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毎月2万円の積立投資を検討する23歳新入社員。資産を「ふやす」「ためる」両方かなえる資産運用の最適解とは?

Finasee / 2024年10月1日 18時0分

毎月2万円の積立投資を検討する23歳新入社員。資産を「ふやす」「ためる」両方かなえる資産運用の最適解とは?

Finasee(フィナシー)

新入社員の資産運用につきものである「どの制度を使っていくら積み立てる?」という疑問。この悩みに対し、ファイナンシャル・ウェルビーイング・マネジメント編集部は積み立ての「最強ペア」を紹介しています。

<ためる・ふやすを両方かなえる最強ペア>

ファイナンシャル・ウェルビーイング・マネジメント編集部作成

今回は最強ペアを活用した運用方法(実践編)を解説(記事は全5回)。本稿では、想定される新入社員をモデルにした事例で運用パターンの最適解を考えます。

●前回記事:【どの商品を何割持つ? 資産運用で配分に迷ったらまず確認したい“信頼できる情報源”】

こんな人はどうする? ケーススタディで学ぼう

新入社員のAさんは23歳。堅実に会社員として働いている両親から「あなたはお金があればあるだけ使ってしまう。会社の給与天引き制度やNISA制度を使うことを考えたら?」と助言されています。

入社した会社には財形制度と従業員持株会があり、月1000円から積み立てができるようです。調べて見るとそれぞれの掛金には会社が奨励金をつけてくれるとのこと。また企業型確定拠出年金制度(企業型DC)もあり、会社の掛金に加えて給与から1万円まで掛金を拠出できることが分かりました。NISA制度は証券会社勤務の友人から話を聞いて、つみたて投資枠と成長投資枠があることを理解している程度。まだ手を出していません。

Aさんは入社から半年が過ぎて自分の生活パターンも見えてきたこともあり、毎月2万円程度なら各種制度に積み立てができそうな予感がしています。また、積み立て資産の一部は10年後に自分へのご褒美として使いたいと考えています。

Aさんのような状況では、どのような運用方法を検討すると良いでしょうか?

23歳新入社員Aさんにぴったりな運用パターンとは?

新入社員のAさんは毎月2万円程度の積立を検討います。最適な運用方法を考えるべく、第3回でご紹介した若年層向けの運用パターンをあてはめて考えてみましょう。

<Aさんにあった運用パターンの例>

ファイナンシャル・ウェルビーイング・マネジメント編集部

●ふやす:1万2000円

・企業型確定拠出年金の運用は基本的に株式100%で考える(投資信託)。企業型確定拠出年金の掛金を1万円とすると、所得税+住民税が2000円ほど減額される

・税金の軽減額見合いで浮いた2000円分で従業員持株会の株(個別株)を買う

●ためる:1万円

・新NISAのつみたて投資枠では、5000円を積み立てる。10年後に自分へのご褒美として使う予定があるため、ミドルリスク・ミドルリターンを狙ってバランス運用(株式比率50%程度)を選択する

・給与天引き制度を活用して財形一般に5000円を積み立てる

***
 

以上、新入社員の事例を想定した運用方法を紹介しました。長期の資産運用は少額からでもコツコツ継続することが大切です。自分のリスク許容度や日々の収支の状況にあわせて、持続可能な運用方法を考えていきましょう。

●若年層が株式投資を第一に考えるべき理由については、過去記事【若手社員の資産運用は「株式中心」が最適解! “暴落が怖い”の不安に打ち勝つ最強マインドの作り方とは?】で詳説しています。

ファイナンシャル・ウェルビーイング・マネジメント編集部

「ファイナンシャル・ウェルビーイング・マネジメント」は、事業会社の経営企画・人事部門向けの専門誌です。職場領域(職域)を通じた従業員への金融知識普及を目的とした、ファイナンシャル・ウェルビーイング・マネジメントに関する情報をお伝えします。人事部門で「福利厚生・報酬・企業年金」等の実務に携わる方々の声を元に、従業員エンゲージメントの向上につながる「実用性の高い記事」を作成、掲載。人的資本経営への高度化に資する情報を届けています。

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