どの商品を何割持つ? 資産運用で配分に迷ったらまず確認したい「信頼できる情報源」
Finasee / 2024年10月1日 18時0分
Finasee(フィナシー)
「どの制度にいくら積み立てる?」という新入社員の疑問に対し、ファイナンシャル・ウェルビーイング・マネジメント編集部は積み立ての「最強ペア」を提案しています。
<ためる・ふやすを両方かなえる最強ペア>
ファイナンシャル・ウェルビーイング・マネジメント編集部作成今回は最強ペアを活用した運用方法(実践編)を解説(記事は全5回)。本稿では資産配分を考える際の指標になる「ターゲットイヤーファンド」をご紹介します。
●前回記事:【20~30代向け】確定拠出年金、NISA、持株会、財形…ほぼ100%株式運用で考える制度の「使い分け」を解説!
いま注目のターゲットイヤーファンド(TYF)とは?年齢や積立期間にあわせて株や債券の比率を考えるといっても「そんなのどうやって考えるの?」と疑問が出てくるかもしれません。そんな時に参考になるのがターゲットイヤーファンド(TYF、別名ターゲットデートファンド)です。金融庁の資料では次のように説明されています。
<ターゲットイヤーファンド>
「内外の株式や債券を組み合わせて運用するバランス型投資信託の一種。最初は積極的運用から始めてターゲット・イヤー(運用の最終目標時)に向けてリスク資産比率を引き下げ、ターゲット・イヤーに達したら安定運用となるような資産配分変更を自動的に行う投資信託。確定拠出年金の資産運用は、加齢に伴うリスク許容度の変化に応じて資産配分の見直しをすることが求められるが、退職する年や年金受給を始める年をターゲット・イヤーとする投資信託を購入することで、自らが資産配分変更を行う手間を省くことが可能となる」
出所:金融庁「資産運用業高度化プログレスレポート2023 ―「信頼」と「透明性」の向上に向けて―」(2023年4月)P.60
簡単に言えば、運用の最初の段階では積極的にハイリスク・ハイリターンの運用をして、目標年に近づくにつれて自動的に安定運用に切り替えてくれる投資信託のこと。自分で資産配分を見直す手間を省くことができます。
ターゲットイヤーファンドを参考にする時のポイントは…図は60歳を目標達成年(ターゲットイヤー)としターゲットイヤーファンドの運用イメージです。
<60歳を目標達成年としたターゲットイヤーファンドの運用イメージ>
ファイナンシャル・ウェルビーイング・マネジメント編集部作成年齢が上がるにつれて徐々に債券比率や元本確保型資産の比率が高くなり、ローリスク・ローリターンへ移行している様子が分かります。
ターゲットイヤーファンドは運用会社ごとにさまざまな種類があり、ざっくりとした株式と債券の比率は似ていますが、細かく見ていくと微妙に内容は異なります(株式運用の内訳として国内株式の割合が高いファンドもあれば、外国株式の割合が高いファンドもある)。
もし自身が加入している企業型確定拠出年金の採用商品に自身の条件とマッチする商品があれば、少額でも購入して運用の様子を確認してみると良いでしょう。加入している企業型確定拠出年金に商品がなかったとしても、iDeCo商品やNISA対象の投資信託など、世の中にあるターゲットイヤーファンドの運用会社や販売会社のサイトから運用の中身は確認できます。
ターゲットイヤーファンドは、運用会社が出した「年代別の運用」の1つの結論のようなもの。資産配分を検討するにあたって参考にすることで多くのヒントが得られるでしょう。
●最終回では、新入社員が月2万円程度から資産運用を始めるケースを想定して運用の最適解を考えます。第5回【毎月2万円の積立投資を検討する23歳新入社員。資産を「ふやす」「ためる」両方かなえる資産運用の最適解とは?】で詳説します。
ファイナンシャル・ウェルビーイング・マネジメント編集部
「ファイナンシャル・ウェルビーイング・マネジメント」は、事業会社の経営企画・人事部門向けの専門誌です。職場領域(職域)を通じた従業員への金融知識普及を目的とした、ファイナンシャル・ウェルビーイング・マネジメントに関する情報をお伝えします。人事部門で「福利厚生・報酬・企業年金」等の実務に携わる方々の声を元に、従業員エンゲージメントの向上につながる「実用性の高い記事」を作成、掲載。人的資本経営への高度化に資する情報を届けています。
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