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年収アップや資産運用よりも簡単! お金の不安を今すぐ誰でに解消できる「お役立ちツール」とは?

Finasee / 2024年10月11日 11時0分

年収アップや資産運用よりも簡単! お金の不安を今すぐ誰でに解消できる「お役立ちツール」とは?

Finasee(フィナシー)

年収増も大事だが、毎月のやりくりの安定化がもっと大事?

お金と幸福の関係、あるいはお金と不安の関係を考える、ファイナンシャル・ウェルビーイングにおいて、「今すぐ」「誰でも」実行できるウェルビーイング向上の手段は何でしょうか。

資産運用をして、株でお金を増やすことでしょうか。やはりNISAを活用することは大事な感じがします。どこの株が大きく値上がりするか調べることも大事な気がします。

年収を上げることでしょうか。確かに年収を上げると多くの場合、幸福度も上がるというリサーチがあるそうです。

しかし「今すぐ」「誰でも」できる、お金と幸せの関係を向上させる方法といえば、「家計簿」だと思います。それは、「毎月の家計を安定させる」ことがウェルビーイングに大きく影響してくるからです。

第一生命経済研究所の調査によれば、年収にかかわらず、家計が安定的であると回答した人ほど、幸福度が高い関係が認められるそうです。別の調査でも、同じ年収であれば、貯蓄をしている人の方が幸福度が高いという傾向があるそう。

年収を上げることはすぐにはできなくても(あきらめず、長期戦でがんばりたい!)、毎月の家計を黒字にして安定化することが私たちを幸せにしてくれる、というのはなぜでしょうか。

お金の不安をまず「月単位」で解消すると、ぐっと安心感が増す

お金の不安というのはいくつかのタイミングで分割することができます。

・「数年から数十年単位」でのお金の不安
・「半年から年単位」でのお金の不安
・「月単位」のお金の不安

このうち、遠い未来に備えるようなお金の不安は一朝一夕に解消することはできず、少しずつお金を積み立て、NISAで資産運用をするなど、一歩一歩積み上げていくことが大切です。しかし、その「少しずつ積み立て」ができなければなりません。

半年から年単位でのお金の不安は、具体的な出費額を見極めることで漠然とした不安を消すことができ、ボーナスを視野に入れながら準備を考えていくことで解決できるでしょう。

もうひとつ、月単位のお金の不安はどうでしょうか。

「今月やりくり、大丈夫かな?」
「クレジットカードの引き落とし、多いなあ」
「給与振込日まで残高足りるかな?」

という不安があると気持ちは落ち着かないですし、他の面で人生が充実していたとしても、心から幸せを実感することは難しいと思います。

これに対して、毎月のやりくりに余裕を持てている人、少なくともキャッシングの心配はしなくていい人の方が心は穏やかですし、余裕を持って日々を暮らせるはずです。

お金の不安から解放されればそれ自体が幸せですし、趣味や生きがい、家族との時間から得られる幸福もより実感できるのではないでしょうか。

家計の「見える化」が安心づくりに有効 家計簿アプリを使ってみよう

会社員であれば「見える化が大事」と言われたことがあるでしょう。ひとりで抱え込まないこと、進捗を共有すること、ビジネスプロセスが可視化されることは、現状を把握し改善するために重要です。同じことを家計でも考えてみましょう。

今、スマホのアプリを使えば家計管理は簡単にできるようになっています。検索すると家計簿アプリは山ほどありますが、注目したいのは、「自動記帳」ができるもの。

銀行口座(モバイルバンキング)、クレジットカード、ECサイトのアカウント、一部の電子マネーなどを初期登録すると、利用履歴が自動的に家計簿に記帳されるようになるのです。

例えば、銀行に給与振込があれば「収入○○円」と記入され、水道代やクレジットカード代が引き落とされれば支出の状況が自動的に記入されていきます。1カ月でどう使われたかが分かるようになります。

家計簿の記帳というと「面倒なもの」「大変なもの」という印象がありますが、そうした手間ひまかける部分は機械にやらせてしまえばいいのです。レシートもスマホのカメラで撮影すれば高精度で読み取り、簡単に入力が完了します。

マネーフォワードME、Zaim、Moneytree、楽天家計簿などが、自動記帳機能がある家計簿アプリです。基本料金は無料ですから、まずはお試しでやってみるといいでしょう。

ムダづかいや割高な買い物が「見える化」できれば節約が実現可能に

家計の「見える化」を家計簿で実現するということは「どこに」「いくら」お金を使っているかが分かるということです。

「見える化」が実現されれば、ムダづかいをあぶり出すことも可能になります。家計簿をつけてみると「えー、なんでこんなに使っているの?」という項目が見つかります。「食費(自炊分)」「食費(外食分)」「日用品」「趣味や娯楽費」「交際費」「交通費」など、想像の2倍以上使っているような項目があったら要注意です。

想像以上に使っているということは、コントロールができていないということですから、来月はそこを意識してみます。なんとなく自販機やコンビニで買っているお買い物だって、1カ月では1万円になっていたりするのです。

節約のコツは具体的にイメージすることです。「食費を一週間あたり1000円削ってみよう」とか「1日100円、なんとなく出費をなくそう」のように考えてみます。前者なら月4000円、後者なら月3000円ほどの節約が実現します。

また、やみくもにガマンするのではなく、メリハリをつけることも大事です。一週間、お仕事をがんばったご褒美で週末にプレミアムビールを飲んだり、スタバでフラペチーノを楽しみながら友だちと雑談したりするのはOKです。その代わり、平日にはなんとなく飲み食いする予算を削るなどしてバランスを取ります。

最初は手探りでも大丈夫。トライアンドエラーの気持ちでチャレンジしていけば、徐々に節約の感覚をつかめるようになるはずです。

***

自分のお金の出入りを把握できているということは大きな自信になりますし、1カ月、赤字にならずにやりくりできることはお金の不安を小さくします。少し余裕を持もってやりくりできるということは、貯金をする余裕が得られる(あるいは今よりも増やせる)ということです。

「家計簿」はきっとあなたのウェルビーイングを高めることになるでしょう。ぜひ、今すぐ誰にでもできる幸せ向上のツールを活用してみてください。

山崎 俊輔/ファイナンシャルプランナー

1972年生まれ。フィナンシャル・ウィズダム代表。1995年中央大学法学部法律学科卒業後、企業年金研究所、FP総研を経て独立。確定拠出年金を中心とした企業年金制度と投資教育が専門。著書『普通の会社員でもできる 日本版FIRE超入門』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『共働き夫婦 お金の教科書』(プレジデント社)、『ファイナンシャル・ウェルビーイング』(青春出版社)など多数。

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