「だって私は努力して、課金している…」“若見え”に自信を持つアラフォー女性が婚活で“鼻をへし折られた”できごと
Finasee / 2024年7月2日 11時0分
Finasee(フィナシー)
年収700万円のバリキャリ女性、仕事への疲れから婚活に目覚める
小川清美さん(仮名、以下同)は、都内の大手企業に営業として勤める38歳で年収700万円の独身女性です。彼女は学生時代から真面目に勉強に取り組み、誰もが知る名門大学を卒業後、今の会社に入社し、その後も順調にキャリアを重ねてきました。
また彼女は美容にも力を入れており、他の支出は倹約気味な一方で、化粧品やエステ、ときには美容医療にも惜しみなく投資してきたといいます。その結果、同年代に「肌キレイ!」「若い!」と褒められるほどの“ビジュアル”を維持している、という一種の自負心があるといいます。総じて自分を高めることが好きな彼女は自信に満ちあふれ、毎日が充実していたとのことでした。
そんな彼女でしたが、この頃、少し変化が起こります。長年の努力の影響か、ふと仕事に疲れたと感じることが増えたのです。一生この“(会社員として)レース”を続けるのか、と虚無感を覚えるのだそうです。一度そう感じると、その後もとめどもなく“現状への疑問”を感じ、気分転換を図ってもまったく気分は晴れなかったといいます。
そんな折、ふいに街中で幸せそうな家族連れが目に留まったのだそうです。同じく幸せそうな若いカップルなども目に入り、人生で初めて、急に独り身が寂しく、そして心細く感じたのだといいます。こうして彼女は少しずつ、婚活を考えるようになっていきました。
“ビジュアル”には自信があったがゆえに…清美さんは端的に言って、今まで男性や交際に興味がありませんでした。勉強や仕事にまい進するためには必要がないもの、と考えていました。
ただその割に、頻繁にデートに誘われており、たまたま今までは仕事に夢中だっただけで、自分なら望めばすぐにでも結婚できるはず……そのように考え、彼女は婚活をスタートさせたのでした。
しかしここで、ビジュアルへの過信と恋愛への経験不足が出てきます。なんと彼女は、20代の男性を希望したのです。相応の容姿と年収500万円以上があるなら30代前半も可としたものの、とにかく若い男性を希望したといいます。そうでないと「自分とは見た目が釣り合わないから」とのこと。そうして若い男性に支えてもらい、かつ自分は仕事をセーブできる環境を得ようと考えたのです。
とはいえ、現実は残酷でした。
何となく仕事関係者は避けたかった彼女は手始めにマッチングアプリを試したのですが、ここで声をかけてくるのは、年収はともかく年上の「おじさん」ばかりだったといいます。同年代でさえまれで、20代~30代前半の若い男性からはいっこうに相手にされなかったのです。
彼女は本気で、原因が分からなかったといいます。もしかしたら写真写りが悪いのかと思ってエステに行き、美容院にも行き、化粧品を変え……そのうえで写真スタジオにも行ったそうです。しかしそれでも結果は変わらず、彼女は落ち込むことが増えていきました……。
デート経験が乏しく、対策も美容ばかり。相談所でもダメだった……清美さんはその後も婚活を続けました。そうして婚活パーティーなどで30代前半の男性と会えることもあったのですが、実際に出会えても、関係が深まることはなかったのです。今にして思えば、今までは男性をあしらい続けてきたため、傲慢(ごうまん)な態度が出ていたのかもとのことでした。
とはいえ当時の彼女は、そうとは考えられなかったといいます。それどころか今まで以上に“ビジュアル”磨きを加速させ、とにかく高額な化粧品を買いあさったのです。エステや美容院、美容クリニックの頻度も高め、考えられる限りを実践しました。しかし、やはり結果は変わらなかったといいます。
そうこうしているうちに、彼女は40歳を超えてしまいました。そうして自力での限界を感じ、彼女は結婚相談所に行ったのですが……最初の面談で高望みだとダメ出しされたそうです。40歳女性として肌や髪つやの美しさは認めるが、結婚相談所において40歳では20代どころか30代前半も厳しい現実があり、せめて同年代以上を対象とするように言われたといいます。
彼女は心底、悩みました。同年代の未婚男性は「おじさん」にしか見えず、どうしても受け入れられません。でも結婚しないと経済的な支えが得られません。愛かお金か、どちらかだけというのは彼女には考えられなかったといいます。
彼女は最終的に、どのような決断を下したのでしょうか。結末は後編【「美容をがんばっても、私は若くはないんだ…」アラフォー女性が“現実”に気づいた瞬間】で解説します。
婚活FP山本(山本 昌義)/ファイナンシャルプランナー
商品先物会社、税理士事務所、生命保険会社を経て、2008年に「山本FPオフィス」を東京・赤坂にて開業し、独立。2020年にオフィスを滋賀県栗東市に移転。現在は日本初の「婚活FP®(商標番号:6652878号)」として、婚活パーティ開催や結婚相談所との提携を元に、主に婚活中の方や新婚夫婦などから相談を受けている。「マネー現代」にて不定期連載中、レインボータウンFMにて「子育てとお金」をテーマに不定期出演中、結婚相談所や行政での婚活セミナーも随時活動中。マイアドバイザー®、CFP®、一級FP技能士。
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