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新NISA口座、みんなはどこで開設した? 「証券会社」それとも「銀行」? 予想を裏切るかも知れない本当に意外な結果とは

Finasee / 2024年8月8日 12時0分

新NISA口座、みんなはどこで開設した? 「証券会社」それとも「銀行」? 予想を裏切るかも知れない本当に意外な結果とは

Finasee(フィナシー)

証券会社と銀行、なんと“ほぼ互角”という結果に!

NISAを始めるためには、証券会社や銀行などの金融機関で「NISA口座」を開設する必要があります。「新NISAで初めて口座開設した利用者」は、証券会社と銀行のどちらを選んでいるのでしょうか? 

株式会社oricon MEによる「オリコン顧客満足度®調査」(対象者6028人)によれば、以下の結果になりました。

出所:オリコン株式会社:「2024年『新NISA 証券会社/銀行』利用実態データ」 

証券会社(44.0%)と銀行(49.2%)、ほぼ互角。ネット証券全盛のなか銀行で口座開設した人も多く、それぞれに利点があることが見て取れます。参考になるのが「利用前に重視した点は?」という質問への回答です。

例えば証券会社の場合、1位は「投資できる商品の豊富さ」(42.4%)。さらに「取引手数料の納得感」(31.4%)や「決済方法の豊富さ」(23.8%)、「ポイント還元率」(17.7%)などの理由も上位にランクインしています。

出所:オリコン株式会社:「2024年『新NISA 証券会社/銀行』利用実態データ」

一方の銀行は、1位が「投資できる商品のわかりやすさ」(32.7%)。そして「NISA口座開設手続きの容易さ」(25.2%)や「運用状況のわかりやすさ」(22.7%)、「問い合わせの際の担当者の対応力」(19.7%)も上位に並んでいます。

これらの結果をふまえると、「商品や決済方法は多い方がいい」「手数料も抑えたい」という人は、証券会社を選んでいるようです。そして「簡単に口座を開設したい」「商品や運用状況もきちんと説明してほしい」と考える人は、銀行を選んでいるという傾向が見て取れます。

ざっくり言うなら、“選択肢の多さとコスト”を重視するなら証券会社、“分かりやすさとサポートの丁寧さ”を重視するなら銀行と言えるかもしれません。

NISA口座を開くとき、どんな情報を参考にした?

では口座を開設するときには、どんな情報をチェックしたのでしょうか。 

例えば「証券会社」のケースを見てみると、飛び抜けているのが「公式(各社)のホームページ」(26.5%)。4人に1人が参考にしている計算で、ほぼ全年代が参考にしているのが分かります。

その後は大きく引き離された形で、2位の「YouTubeからの情報」(7.5%)、そして3位の「比較サイト」(6.6%)が続いています。

 

出所:オリコン株式会社:「2024年『新NISA 証券会社/銀行』利用実態データ」

特徴的なのが、「10・20代」。「YouTubeからの情報」(23.5%)が最も多い結果となっています。「参考にしているYouTubeチャンネル」をあわせて聴取したところ、「両学長 リベラルアーツ大学」「節約オタクふゆこ」「BANK ACADEMY/バンクアカデミー」などの名前が挙がりました。

「60代以上」の結果も違いが見て取れます。2位は「新聞広告・記事」(6.7%)、3位は「テレビCM・番組」(4.4%)となっており、マスメディアによる情報も頼りにしていると推測されます。

NISA口座を開いた後、証券会社と銀行で違いは? 

では、NISA口座を開いた後、証券会社と銀行ではどんな違いがあるのでしょうか。同調査では「担当者の対応有無」についても調査。口座を開設した後、何らかの方法(対面・オンラインまたは電話・メール・チャットなど)で、手続きや相談、問い合わせの対応をしてもらったかどうかを尋ねています。

出所:オリコン株式会社:「2024年『新NISA 証券会社/銀行』利用実態データ」

証券会社では「対応してもらったことはない」(74.3%)が最多に。直接のやり取りがない状況が伺われます。

一方の銀行は、「営業担当者に対応してもらった」(51.6%)が最も多く、次に多いのが「口座開設の窓口担当者に対応してもらった」(24.6%)。サポートを受けている人が多いことが分かります。「何かあったときに不安」と思うなら、銀行を選ぶ方が良いかもしれません。

ただし証券会社は、「利用前に重視した点は?」でも見たとおり、“選択肢の多さとコスト”に魅力を感じている人が多い様子。そもそも「自分で調べて判断できそう」という人が、証券会社を選んでいるのかもしれません。

なお参考のために、口座開設後の投資について少しだけ、先輩たちの例を見ておきましょう。

新NISAには、積立投資を行う「つみたて投資枠」と上場株式やREIT(不動産投資信託)にも投資できる「成長投資枠」があり、併用可能です。

証券会社と銀行ともに、「どちらも併用して運用」が過半数に。ただし証券会社に関して「60代以上」は、「成長投資枠のみ運用」が4割以上(42.7%)。若い頃から、個別株への投資を行ってきたことが背景にあると推測されます。

旧NISAが始まったのは2014年1月。開始から10年が経つなか、着実に認知度が向上しています。新NISAになったことで、非課税で投資できる金額が増加。気になっているなら、「自分には証券会社?それとも銀行?」というところから考えてみてはいかがでしょうか。

《調査概要》 2024年 オリコン顧客満足度®調査 『新NISA 証券会社/銀行』 利用実態データ

■発表日:2024年7月8日 
■調査主体:株式会社oricon ME 
■調査方法:インターネット調査
■サンプル数:計6,028人(【証券会社】:3,247人、【銀行】:2,781人)
■調査期間:【証券会社】2024/4/5~4/15、【銀行】2024/4/5~4/22
■定義:2024年1月1日から導入された新しいNISAを取り扱っており、金融庁の認可を受けている証券会社/金融庁に登録されている銀行 ただし、対面での口座開設・取引のみに対応している証券会社/銀行は対象外とする
■調査対象者:性別・指定なし 年齢・18~74歳 地域・全国
■条件:証券会社/銀行で2024年1月1日から導入された新しいNISAの口座での資産運用や取引を行っている人 ただし、旧NISA口座のみを使用している人は対象外とする
■URL:「オリコン顧客満足度®」公式サイト 

Finasee編集部

「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。

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