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下げ相場で「大不況に陥る」と不安をあおるメディアを“気にしなくていいワケ” 金融ジャーナリスト鈴木雅光さんに聞いてみた

Finasee / 2024年9月30日 7時0分

下げ相場で「大不況に陥る」と不安をあおるメディアを“気にしなくていいワケ” 金融ジャーナリスト鈴木雅光さんに聞いてみた

Finasee(フィナシー)

下落を乗り越えてさらに上昇を継続してきた株式市場

10年単位で考えると、マーケットはその間にほぼ必ずと言って良いほど、大きな下げに見舞われます。特に株式市場はそうです。でも、その下げを乗り越えてさらに上昇し続けてきたのも事実です。

往々にして、メディアなどは不安を煽(あお)る傾向があるので、大きな下げに見舞われると、「これから世界は大不況に陥る」、「これまでの資本主義は修正を余儀なくされる」などと、まるで世の中が大きく転換するかのようなことを吹聴しますが、それでも株価は暴落前の高値をクリアし、さらに上昇してきました。

少なくとも投資信託を通じて株式市場の値動きにコミットするのであれば、こうした過去の経験則を認識し、かつ世界経済は今後も発展することを強く信じる気持ちが必要になります。逆に、物事の見方が悲観的な人は、そもそも投資などしない方が良いでしょう。

 急落時に買った分が後から効いてくる「積立」ならではのメリット

「自分の投資スタイル」を見つけるには、とにかく経験を積むしかありません。大勢の個人投資家から話を伺いますが、投資手法は皆、バラバラです。

それでも皆さん、一定額の資産を築いています。つまり、こうすれば必ず儲かるという法則は、少なくとも株式投資には存在しないのかも知れません。

ひとつ言えるのは、自分が無理せず、かつ楽しく投資できる方法を見つけて、それを淡々と続けていること。まさにそれこそが「自分の投資スタイル」なのでしょう。無理せず、楽しいと思える方法を見つけて下さい。

投資信託については株式投資ほど、自分の投資スタイルは求められませんが、大事なのは「途中で止めない」こと。とにかく5年から10年は続ける。その間に株価が急落しても続ける。マーケットはいずれ回復します。

その時、急落時に積立で買った分が効いてきて、案外と早いタイミングで損失を回復します。その経験を積むことが「長く続ける」という投資スタイルにつながり、資産形成を促進するものと考えます。

株価は長期的に上昇、とにかく継続することが大事

経済は成長し続けますし、それにともなって株価も長期的には上昇していきます。ですので、不安を感じる必要は全くありません。とにかく続けて下さい。

鈴木 雅光氏 金融ジャーナリスト 

 

有限会社JOYnt代表。1989年、岡三証券に入社後、公社債新聞社の記者に転じ、投資信託業界を中心に取材。1992年に金融データシステムに入社。投資信託のデータベースを駆使し、マネー雑誌などで執筆活動を展開。2004年に独立。出版プロデュースを中心に、映像コンテンツや音声コンテンツの制作に関わる。
 

Finasee編集部

「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。

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