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下落局面に不安なあなたへ「 “周り”ではなく“自分”を見つめて」と楽天証券アナリスト篠田尚子さんが語る納得の理由

Finasee / 2024年9月18日 12時0分

下落局面に不安なあなたへ「 “周り”ではなく“自分”を見つめて」と楽天証券アナリスト篠田尚子さんが語る納得の理由

Finasee(フィナシー)

積立投資なら「下落局面ほどお得」に購入できる

行動経済学によれば、人間は、得る喜びよりも失う悲しみの方が2倍強く感じると言われています。下落に敏感に反応してしまうことは仕方のないことですが、長期目線で積立投資を実践している場合、短期的な下落はむしろ歓迎すべきです。スーパーの特売日のように、基準価額が下落したときほど投資信託を「お得」に購入できるためです。

こうした発想の転換こそが、長期の積立投資を成功させる秘けつです。なお、積立においては、右肩上がりで上昇を続け得る銘柄を探す必要はありません。むしろ、低迷期にも積立を続けてさえいれば、積立開始時まで価格が戻らなくてもリターンを期待できるのが良い点です。

また、「S&P500」や「オールカントリー」に投資していた日本の投資家は、2021年ごろから加速した円安によって、知らず知らずのうちに為替差益を享受できていました。足元では過度な円安が多少是正され、これらの投資信託にも逆風が吹いたわけですが、冷静に考えれば今までが「良すぎた」とも言えます。長期投資を実践する上では、時に現在の状況を客観視することも大切です。

初心に返って投資の目的を見つめ直そう

「何のために投資をしているのか」という原点に立ち返ってみましょう。起業のため、マイホーム購入のため、子どもの進学に備えるため…など、いつ訪れるか分からない「老後」ではなく、中期の目標を設定すると気持ちを保ちやすくなります。

周りを見て良いのは投資の開始時だけ。お金の使途が異なれば、目指すゴールもそれぞれ異なるのは自然なことです。

不安な新NISAユーザーに伝えたいこと

あまりにも不安に思うようなら、投資から少し離れてみるのも手。いくら積立投資が「ほったらかし」を原則としていても、最低限の投資の知識と心構えは必要。不安の原因を取り除くことができてから、気持ちを新たにNISAに取り組めば良いでしょう。

楽天証券資産づくり研究所 副所長 兼 ファンドアナリスト 篠田 尚子氏

 

慶應義塾大学卒業後、国内銀行を経て2006年ロイター・ジャパン入社。傘下の投資信託評価機関リッパーにて、投信業界の分析レポート執筆、評価分析などの業務に従事。2013年、楽天証券経済研究所入所。日本には数少ないファンドアナリストとして、評価分析業務の他、資産形成セミナーの講師も務めるなど投資教育にも積極的に取り組む。近著に『【2024年新制度対応版】NISA&iDeCo完全ガイド』『FP&投資信託のプロが教える新NISA完全ガイド』(ともにSBクリエイティブ)。
 

Finasee編集部

「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。

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