1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

高水準の賃上げも、ボーナスは増加せず? 給与計算システム提供企業独自調査、夏の賞与平均支給額は42万円

Finasee / 2024年10月3日 8時0分

高水準の賃上げも、ボーナスは増加せず? 給与計算システム提供企業独自調査、夏の賞与平均支給額は42万円

Finasee(フィナシー)

過去3年間で意外と支給額は変わっていない

みなさん、夏季ボーナスはどのくらいもらっているのでしょうか。調査は給与計算システムなどを提供する株式会社DONUTSが自社製品の利用企業のうちボーナスを支給している企業の利用実績データを抽出して実施。

結果、2024年夏季ボーナスの平均支給額は42万2643円でした。グラフを見てみましょう。2023年比では1万1000円程度の増額です。一方で2022年比では、1万6000円程度減少しており、あまり大きな変化はないことが見て取れます。相次ぐ賃上げとは対照的です。

出所:株式会社DONUTS 「夏季賞与に関する実態調査」女性の支給額は男性の6割程度

日本は国際的に見ても男女間の賃金格差が大きいと指摘する声もあります。こうした傾向はボーナスにもあるのでしょうか。調査では先ほどの夏季ボーナスの平均支給額を男女別に集計。

結果、2024年の夏季賞与平均支給額は男性が50万3435円、女性が32万989円でした。女性が男性の6割程度の水準にとどまり、この傾向は2022年から2024年までの間で大きく変わらなかったようです。

ボーナスの支給額を決める条件に勤続年数などが入っている場合、男性と比べて結婚や出産などで会社を退職することが多い女性は不利な可能性があります。しかし2016年に女性活躍推進法が施行されるなど、近年は社会において女性が能力を発揮できる環境整備を推進する流れがあります。今後はボーナス支給額の男女間格差も縮小していくのではないでしょうか。

出所:株式会社DONUTS 「夏季賞与に関する実態調査」ボーナス支給額のピークは50代

日本の賃金体系は年齢や勤続年数などに応じて上昇していく年功序列型が多いとも言われます。実際のところボーナスにもそのような傾向はあるのでしょうか。調査では夏季ボーナスの平均支給額を年齢別に集計。

結果、2024年の夏季賞与平均支給額が最も高いのは「50~54歳」の56万5658円。2023年は「55~59歳」の56万4718円、2022年は「50~54歳」の64万8301円が最も高く、おおよそ50代までは支給額が右肩上がりに上昇。ボーナスについても年功序列型の傾向がありそうです。

なお過去3年とも男性の平均支給額のピークは「55~59歳」、女性は「50~54歳」と男女間でピークの年齢に若干ずれがあるようです。

出所:株式会社DONUTS 「夏季賞与に関する実態調査」大企業、中小企業、零細企業のボーナスは

大企業と中小企業では賃金格差があると指摘する声もありますが、ボーナスの支給額についても同様の傾向があるのでしょうか。調査では夏季ボーナスの平均支給額を従業員数で見た企業規模別に集計。

結果、2024年の夏季賞与平均支給額が最も高いのは従業員数が「500人以上」の企業で45万1164円。最も低いのは「300~499人」の企業で36万544円でした。意外な結果となったのが「1~29人」のいわゆる零細企業です。43万0207円と500人以上の企業に迫る金額のボーナスが支給されていることがわかりました。

みなさんがお勤めの企業では、いったいいくらぐらいの夏季賞与が支給されていたでしょうか。これを機に振り返ってみるのもよいかもしれません。

出所:株式会社DONUTS 「夏季賞与に関する実態調査」

調査概要 調査主体:株式会社DONUTS 調査対象 : 「ジョブカン給与計算」利用企業のうち、賞与を給付している企業  調査内容 : 夏季賞与に関する実態調査  調査方法 : 「ジョブカン給与計算」の利用実績データを一部抽出  抽出期間 : 2022年1月〜2024年7月

 

Finasee編集部

「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください