーケティング 「新紙幣とキャッシュレスに関する調査」

【調査概要】
調査名:新紙幣とキャッシュレスに関する調査 
調査方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートシステムを利用したWEBアンケート方式で実施
調査対象:全国の20歳以上の男女のうち普段買い物をする人
有効回答数:1,000名 
調査実施日:2024年4月10日~2024年4月11日

Finasee編集部

「インベストメント・チェーンの高度化を促し、Financial Well-Beingの実現に貢献」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAやiDeCo、企業型DCといった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。

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