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株価暴落も75%が「静観」、“パニック売り”する人が知らない“全く冷静”な投資家たちの当然すぎる「本音」とは

Finasee / 2024年8月28日 8時0分

株価暴落も75%が「静観」、“パニック売り”する人が知らない“全く冷静”な投資家たちの当然すぎる「本音」とは

Finasee(フィナシー)

「投げ売り」どころか静観7割、追加購入2割の個人投資家

8月5日以降のパニック相場では、個人投資家はどんな投資行動をとっていたのでしょうか。調査はお金の悩みを相談できるプラットフォームを運営する株式会社400Fが全国のユーザー534人に質問。結果、「何もしなかった」と回答した人が56.1%で最多。「情報収集している」と併せて、取引を見合わせ静観していた人が75.4%に達しました。

また「運用額を増やした」と回答した人が19.5%に対し、「運用額を減らした」「運用をやめた」と回答した人はそれぞれ2.4%、0.8%と、暴落時に何か行動した人の8割以上は積極的に投資を継続していました。

この調査では5年以上の投資歴の回答者が半数を超えることから、2020年のコロナショックによる株価暴落とその後の回復を経験していたことも冷静に判断できた背景にあるのかもしれません。

出所:『オカネコ 市場急変に伴う個人投資家の意識調査』『家計診断・相談サービス「オカネコ」調べ』NISA民に試練も、意外と冷静

2024年1月開始の新NISAで投資デビューを果たした人にとっては初めての本格的な下落。新NISAでも盛んに言われている「長期・積立・分散」の投資方針が試されるところですが、実際はどうだったのでしょうか。

調査結果では、「何もしなかった」と回答した人が52.3%と最多。前問と同様、「情報収集している」と合わせて、取引を見合わせ静観していた人が7割以上に達しました。一方で「取引額を増やした」と回答した人は前問より増えて25.1%に。暴落でNISA民が投げ売りしたという報道も一部にありますが、実際は静観するか、むしろ追加で購入する人が多かったことが明らかに。 

出所:『オカネコ 市場急変に伴う個人投資家の意識調査』『家計診断・相談サービス「オカネコ」調べ』

 

暴落でも投げ売りしない個人投資家の本音とは

前問で市場急変に対し「何もしない」と個人投資家が判断した理由は何でしょうか。調査結果では「長期運用を考えており、市場の一時的な下落に関して何も思わないから」と回答した人が50.6%と最多。まさに「長期・分散・積立」を地で行く模範のような結果に。

また「市場の動向を見たいから」と回答した人も30.4%存在。企業価値を評価しようにも、正常に株価がついていない状態なので、しばらく様子見を決め込んだ人もいたようです。

出所:『オカネコ 市場急変に伴う個人投資家の意識調査』『家計診断・相談サービス「オカネコ」調べ』暴落で買い向かう個人投資家の本音とは

個人投資家には暴落の最中に買い向かう強者も。どういった理由からでしょうか。調査結果では、「安値で買えると思ったから」と回答した人が82.3%と最多。確かに7月までは一時バブル後最高値を更新するなど株価は好調。一方で、2023年から長期にわたって続く株価上昇に対し相場の過熱感を警戒して購入を控えていた人にとって、今回の下落は絶好の買い場になった可能性があります。

また「長期運用を考えており、市場の一時的な下落に関して何も思わないから」と回答した人も50.6%。5月の決算発表では好調な業績が相次いだので、企業の持続的成長に対する強気の姿勢は変わらないのかもしれませんね。

出所:『オカネコ 市場急変に伴う個人投資家の意識調査』『家計診断・相談サービス「オカネコ」調べ』

 

個人投資家が今欲しい情報ナンバーワンは「市場見通し」

市場急変を受けてマーケットでは情報が錯綜(さくそう)。個人投資家は今どんな情報を求めているのでしょうか。調査結果では、「株式/為替市場等の解説、見通し」と回答した人が53.0%と断トツで最多。1年以上にわたり上昇基調だった相場が急変し先が見えない展開に、まずは現状の解説と今後の見通しを専門家に聞くことで安心したいという切実な思いがありそうです。

一方で「投資への考え方」「資産配分・ポートフォリオの組み方」がそれぞれ33.7%、32.8%と一定数存在。「長期・積立・分散」という投資の基本は変わらないものの、これだけの乱高下を経験すれば自信が揺らいでしまうもの。目先の情報だけではなく、あらためて投資方法自体の理解を深めたいという人もいるのかもしれません。

出所:『オカネコ 市場急変に伴う個人投資家の意識調査』『家計診断・相談サービス「オカネコ」調べ』

調査概要
調査主体:株式会社400F
調査名:オカネコ 市場急変に伴う個人投資家の意識調査
調査方法:WEBアンケート
調査期間:2024年8月7日
回答者:全国の「オカネコ」ユーザー534人
回答者の年齢: 20代以下3.4%、30歳~39歳19.1%、40歳~49歳29.0%、50歳~59歳30.3%、60代以上18.2%
回答者の世帯年収:400万円未満25.8%、400万円以上600万円未満21.7%、600万円以上800万円未満16.1%、800万円以上1,000万円未満12.0%、1,000万円以上1,200万円未満6.2%、1,200万円以上10.7%、わからない7.5%
回答者の資産運用歴:半年未満 6.3%、半年~1年未満 7.9%、1年~3年未満 17.6%、3年~5年未満 16.4%、5年~10年未満 16.1%、10年以上 35.7%
回答者の資産運用額:10万円未満 7.7%、10万円以上50万円未満 7.2%、50万円以上100万円未満 6.5%、100万円以上200万円未満 9.4%、200万円以上300万円未満 6.8%、300万円以上400万円未満 5.8%、400万円以上500万円未満 3.9%、500万円以上600万円未満 4.1%、600万円以上700万円未満 2.2%、700万円以上800万円未満 2.2%、800万円以上900万円未満 2.2%、900万円以上1,000万円未満 2.2%、1,000万円以上 35.4%、わからない 4.6%

 

Finasee編集部

「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。

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