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「仕事と育児の両立がキツい、なんて甘えでは?」 “努力至上主義”エリート男性の“驚きの胸の内”

Finasee / 2024年8月5日 11時0分

「仕事と育児の両立がキツい、なんて甘えでは?」 “努力至上主義”エリート男性の“驚きの胸の内”

Finasee(フィナシー)

佐伯拓也さん(仮名、以下同)は、都内の大手企業に技術職として勤める年収800万円の32歳男性です。有名大学を卒業後、今の会社に入社した彼は、その後も順調に出世を重ねつつ、時間のある休日には彼女とのデートを楽しむ充実した日々を送っていました。

彼女とは飯田愛さんという、都内の中小企業に営業職として勤める年収400万円の28歳女性です。彼女とは3年前にマッチングアプリで知り合ったのですが、お互いに違和感がなく、気が合った……というところから交際が始まり、今まで続いているといいます。

彼からすると、彼女はラクに付き合える相手だったそうです。連絡頻度やイベントごとなどに過度なものを求めず、デートも彼にとって都合の良いタイミングだけで良かったといいます。基本的にデート代は全部出していたものの、特に高いものをねだられたこともなく、居心地の良い相手だったとのことでした。

そして、ついに彼は彼女にプロポーズを決意したといいます。キッカケは親からの「結婚はまだか?」という連絡でしたが、もともと結婚も視野にあったので、良い後押しになったそうです。いつものデートの帰り際、特にシチュエーションなどは考えず、ふいにプロポーズ。彼女からは軽く小言を言われたものの、笑顔でOKをもらったといいます。こうして彼は、彼女との新婚生活をスタートさせました。

「休日の過ごし方」の大きすぎる差が明らかに…

どこかクールなところのある拓也さんも、愛さんとの新婚生活も当初は新鮮味もあり、すべてが楽しかったそうです。いろいろと二人での生活環境を整えたり、二人で料理をしたり…すべてが未経験で、これが結婚なんだな、としみじみ感じていたといいます。

しかし2カ月も経つ頃になると、そのような“浮かれた感覚”は薄れ、冷静な自分に戻っていったとのことでした。

本来の彼は、夜は勉強、休日はジムが基本だったのです。一方の彼女はというと、テレビや動画・映画などを見ているばかり……“まったり”過ごすのが好きだったといいます。何度かジムや勉強のためのカフェに彼女を誘ったこともあったのですが、すべて断られたとのことでした。とはいえ、自分のやることに口出しはしてこなかったので、特に怒りや不満はなかったそうです。

ただ正直なところ、この辺りから彼女のことを少し残念に思うようになったといいます。彼からすると、人生とは先々を見据えた自己研鑽(けんさん)が大事という思いがあったそうです。希望の大学も、上場企業の社員という肩書も、今のポジションもすべて自己研鑽と努力によって得てきたという自負もありました。そして、現状に甘んじるのではなく、さらに高みを目指すことがすべてだと考えていました。

それだけに彼からすると、彼女は“自堕落”な人間に映り、イマイチ理解できなかったとのことでした。

とはいえ、けして彼女のことを嫌いになったわけではありません。共働きでしたから、彼も家事を負担し、その後も二人でいる時は仲良くやれていたはずといいます。しかし結婚して2年後に長女が誕生すると、二人の“根本的”な違いがさらに大きく出ることとなってしまいました。

「仕事と育児の両立がキツい」が理解不能! なぜできない…?

ひとまず愛さんの育休中は、特に大きな問題はなかったそうです。拓也さんも普段以上に家事をこなし、育児にも積極的に関わったものの、幸いにも長女は夜泣きなども少なく、生活は意外にも安定していたといいます。妊娠が分かってから、育児について学んでおいたことも大きかったとのことでした。

問題は、愛さんの育休が終わってから。ほどなくして、彼女が仕事を減らしたい、専業主婦かパートになりたいと言い出したのです。理由を聞くと「仕事と育児の両立がキツいから」といいますが、彼には理解不能だったといいます。単なる甘えにしか思えず、やんわりと断ったうえで“努力”を促したとのことでした。

彼の職場には、同様に育児をしながら働く女性も多かったのですが、その人達は皆、普通に働けています。もちろん時短勤務などの女性もいましたが、育児を理由に辞める人など一人もいなかったのです。両立など誰でもできるはず、最初はできなくてもできるように工夫すればいいだけ、その努力をしていないだけ……彼には、そのようにしか思えなかったとのことでした。そのため、その後も彼女は何度も退職を望んだものの、すべて却下したそうです。

もちろん彼も、引き続き今まで通り程度には家事育児に関わったといいます。それどころか、彼いわく「彼女の成長を阻まない程度に」、少しずつ自分の負担を増やしたそうです。それでも、彼女は不機嫌になるばかりだったとのことでした。

二人はこの後、どのようになるのでしょうか……? 後編【「もうこんなモラハラ耐えられない!」という妻の言葉の意味が理解できなかった…エリート男性の残念な末路】にて詳説します。

 

※プライバシー保護のため、内容を一部脚色しています。

婚活FP山本(山本 昌義)/ファイナンシャルプランナー

商品先物会社、税理士事務所、生命保険会社を経て、2008年に「山本FPオフィス」を東京・赤坂にて開業し、独立。2020年にオフィスを滋賀県栗東市に移転。現在は日本初の「婚活FP®(商標番号:6652878号)」として、婚活パーティ開催や結婚相談所との提携を元に、主に婚活中の方や新婚夫婦などから相談を受けている。「マネー現代」にて不定期連載中、レインボータウンFMにて「子育てとお金」をテーマに不定期出演中、結婚相談所や行政での婚活セミナーも随時活動中。マイアドバイザー®、CFP®、一級FP技能士。

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