25歳年下の外国人男性ダンサーからプロポーズされた70歳女性が下した“リアルな決断”

Finasee（フィナシー）

婚活をするのに年齢は関係ありません。結婚相談所で相談を受けていると、そう思うことも多々あります。でも30代や40代とは違う問題も出てくるのは事実。今回は70歳で婚活をしたある女性を通して、この年代だからこそ気をつけたいことを紹介していきます。

子どもの頃から裕福な家庭に

1954年東京生まれの鈴木ひろこさん（仮名）は、幼いころからバレエを習いバレリーナになることが夢でした。当時はバレエを習うような子は少なく、彼女の家がとても裕福だったことがわかります。

バレエは高校3年生までずっと続けていて、ご両親も彼女を応援してくれていました。当時は女性で大学進学をする人は少なかったですが、彼女は大学に進み、卒業をした後はバレエからダンスに目覚め、ニューヨークに留学もしたそう。親の金銭的なサポートもあり順風満帆の人生。そして会社員の男性と結婚します。

その後2人の子どもが産まれ子育てに追われていましたが、外に出て働きたいという思いが強くなり、スポーツクラブのスタジオのダンスの先生を始めました。仕事も楽しかったですし、もっと自分の力で生きていきたいと思い、子どもが小学生の頃に旦那さんとは離婚をしています。

離婚となると子どもの養育費や教育費が気になりますが、元旦那さんはきちんとお金を出してくれたそうで、子どもたちは大学に進学。今は40代となり、それぞれ結婚をして子どももいます。つまり、鈴木さんはおばあちゃんという立場になっているのです。

外国人ダンサーとの恋

ひろこさんは、自宅にダンス教室を作り、ダンスを教えています。おばあちゃんになった今でも精力的に活動していて、実はダンスを通して恋人との出会いもありました。たくさんの生徒さんに支持されている中で、その気持ちが彼女への愛情に変わった男性がいてもおかしくはありません。

ひろこさんに熱烈にアタックしていたのは、なんと25歳下の外国人の男性。もちろん、ダンスをするひろこさんの姿はかっこいいですし、非常に魅力的ですが、25歳年下の彼はひろこさんの器の大きさにも魅了されたそう。70年という時間の中で、ひろこさんはたくさんの経験をしてきました。離婚や子育て、そしていろいろな人たちとの出会い。それらがひろこさんを成長させてくれていたのです。

ただ、周囲は25歳の年齢差に驚きは隠せなかったそうです。特に日本ではカップルの年齢差が大きいと、なんだか違和感があるものです。25歳というと、場合によっては親子の年齢ですから、周囲からは驚きの声も上がったのは事実。でも、ひろこさんは一般的な常識に捉えられることなく、彼との付き合いを続けていました。

しばらくして、彼からのプロポーズをされたのですが、そのタイミングで彼がアメリカに戻ることになりました。子どもも孫もいるのに今更外国には行けない……と思って、お断りをしたそうです。

せっかくのプロポーズなのに、「もったいない！」という声もあったそうですが、新しい土地で暮らしていくのは大変なこと。ひろこさんは、若い頃から海外と日本をいったり来たりしていたこともあり、夢見ることなく冷静に判断できたのだそうです。

でも恋愛に関しては諦める気持ちが一切ないひろこさん。この先の人生をパートナーと暮らしたいということで、結婚相談所に入会したのです。

●25歳年下の外国人男性のプロポーズを断ったひろこさんは、結婚相談所に入会し、新たなパートナーを探し始めます。後編【年下にモテるはずが…100人以上チャレンジもOKは「普通のおじいさん」だけと嘆く女性に「問いかけたいこと」】で詳説します。

佐竹 悦子/株式会社インフィニ　結婚相談所インフィニ・青山結婚予備校 代表

素敵な方とのご縁をつなぐ結婚相談所インフィニ青山結婚予備校を運営し、成婚率№1・顧客満足度№1を獲得。24年以上、婚活最前線で3万人とカウンセリングを行い成婚に導く。著書に『佐竹悦子先生の「結婚力」養成講座』、メディア実績に『ノンストップ!』『The Japan Times』『週刊ダイヤモンド』などがある。