1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

「宗教への信仰は自由なので尊重したいです。だけど…」60代女性が信心深い夫との離婚を考えた「決定的な出来事」

Finasee / 2024年9月6日 11時0分

「宗教への信仰は自由なので尊重したいです。だけど…」60代女性が信心深い夫との離婚を考えた「決定的な出来事」

Finasee(フィナシー)

夫婦間でお金の話をすると喧嘩になるとよく聞きます。新婚の時はかわいらしいと微笑んだ相手の支出っぷりも結婚生活が長くなると、「自分勝手な無駄遣い」へと見方が変わります。今回の相談は、60代共働き夫婦の妻、明子さんが夫の宗教への支出が原因で離婚を考えたいが生活は成り立つかというご相談でした。

夫の宗教への支出で家計が崩壊の危機に…!

夫の宗教への支出は今に始まったことではなく、結婚当初からだったと明子さんは言います。明子さんは「宗教への信仰は自由なので、尊重したいです。だけど、最近は貯金がどんどんなくなっていき怖くなってきました。お金がなくならないうちに離婚したほうがいいんじゃないかと思い始めたんです」と言います。

支出の内容を聞いてみると、会費が月3万円、不定期に行われる献金100万円があるそうです。しかし支出はこれだけではありません。今回、明子さんは宗教法人のアドバイスによる墓の購入と自宅のリフォームをきっかけに宗教法人に対して不信感を持つようになったそうです。

宗教法人からアドバイスをもらった理由は不幸なことが続いたためです。2年前に夫の兄が事故死し、その後すぐに夫の母が心筋梗塞で亡くなりました。そして、その数カ月後、今度は明子さんの父が骨折をしたそうです。あまりにも心苦しいことが続いたため夫は宗教法人に相談をしました。そこでのアドバイスが墓の購入と水回りのリフォームでした。

割高な費用を提示する宗教法人に不信感を抱く

墓は探していたため、宗教法人紹介の石材店から300万円で購入しました。リフォームについては、自宅の水回りは決して新しい設備ではなかったものの、リフォームの必要性を感じるほど劣化しているわけでもありませんでした。

しかし、夫から「また不幸が続くと嫌だから、このタイミングでやってしまおう」と言われ、予期せぬタイミングで洗面と風呂のリフォームを行うこととなりました。こちらも宗教法人紹介の業者に依頼し500万円を支払いました。

しかし、明子さんはこの金額に納得していません。「墓が高いのは知っていますが、あんなこじんまりした墓に300万はないと思います。リフォームも、きれいにはなりましたが割高だと感じています。それに、なんだかよく分からないオブジェが洗面においてあって50万円で買わされました。夫にはもちろん言いましたが、宗教を信じきっているので、私の言葉は届かないようです」と言います。

明子さんは、このアドバイスによる支出がきっかけで離婚を現実的に考えるようになりました。「このままだと去年もらった退職金があっという間になくなって、老後生きていけないかもしれません。退職金がある今のうちに離婚しないといけないと思い始めたんです」と言います。

一方で宗教以外の面については、「家事は一緒にやってくれますし、子育てにも協力的でした。とても良い夫です」と言います。穏やかな人で、決して仲が悪いわけではない、とのことです。であれば、離婚しないのが一番良いのですが、生きていくためにはお金が必要です。そこで、1人で生活できるかどうか、筆者はライフプランを作成しました。

●離婚? それとも夫婦2人で生きていく? ライフプランをもとに明子さんが出した答えはどちらだったのでしょうか。後編【夫の“高すぎる宗教費”で老後破産の危機…60代女性が熟年離婚を検討した結果、たどり着いた結論とは?】で詳説します。

※プライバシー保護のため、内容を一部脚色しています。

前田 菜緒/ファイナンシャルプランナー

FP事務所AndAsset代表。ファイナンシャルプランナー(CFP、1級FP技能士)。大手保険代理店に7年間勤務後、独立。子育て世代向けにライフプラン相談、セミナー、執筆などを行っている。子連れでセミナーに行けなかった自身の経験から、子連れOK、子どもが寝てから開催するなど、未就学児ママに配慮した体制で相談やセミナーを実施。経済的理由で進学をあきらめる子をなくしたいとの想いを持ち、活動中。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください