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「美容をがんばっても、私は若くはないんだ…」アラフォー女性が“現実”に気づいた瞬間

Finasee / 2024年7月2日 11時0分

「美容をがんばっても、私は若くはないんだ…」アラフォー女性が“現実”に気づいた瞬間

Finasee(フィナシー)

小川清美さんは、都内の大手企業に勤める38歳、年収700万円の独身女性です。日頃から仕事にはげみつつ、美容の投資を惜しまず、同年代に比べれば、はつらつとした美しさを持つ彼女ですが、ふとした仕事への疲れから婚活を始めます。

しかしここで、美貌への過信と恋愛経験の不足から20代男性を希望してしまい、いっこうに婚活がうまくいきません。

40歳を過ぎて結婚相談所にも入ろうとしたものの、面談で高望みだと言われます。結婚するなら、彼女から見て「おじさん」にしか思えない同年代としかムリと言われ、悩んだ末の結論は……。

●前編:「だって私は努力して、課金している…」“若見え”に自信を持つアラフォー女性が婚活で“鼻をへし折られた”できごと

ようやく壮大な「勘違い」に気づく瞬間が…

最終的に、清美さんは結婚を断念することにしました。

決断するにあたって何人かの既婚の友人女性にも相談したところ、全員からハッキリと「20代男性と釣り合うとは思えない」と言われたそうです。20代で、しかも子供を希望する男性のことを考えたときに、自分は高齢出産となる年齢であることに気づき、「ハッとした」といいます。

しかしそれでもなお、やはり同年代との愛のない結婚は考えられませんでした。また婚活を通して、いかに自分が男性相手にコミュニケーションを取れないかを理解し、結婚が合っていないようにも感じたのだそうです。それで、結婚を断念したとのことでした。

ただ結婚を断念したことで逃げ道がなくなり、改めて仕事への気合を入れ直せたそうです。また結婚相手という支えがいないからこそ、今まで以上に先々も考えるようになり、美容は家でのスキンケアに絞り、最近では浮いた差額を資産運用に回すようになったといいます。

「よくよく考えれば、20代男性なら20代女性をまずは望む人が大多数ですよね。若く見えたとしても、若くはないのに、なんであんな風に考えてしまったのか……。でも、あの経験は自分を客観視するために貴重なものでした。これからは改めて、一人でも元気に楽しくやっていきます!」

ぜひ、今後は清美さんなりに人生を謳歌(おうか)していってくださいませ。

若く見えても、若くはない…という現実

婚活を始めた頃はどうなることかと思いましたが、最後は前向きに考えられて良かったですね。厳しい話ですが、大抵の「若く見える」は勘違いの可能性も高いという事実があります。

まれに、「普通の人と時の流れ方が違う」と感じるほど若く見える女性も確かにいますが、仮に若く見えても出産では実年齢が重要ですから、子どもを望む男性で清美さんの同世代以下となると、マッチングしにくい実態はあります(もちろん、男性不妊もあり、女性のリスクだけに目を向けるのは、本来フェアではありませんが……)。

また「頻繁にデートに誘われる=結婚も簡単」も、よくある勘違いといえます。デートに誘ってくる男性は当人と結婚がしたくて誘っているとは限りません。むしろ結婚を考えていないからこそ、あまり実年齢を気にせず、気軽に誘っているケースもあります。

自信があるのは悪いことではないですし、見た目にある程度気を遣うことも良いことなのは確かです。しかし婚活という場では、あらゆる世代の女性がいる――清美さんより若い方も多数いる現実があります。若さというポテンシャルと同等か、それ以上の魅力が必要となってくるでしょう。

つまり、アラフォーの年齢になれば基本的には包容力などの人間性がそれなりに必要であり、そのためには相応の経験が必要です。合わせて、自身を客観的に理解し、それに合わせた相手選びも大事という点を知っておきましょう。

バリキャリ女性は養われるより養う意識を持つのも手

一方で今回の女性は、つくづくバリキャリとしては立派な女性でしたね。

国税庁の令和4年「民間給与実態統計調査」によると、女性で年収700万円を超えているのは4.8%という結果です。もし彼女が同年代を受け入れられていれば、彼女のいうところの“釣り合う”男性と結婚できたかもしれません。

また年下に支えられたいではなく、年下男性を養うくらいの姿勢なら、それなりに可能性があったのではとも思います。今や専業主夫も珍しくありませんし、それを望む若い男性も今後増えるかもしれません。仕事に疲れた時ではなく、元気な時に結婚を考えられていれば……とも思ってしまいます。

ただ、ムリに結婚を望まなかったのは、ある意味で正しい判断です。バリキャリだからこそ選べた選択ではありますが、それも含めて立派といえます。ムリに同年代を受け入れても、最初から相手を「おじさん」と見下している以上、まず結婚はできなかったでしょうから……。

そして、最終的に美容代を資産運用に回すようになったのも賢明な判断といえます。結婚しない以上、自力で少しでも多くの老後資金準備が必要になるためです。結婚は、望んだ時に望めばできるものではありません。女性も日頃から準備を重ねていきましょう。

婚活FP山本(山本 昌義)/ファイナンシャルプランナー

商品先物会社、税理士事務所、生命保険会社を経て、2008年に「山本FPオフィス」を東京・赤坂にて開業し、独立。2020年にオフィスを滋賀県栗東市に移転。現在は日本初の「婚活FP®(商標番号:6652878号)」として、婚活パーティ開催や結婚相談所との提携を元に、主に婚活中の方や新婚夫婦などから相談を受けている。「マネー現代」にて不定期連載中、レインボータウンFMにて「子育てとお金」をテーマに不定期出演中、結婚相談所や行政での婚活セミナーも随時活動中。マイアドバイザー®、CFP®、一級FP技能士。

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