「あなたは実家でぬくぬく育ってきた」押し入れから“1000万円”を見つけた姉が妹に放った「衝撃の一言」
Finasee / 2024年7月17日 17時0分
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Finasee(フィナシー)
<前編のあらすじ>
山田みやこさん(52歳・仮名)は地方の閑静な住宅街にある実家で暮らしています。母親を亡くしてからはひとり暮らしとなり、老朽化がすすむ実家の安全を考えての修繕か再建をしようと考え始めました。
業者に頼んで出してもらった見積額は想像以上で、なんと修繕で600万円、再建に2000万円以上必要とのこと。独身のみやこさんにとってはかなりの負担ですが、FP相談の結果、ぜいたくしなければ老後も暮らしていけることが分かり一安心。
いずれにせよまずは両親の残した荷物を片付けなければと、みやこさんは断捨離に着手します。姉のみやびさんにも声をかけてみますが、返ってきたのは「行けるわけがない」という冷たい返事。途方に暮れながらも一部の荷物を専門業者に査定してもらったところ予想外の査定結果が提示されました。
●前編:【「どう処分すれば…」実家の片付けに追われる50代女性。両親の残した荷物から見つけた“予想外のお宝”】
いくつかの古本が高値で売れることに実家の片付けを一手に引き受けていたみやこさん。長年住み慣れた家には思い出が詰まっており、整理するたびに涙がこぼれました。片や、両親が家中にため込んだ荷物の数々は、体力的にも精神的にも苦痛です。ひとりで片付けざるを得ない状況に、日に日にストレスが増していきます。
母のタンスにぎっしり詰まった着物類は、虫干しなどの手入れがされていなかったため状態が悪く、二束三文でしか売れませんでした。それでも、「引き取ってもらえただけ良かった」と自分に言い聞かせて、気持ちを切り替えることにしました。
予想外だったのは、父が集めた古い書籍の中に高値で売れるものがいくつかあったこと。その中には、希少な初版本や貴重な文献が含まれており、1冊10万円以上の値をつける書籍もあったのです。
「資源ごみの収集日に、捨てなくて良かった!」
驚きとともに、実家を建て直す資金の足しにできるとホッとしました。
姉の変心と相続争いの幕開けそんなある日、みやこさんが実家にいると姉が急に帰ってきて、家の中を物色し始めたのです。書籍が高値で売れたのなら、「他にもお金に変わるものがあるかも?」との期待が、それまでの冷淡な態度を一変させたようです。
姉のみやびさんがひとりで押し入れの中を物色していると、奥深くにしまわれていた紙袋を発見。なんと、その中には驚くべきことに、現金1000万円が入っていました。
この発見で、姉の心に不信感が芽生えました。「もしかして、妹は親の遺産を独り占めしようとしているのでは?」と。これまで散々みやこさんが「一緒に片付けよう」と言っていたのに。それを無視してきたことを棚にあげて、妹に疑念をもったのです。
姉の言葉で苦渋の決断急な出来事に驚いているみやこさんに、姉はいきなり「相続の話をしよう」と言い出しました。
「あなたは実家でぬくぬく育ってきた。だから、このまま実家に住めばいい。私はお金を全部もらうわ」
この言葉に深く傷ついたみやこさん。これまで姉に反論することはなかったけれど、ついに抑えていた感情を爆発させました。
「ぬくぬくなんてしていない! 母の介護も私ひとりでしてきたじゃない。なんにも手伝わなかったお姉さんの方が自由でうらやましかったわ」
と、これまで心の奥にしまっていた想いを姉にぶつけたのです。しかし、姉は素知らぬ顔で押し入れの中を物色し続けました。
この1件をきっかけに、相続争いが勃発。みやこさんは、両親が残した遺産を公平に分配するべきだと主張しましたが、姉は1歩も譲らず対立は深まるばかりです。こうなると、専門家の助けを借り、公平な解決を目指すことがふたりにとって最善の道です。
しばらくしてみやこさんから、「姉に、親のお金を全部渡した」と連絡がありました。話し合いの中で、姉が経営する会社の業績が悪く資金繰りに苦慮していたことがわかったからです。
残念ながら、姉妹の関係性に修復不可能なほどの傷を残して相続争いが終結しました。親の遺産をめぐる問題は、残された家族の未来をも左右するのです。
※プライバシー保護のため、内容を一部脚色しています。
辻本 由香/つじもとFP事務所代表・一般社団法人WINK理事
ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)、相続手続カウンセラー、50代からのくらし(医・職・住)と資産を守るファイナンシャルプランナー。おひとりさま・おふたりさま×特有の課題・お金の問題の事例などが得意分野。企業の会計や大手金融機関での営業を経て、2015年に、保険や金融商品を販売しないFP事務所を開業。個別相談の他、企業・病院・大学などでの講演も行っている。
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