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「もうキミとはやっていけない」“夢みたい”だった結婚生活の破綻後、待ち受けていた「悲惨な毎日」

Finasee / 2024年7月18日 12時0分

「もうキミとはやっていけない」“夢みたい”だった結婚生活の破綻後、待ち受けていた「悲惨な毎日」

Finasee(フィナシー)

飯田美穂さん(仮名、以下同)は、都内の中小企業に勤める年収400万円の28歳女性。彼氏は若林正樹さんという方で、都内の大手企業に勤める年収600万円の31歳男性でした。

3年間の交際を経て、2人は結婚することに。彼の実家へのあいさつで“お金持ち”の良家であることが判明します。

義両親に盛大な結婚式を挙げてもらい、その後も何かと“世話”をしたい義父によって、“上質な品々”がプレゼントされ、高級料理店に招かれるうちに、すっかり彼女の感覚はマヒしていったのです。それをいさめる彼との間でけんかが日に日に増えてきました。

●前編:“普通”の恋愛結婚だと思っていたのに…義実家で待ち受けていた“衝撃の光景”

彼の堪忍袋の緒が切れて…離婚宣告

「もうキミとはやっていけない。離婚しよう」

結婚して約3年後、美穂さんは正樹さんからこのように告げられました。そんなの義両親が許すわけないと反論したものの、すでに了承済みだといいます。

憤慨する彼女でしたが、すでに彼に対する愛情を失っているうえ、幸いにもまだ子どももおらず、相応の財産分与もするということで、最終的には離婚を受け入れたとのことでした。

ただこの時は、彼女はまだ強気だったといいます。次は義兄のような人を探せばよいだけと思っていたのです。しかし……当然ですが、そのような男性はおろか、年収1000万円の男性にさえ出会うことすら厳しく、彼女は少しずつ離婚を後悔するようになりました。

その一方で、一度ぜいたくを知った彼女は離婚後もぜいたくを止められず、彼というストッパーがいなくなったこともあって、すぐに財産分与で得たお金も使い果たしたといいます。幸い仕事だけは続けていたので生活に困ることはないものの、クレジットカードの支払いに追われる日々を送ることになりました。

「あの時、どんな手を使ってでも離婚を回避すべきでした。そうすれば、制限がある中でも十分な暮らしを続けられたのに……。周囲からの“あわれみの目”が本当につらいです。何とかもう一度、あの環境に返り咲く方法はないでしょうか?」

あれは一種の夢だったと思って、あらためて人生設計をしていきましょう。

大金は身を滅ぼす!? たとえプラス要素でも義実家絡みは注意を

今回は、美穂さんがダメだった……では終わらない話だと思います。

一般的に、婚活における義実家とは「デメリット」や「ストレス」が強調される情報が世の中には多くなりがちです(典型的なのは、理不尽な仕打ちにストレスを感じたり、金銭的支援や介護を要求されたりするケースなどでしょうか)。

ただ、意外とこういう、ある意味で“良すぎる”ケースも珍しくありません。そして、もちろん程度や内容はさまざまですが、「過ぎた支援」をしてくれる(義)実家にも注意が必要です。

たとえば、宝くじで1000万円以上の高額当選をすると、お金の使い方を戒める冊子が配られます。それは、高額当選したがゆえに破産する人が多いとされているためです。頭ではどんなに「あぶく銭なので浮かれてはならない」と分かっていても、それでも人は労せず得たお金は簡単に使ってしまいがちです。心当たりのある方もいるのではないでしょうか。

また、お金があれば生活水準は簡単に上がりますが、一度上がった生活水準は簡単には下げられません。このため、ある意味で美穂さんの行動も仕方ない側面もあると言えるとともに、良家の支援を得られる立場になった以上、正樹さんのように人一倍の自己管理能力が必要だったともいえます。

基本的には余裕のある親なら子には何かと支援したがるものです。しかし、それを自己管理する自信がないなら、シンプルに断るという考えも大切といえます。たとえプラス要素であっても、義実家絡みには注意しましょう。

「お金があるから、支援する」は誰のためにもならない

今回の話は、義父も残念でしたね。美穂さんにも分かるほどの愛情は素晴らしいですし、義兄たちと比べてしまうと、“優秀ではない子”だから何かしてやらねばという気持ちも想像はできます。

ですが皮肉にも、今回はそれこそが破局原因です。美穂さんが変わってしまった以上、仮に途中で支援を止めても、今度はそれが原因で離婚していた可能性も考えられます。支援は最初から、もっと考えてすべきでした。

もし支援するなら、モノよりも、より良い仕事の紹介や資産運用の指南のほうが、まだ良かったように思います。しかしそれ以上に、やはり頼まれてもおらず、困窮しているわけでもない状態での支援自体を控えるべきでした。子ども夫婦に関わりたかったのでしょうが、親として子離れが大事だったと思います。

程度の差こそあれ、同じ失敗は意外とありがちです。代表例としては、結婚と同時に親が新居(資金)を用意するようなケースでしょうか。それでうまくいけば良いのですが、中には離婚になるなどで、不動産の活用や住宅ローンの残債に苦しむこともありがちです。ヒドい場合は、その新居が実家の敷地内にあるなどで、結婚自体がなくなる話も耳にします。

兄弟姉妹を比較することで子の成長を妨げてしまう話もよくあります。成長していたとしても、それでも親が子を認めないことで子の自己肯定感が低くなることもよくあります。子離れのためにも、親として子を一人の人間だと認めることも意識していきましょう。

婚活FP山本(山本 昌義)/ファイナンシャルプランナー

商品先物会社、税理士事務所、生命保険会社を経て、2008年に「山本FPオフィス」を東京・赤坂にて開業し、独立。2020年にオフィスを滋賀県栗東市に移転。現在は日本初の「婚活FP®(商標番号:6652878号)」として、婚活パーティ開催や結婚相談所との提携を元に、主に婚活中の方や新婚夫婦などから相談を受けている。「マネー現代」にて不定期連載中、レインボータウンFMにて「子育てとお金」をテーマに不定期出演中、結婚相談所や行政での婚活セミナーも随時活動中。マイアドバイザー®、CFP®、一級FP技能士。

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