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直近1年で30%増! 話題のナスダック100に新NISAで投資する魅力とは? S&P500との違いも解説

Finasee / 2024年7月8日 19時0分

直近1年で30%増! 話題のナスダック100に新NISAで投資する魅力とは? S&P500との違いも解説

Finasee(フィナシー)

NASDAQ市場の時価総額上位100社で構成される指数「NASDAQ(ナスダック)100 」

NASDAQ(ナスダック)は世界最大の時価総額を誇るニューヨーク証券取引所に次ぐアメリカを代表する株式市場の1つ。1971年に全米証券業協会により創立された新興企業向けの株式市場で、世界で初めてコンピュータによる電子取引を導入したことでも知られています。

ナスダックにはハイテク・IT関連企業が4000社以上も上場しています。マイクロソフトやアップルなどが有名ですが、ソニーや本田技研工業など日本企業も数多く上場しています。

「ナスダック100」とは、ナスダック市場において流動性が高く時価総額の大きい上位100銘柄(金融を除く)で構成される株価指数。上位銘柄には、時価総額3兆3300億円を超え世界一となったエヌビディアやマイクロソフト、アップル、アマゾン、アルファベット(グーグルの親会社)、テスラといった世界をまたにかけて活躍するテック企業が名を連ねています。

ナスダック100の7月初旬の価格は約1万9682ポイントで、この1年間で約30%上昇しました。ナスダックには、同市場に上場している全企業の株式を対象とした株式指数「ナスダック総合指数」もあります。こちらが取引所全体を把握するのに対して、ナスダック100は世界で活躍するトップ100の企業の動向を探れるというのが大きな違いです。

S&P500とナスダック100の違い

ナスダック100に組み入れられるためには要件があり、「米国内での上場がナスダックのみ」「金融会社ではない」「平均して1日当たり最低20万株以上の出来高がある」「ナスダック上場後2年が経過している」「破産手続きに入っていない」などが挙げられます。また、構成銘柄は毎年12月に見直され、常に最新の成長企業を指数に取り込み続けることも特徴といえるでしょう。

米国を代表する株価指数である「S&P500」の場合、「4半期連続で黒字」が採用条件の1つですが、ナスダック100は資本、時価総額、利益、キャッシュフローなどから構成される基準のどれか1つを満たせば赤字企業であっても構成銘柄に採用されます。新興企業では積極的な投資により赤字を計上することもありますが、ナスダック100ではそういったイノベーションの種を早期に取り入れることができるのです。

【ナスダック100に投資するには?】投資信託やETFを活用する

他の株価指数と同じく、ナスダック100に連動を目指す投資信託やETFはいくつかあり、個人投資家が同指数の値動きに投資したい場合、これらの金融商品を通じて行うことになります。日本では投資信託なら「eMAXIS NASDAQ100インデックス」や「インデックスファンドNASDAQ100(アメリカ株式)」など、ETFなら「NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信」や、「iFreeETF NASDAQ100」シリーズなどが取引でき、海外ETFならQQQなどが有名です。なお、投資信託・ETFとも指数の2倍の値動きをするよう設計されたレバレッジ型、逆の方向に変動するよう設計されたインバース型もあります。

【ナスダック100投資のメリット・デメリット】高いリターンが狙える半面リスクも高い

ナスダック100には世界的知名度の高いIT企業が採用されているので、ハイテク企業の動向を確認するのに便利です。S&P500やダウ平均株価といった他の株価指数に入っていないナスダック100の銘柄を、今後大きく伸びる企業と期待することもできるでしょう。

投資信託やETFを通じて投資する場合ですが、構成銘柄が100社と少ないので価格変動が激しく、大きなリターンが狙える一方で、リスクも大きい可能性があると理解しないといけません。

また、S&P500が500銘柄、日経平均株価が225銘柄というように多くの銘柄を採用していることに対し、ナスダック100は100銘柄と圧倒的に少ないのも大きな違いです。これに連動を目指す投資信託・ETFもそれだけ投資先が集中しており、リスク分散がしづらいことを意味します。

しかしながら、米国のみならず世界を席巻する可能性があるハイテク企業が多数含まれており、高い成長が期待できることも事実です。投資資金すべてをナスダック100に投じることはおすすめできませんが、一部を使う程度なら投資妙味を味わうことができるかもしれません。

【新NISAでナスダック100】成長投資枠で購入できる投資信託が多い

新NISAの成長投資枠、つみたて投資枠で購入できるナスダック100に連動を目指す投資信託はいくつかあります。ETFなら成長投資枠で取引が可能です。新NISAでは、投資利益が課税扱いになるので、ナスダック100に投資したい人はまずは新NISAの活用を検討するとよいでしょう。

ただし、証券会社によって取り扱う投資信託は異なります。そこで注意したいのは、投資信託のランニングコストでもある信託報酬の水準です。そもそもナスダック100に連動する投資信託の信託報酬は、その他の株価指数に連動する成果を目指すインデックスファンドに比べると高めで0.2%前後~0.4%台の商品もあります。信託報酬は投資信託を持ち続けている限り発生するので、できるだけ安いものを選びたいもの。しかしながら、証券会社によっては高い商品しか扱っていないケースがあり、この点は注意が必要です。

ナスダック100はおすすめしない?

メリット・デメリットはありますが、NASUDAQを代表するハイテク企業に投資をするなら、ナスダック100はうってつけの投資対象です。1社に投資するよりは分散効果も期待できます。リスクを承知のうえ、投資をするなら少額から始めることをおすすめします。

大正谷 成晴/編集者/ライター

2001年5月よりフリーライターとして活動を開始。資産運用、税制、キャッシュレス・ポイント、医療・介護、ビジネス全般、まちづくり・地方創生などのジャンルで取材・執筆を行っている。著書『決定版 1万円からはじめるFX超入門』(かんき出版)

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