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相手からはクレーム、結婚相談所からも注意…年収1200万円・50代婚活男性がお見合いの場で放った「トンデモ発言」

Finasee / 2024年9月2日 11時0分

相手からはクレーム、結婚相談所からも注意…年収1200万円・50代婚活男性がお見合いの場で放った「トンデモ発言」

Finasee(フィナシー)

50代にして突然の離婚。「愛想が尽きている」の言葉にブチギレ!

北川 実さん(仮名、以下同)は、都内の大手企業で部長職を務める年収1200万円の52歳男性です。パート勤務で家計を支える同じ年の妻と二人の子供がいましたが、最近では家族と関わる機会があまりなかったといいます。それでも夜は接待や会社の付き合いと称して遅くまで飲み、休日には友人と遊び回り、本人としては充実した日々を送っていました。

そのような日々の中で、突然の悲劇が起こります。彼の奥さんが離婚してほしいと言ってきたのです。

「子供たちも大学を卒業したし、もう一緒にいる理由がありません。これ以上、あなたの横暴にはついていけません。子供らも賛成してくれています。お金は要りませんから、どうか私を解放してください」

「今まで食わせてやってきたのにふざけるな! だいたい、これからどうやって女一人で暮らしていくつもりだ! パートで生活できると思っているのか」

それでも奥さんは変わらず、それ以上に、これ以上は一緒にいるほうがムリだといいます。長年の自身の亭主関白ぶりに、子供たちも含めて愛想が尽きているのだといいます。このあまりの“恩知らず”な言い分にブチギレて、勢いのまま彼は離婚に同意しました。

ただ、さすがに無一文は世間体が悪いとも考えたそうです。そこで、子供たちの学費であまり貯金がなかったものの、なけなしの500万円を財産分与として奥さんに全額渡したといいます。子供たちも卒業と同時に家を出ていたので、こうして彼は52歳にして、貯金ゼロでの一人暮らしとなりました。

次第に孤独がつらくなり、婚活を始める

離婚前から家族の誰からも相手にされない、素っ気ない態度をとられてきた実さんとしても離婚当初はスッキリした気分だったそうです。

ところが次第に、家は汚れが目立ち、自炊もできないので外食ばかりの生活、そして何より広い分譲マンションに一人という孤独感がつらくなってきたといいます。そこで彼は、離婚からおよそ1年後、婚活を始めました。

彼は早速、結婚相談所に登録しました。そうして何人かの女性を紹介してもらったものの、毎回、ダメになったそうです。それどころか時には、お相手女性からクレームが入ったこともあったといいます。彼はお見合い中、以下のようなことを言ったそうです。

・“女なら”子供を産むことが幸せでしょう
・“女なのに”普段は料理をしないの?
・“女だてらに”出世して、そんなに働いて大変だね

彼は何度も、アドバイザーから注意や指導を受けました。

しかし、彼にとってはごく当たり前のことで、何が悪いのか全く理解できなかったそうです。また彼自身は“男らしく”、お見合いでの費用(お茶代など)は全額出していたので、なぜ文句を言えるのかさえ分からず、むしろワケの分からない否定をされて、怒りしか湧かなかったと振り返ります。

彼はこのような婚活を半年ほど続けたのだそうです。時には婚活パーティーにも参加してみたそうですが、結果は同じ……。一方で、彼は女性関係で失敗が続いた経験がなかったらしく、少しずつ「もしかして……本当に俺が何か悪いのか?」と、思い悩むことが増えていきました。

ある女性への一目ぼれで変わり始める

思い悩む日々の中、実さんは結婚相談所から新たな女性を紹介されました。

お相手は神崎舞さんという、外資系企業で働く年収800万円の43歳女性です。彼女は黒髪ロングの和風美人といった容姿で、彼は一目ぼれしたといいます。彼女は応対も実に心地よく、「この人だ、この女性と結婚するぞ!」と、いつも以上に気合が入ったそうです。

ところが、お見合いが進むほどに、今までの女性と同じように少しずつ彼女の顔は暗くなり、口数が減っていきました。このままではヤバい……と思った彼は、お見合いの終了間際、こんなことを言ったそうです。

「何か不快にさせたなら申し訳ない。自分では本当に分からないんです。至らないところは直します。遠慮なく指摘してください。そして……もう一度だけ、チャンスを下さい」

普通なら黙って見限られるはずですが、なぜか彼女は違いました。本当にいろいろな指摘をしてきたといいます。

・総じて「女なら」を止めてください。今どき性別での役割分担なんかありません!
・今は女性も働くし、男性も家事をするのが普通です。時代錯誤はやめましょう!
・分からないなら学びましょう、周りに聞き、言われたことを受け入れてください!

指摘は30分くらい続いたでしょうか。似たようなことは元妻やアドバイザーなどからも言われましたが、なぜか今回は素直に聞き入れられたといいます。そして自然と、最後には「ありがとう」との言葉が出たそうです。

●離婚後、新たな女性との出会いで変わり始める実さん……。1カ月後に待ち受ける運命と、彼の離婚&婚活から学ぶべきことは何かを後編【熟年離婚の割合は増加傾向。離婚を切り出されてからでは遅い…“愛想を尽かされる”前にすべき「大切なこと」】にて詳説します。

婚活FP山本(山本 昌義)/ファイナンシャルプランナー

商品先物会社、税理士事務所、生命保険会社を経て、2008年に「山本FPオフィス」を東京・赤坂にて開業し、独立。2020年にオフィスを滋賀県栗東市に移転。現在は日本初の「婚活FP®(商標番号:6652878号)」として、婚活パーティ開催や結婚相談所との提携を元に、主に婚活中の方や新婚夫婦などから相談を受けている。「マネー現代」にて不定期連載中、レインボータウンFMにて「子育てとお金」をテーマに不定期出演中、結婚相談所や行政での婚活セミナーも随時活動中。マイアドバイザー®、CFP®、一級FP技能士。

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