「もうこんなモラハラ耐えられない!」という妻の言葉の意味が理解できなかった…エリート男性の残念な末路
Finasee / 2024年8月5日 11時0分
Finasee(フィナシー)
佐伯拓也さん(仮名、以下同)は、都内の大手企業に勤める年収800万円の32歳男性です。一方の彼女は飯田愛さんという、都内の中小企業に勤める年収400万円の28歳女性で、二人は交際3年の末、結婚に至りました。
新婚の頃こそ順調な二人でしたが、彼は基本的に家でも自己研鑽(けんさん)にはげむ一方、彼女はテレビや動画を観てばかりの日々だったといいます。
そして結婚して2年後に長女が生まれると、彼女が専業主婦かパートになりたいと主張し始めました。彼にはそれが甘えにしか思えず、さらなる努力を促したのですが、彼女は不機嫌になる一方でした…。
●前編:「仕事と育児の両立がキツい、なんて甘えでは?」 “努力至上主義”エリート男性の“驚きの胸の内”
離婚になってもなお、理解できずに苦しむ日々…「もうこんなモラハラ耐えられない! 離婚して」
「俺がモラハラ……!?」拓也さんには内心、訳が分かりませんでした。自分は何も悪いことはしておらず、暴言なども言っていません。ただそれでも、彼女が離婚したくなるほど苦しんでいるのだけは理解し、最終的には養育費を支払うかたちで離婚に応じたといいます。こうして、彼と愛さんの結婚生活は4年で、幕を閉じました。
不思議なもので、“クール”な彼も離婚後はそれまで感じたことがないほどの孤独感に苦しんだそうです。特に面会日を除いて子供に会えないのがつらく、日が経つほどに離婚への後悔が強くなっていったといいます。
その結果、彼は同僚を誘っての憂さ晴らしの飲み会が増えました。そして同僚に結婚生活を何度もグチったのですが、特に女性の同僚からは自分がいさめられたこともあったそうです。それでも何が悪かったのかイマイチ分からず、今はひたすら原因を考えているといいます。
「私は十分に家事も育児もしましたし、彼女を支えたつもりです。同僚はもっと妻をいたわるべきだったといいますが、十分にいたわっていたと思います。むしろ彼女の努力不足が原因で、勝手に苦しんでいたようにしか思えません。何が違うんでしょうか?」
これが理解できた時、また一つ成長できるのかもしれませんね。
「上を目指す」は何一つ間違っていない…?ある意味、いわゆるエリート男性にありがちな失敗でしょうか。“非エリート”というか、ごく普通の人の感覚を理解できないというか……。理解できないことは相手を認めないことにもつながりますから、最終的に相手が離れていくのも当然といえます。
例えるなら、努力家で常に成績優秀な方と、勉強嫌いでテストの点数など気にしない人が付き合うようなものでしょうか。その成績優秀な人が勉強嫌いな人に努力の大切さを説いて勉強を促したら、そういう相手は普通、喜ぶどころかうっとうしく感じるものです。その人のそばで勉強を重ねれば、相手は常に居心地の悪さを感じるかと思います。自分とは異なる価値観、価値基準で生きる人もいることを人間関係の中からもっと理解しておくべきだったでしょうね。
一般的に称賛され美談になりやすいのは、努力や研鑚によって結果をおさめる側であり、本編で言うならば、拓也さんです。ですが、家ではテレビなどでのんびり過ごすのは「普通のこと」でもあります。
それに、お世話が行き届かずシワ寄せがいくのは長女です。愛さんの“成長を促す”より、まずは全力で育児に取り組むべきだったと思います。そうすれば結果的に彼女の負担も減り、仕事との両立もしやすくなっていたはずです。
そもそもなぜ、彼女と交際し、結婚したのでしょう。彼女が“勉強嫌いタイプ”“家でまったりタイプ”だったから、都合よくデートを重ねられ、負担も少なく、居心地も良かったのではないですか?
自分と同じような「上昇志向の人」と付き合ったら、どうなっていたでしょうか? もっと多くを、高い水準で要求されていたかもしれません。 仕事ならともかく、プライベートで人と付き合うなら、相手の特徴は良いようにとらえるよう努めましょう。
ハイスペ婚には「上昇意欲」も必要かもしれない本件を愛さんの立ち位置から見ると、年収が高く、世の中がいうところの“ハイスぺ婚”をかなえたわけですが、その後が大変でしたね。しかし、意外とこういう男性は珍しくありません。むしろ男性に限らず、ハイスペな人は基本的に日常からして違います。ハイスペなら、拓也さんのように努力一辺倒の人のほうが普通かもしれません。
そして自身がそうだからこそ、周囲への配慮・想像力が足りず、同じように努力を促すかたも実に多いといえます。ハイスペ婚には、そういう側面もあるものですが……同じように努力できるでしょうか? したくない・できないなら、それが原因で不仲になることもよくあります。
もちろん相手の歩み寄りも大切です。しかしこの場合、こちらからの歩み寄りも大事になります。たとえ「努力」というものへの意識の差があっても、ハイスぺも含めた大抵の人は、努力する人には応援したくなるものですから、それなりに意欲は必要だったかと思います。
そういう努力をしたくない・できないなら、それなりの相手を選ぶべきだったかもしれません。愛さんも結果的に、シングルマザーになってしまいました。ハイスぺ婚を望むなら、自分が相手についていけるかどうかを冷静に考えたうえで望むよう心がけましょう。
※プライバシー保護のため、内容を一部脚色しています。
婚活FP山本(山本 昌義)/ファイナンシャルプランナー
商品先物会社、税理士事務所、生命保険会社を経て、2008年に「山本FPオフィス」を東京・赤坂にて開業し、独立。2020年にオフィスを滋賀県栗東市に移転。現在は日本初の「婚活FP®(商標番号:6652878号)」として、婚活パーティ開催や結婚相談所との提携を元に、主に婚活中の方や新婚夫婦などから相談を受けている。「マネー現代」にて不定期連載中、レインボータウンFMにて「子育てとお金」をテーマに不定期出演中、結婚相談所や行政での婚活セミナーも随時活動中。マイアドバイザー®、CFP®、一級FP技能士。
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