”5年で株価が2倍以上に値上がり”アマゾン(Amazon.com Inc)に投資するなら個別株式しかない?ほかの手段はある?
Finasee / 2024年10月4日 20時0分
Finasee(フィナシー)
アマゾン(Amazon.com Inc)はECとクラウドで世界的なシェアを握る企業です。その成長は早く、2023年度の売り上げは2016年度比で4.2倍、純利益は同じく12.8倍に増加しました。
成長スピードは株価にも反映されています。アマゾンの株式は5年間で2倍以上に値上がりしました(2024年9月25日終値)。
アマゾンへの投資は、株式を直接買うだけでなく、投資信託を買うことでも可能です。今回はアマゾン株式を買える証券会社と、アマゾン株式を組み入れている投資信託を紹介します。
アマゾンの3つの事業をチェック 利益の大半を稼ぐ「AWS」とはまずはアマゾンの事業内容を押さえましょう。
アマゾンは3つの事業セグメントで構成されます。北米セグメントと国際セグメント、そしてAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)セグメントです。
北米セグメントは、主に北米地域に特化したオンラインと実店舗の小売、広告、サブスクリプションサービスで構成されます。北米セグメントには、オンラインからの輸出も含まれます。国際セグメントも、地域以外は北米セグメントと同様です。アマゾンのビジネスと聞けば、多くの人はこれらを思い浮かべるでしょう。
上記2セグメントと異なるサービスを提供するのがAWSです。AWSセグメントは主にクラウドサービスで構成されます。コンピューティングやデータベースといったサービスを、世界の企業や政府、学術機関などに提供しています。
アマゾンの売り上げの多くは北米セグメントが占めています。しかし利益の大半はAWSです。2023年度は全体の営業利益の8割をAWSが占めました。AWSは利益率の高い事業といえるでしょう。
【アマゾンの業績(2023年12月期)】
・純売上高:5747億ドル(+11.8%)
・営業利益:368億ドル(+200.8%)
・純利益:304億ドル(黒字転換(前期は-27億ドル))
【アマゾンのセグメント営業利益(2023年12月期)】
・北米:148億ドル(黒字転換(前期は-28億ドル))
・国際:-26億ドル(赤字縮小(前期は-77億ドル))
・AWS:246億ドル(+7.8%)
※()は前期比
出所:アマゾン フォーム10―K
アマゾンに投資したいなら、アマゾンの株式を買う方法が基本です。
アマゾンのように海外に上場する株式を買う場合、外国株式を取り扱う証券会社で口座を開設する必要があります。ただし、外国株式に投資できる証券会社であっても、銘柄の取り扱いは各社で異なります。
つまり、アマゾン株式に投資したいなら、米国株式を取り扱い、かつアマゾン株式を取り扱う証券会社で口座を開設する必要がある、ということです。
もっとも、アマゾン株式は米国株式の主要銘柄です。米国株式を取り扱う証券会社なら、アマゾン株式も取り扱っている場合が多いでしょう。例えば主要ネット証券5社(※)は、いずれもアマゾン株式の取り扱いがあります。
※主要ネット証券5社:SBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券
アマゾンに投資できる投資信託5銘柄なお前述のとおり、アマゾンには個別株式のほかに投資信託でも投資できます。アマゾン株式で運用する銘柄を買えば、間接的に投資が可能です。
例えば「米国大型テクノロジー株式ファンド(愛称:マグニフィセント・セブン)」は、アマゾンを含むアメリカの大型テクノロジー株式7銘柄に集中投資する銘柄です。特化型運用(1つの企業の構成比が10%を超えることが想定される運用)を行う投資信託で、アマゾンへの投資割合は12%を超えています(2024年8月末)。
アマゾンの利益はクラウドサービス(AWS)が多くを占めています。これに注目するなら「野村クラウド関連株式投信Bコース(為替ヘッジなし)」も選択肢です。世界の株式からクラウドに関連する企業へ集中的に投資します。
【アマゾン株式を組み入れる投資信託の例】
出所:各銘柄の月次レポートアマゾン株式への投資の際に注意しておきたいことは?アマゾン株式に投資したいなら、取り扱いのある証券会社で口座を開設しましょう。アマゾン株式は、米国株式に投資できる多くの証券会社で取り扱いがあると考えられます。
投資信託を使って間接的に投資するのも手です。目論見書や月次レポートを確認し、アマゾン株式を組み入れる銘柄を購入しましょう。ただし、アマゾン株式を直接買う方法と比べれば、投資割合は薄まる点に注意してください。
若山 卓也/金融ライター/証券外務員1種
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。
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